雷蔵と四人の女優たち

市川雷蔵と“対”になり、作品に艶と陰影を与える女優たち。
ある時にはたくましく、ある時は可憐に銀幕を彩った四人の女優と雷蔵の共演作を、4週連続放送!
今年の桃の節句は雷蔵と女優たちとの多彩な物語をお楽しみいただきたい。

3月5日(土)よる7時より 4週連続放送

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人肌孔雀
放送日:3月5日、3月14日、4月11日、4月17日
(1958年・カラー )
監督:森一生  
出演:山本富士子/市川雷蔵/梅若正二/近藤美恵子/三田登喜子/島田竜三/堺駿二 ほか  

箱根の湯治場で宴を張っていた勘定奉行土岐安房守(河津清三郎)、豪商越前屋重兵衛(沢村宗之助)、両国屋嘉七(東良之助)らの寝室で「鍵屋七回忌供養、流れ星」と記された紙をくわえた不気味な髑髏が発見された。その夜、同宿には、関白鷹司家の近習・京極若狭之介(山本富士子)、旗本次男坊の奈須新八郎(市川雷蔵)、下っ引の三六(堺駿二)の3人がいた。新八郎は川の対岸で怪しい男を、三六は岩風呂で裸身の美女を、それぞれ見かけるが、犯人は判らなかった。翌朝、前後して江戸へ向かう安房守一行、若狭之介、新八郎と三六らを伺う行商人風の男は、前夜の怪しい男で、その正体は江戸の怪盗・流れ星の宗吉(梅若正二)だった。江戸深川で、鳥長屋の薬売り・甚兵衛(南部彰三)が安房守一味の用心棒・諸岡弥十郎(石黒達也)に斬られ、娘のみよ(三田登喜子)に謎の言葉を残して息絶えた。長屋の住人たちの中に旅から帰った新八郎の姿があり、その眼が妖しく光った。数日後、おみよの留守に甚兵衛を訪ねてきた富山の薬売りの娘は、若狭之介と瓜二つだった。若狭之介のあとを尾けていた宗吉にいどんだ新八郎は、宗吉の落としていった煙草入れから、彼が七年前に没落した鍵屋ゆかりの者とにらみ、叔父の目付役・跡部源左衛門(小川虎之助)に、鍵屋事件の再調査を願い出た……。

「人肌孔雀」(C) KADOKAWA 1958
浮かれ三度笠
放送日:3月12日、3月21日
(1959年・カラー )
監督:田中徳三   脚本:松村正温  
出演:市川雷蔵/本郷功次郎/中村玉緒/左幸子/宇治みさ子/正司歌江・花江・照江 ほか  

将軍職を吉宗と争って破れた尾張大納言・宗春は諸国の不満を抱く大名を誘い、不穏な動きを見せていた。それを察知した吉宗は甥の松平与一郎(市川雷蔵)と、宗春の息女・菊姫(中村玉緒)を縁組させ、宗春の気を静めようとした。だが、菊姫は与一郎が道楽者だとの悪評を聞き、これを承諾せず、父の暴挙を止めさせようと腰元の渚を伴って江戸屋敷を飛び出して名古屋へと向かった。そして菊姫出奔を知った与一郎までもが無断で屋敷から姿を消してしまう。渚の恋人・楠見兵馬(本郷功次郎)は、事態に慌てた両家から命じられて二人の探索に当たることになった。その道中、陽気な旅鴉・やらずの与三郎と出会うが……。

「浮かれ三度笠」(C) KADOKAWA 1959
ひとり狼
放送日:3月19日、3月28日
(1968年・カラー )
原作:村上元三   監督:池広一夫   脚本:直居欽哉  
出演:市川雷蔵/小川真由美/岩崎加根子/長門勇/長谷川明男/丹阿弥谷津子/小池朝雄 ほか  

信州塩尻峠で、上松の孫八(長門勇)は、追分の伊三蔵(市川雷蔵)が、3人を一瞬に斬り捨てるのを目撃する。道中、上州坂本宿で、孫八は駆け出しのやくざ・半次(長谷川明男)と共に伊三蔵と同宿になるが、伊三蔵の油断のない身構えにまたも圧倒される。晩秋、木曽福島の宿外れで、伊三蔵はいじめられていた子どもを助け、その母に会って驚く。初恋の相手・由乃(小川真由美)だったのだ。かつて伊三蔵は、郷士上田家の奉公人だった。上田家のひとり娘・由乃と相思の仲となったが、身分の違いから別れさせられ、伊三蔵はひとり旅に出て、いつしか凶状持ちのやくざとなっていたのだった。孫八はやくざの出入りに加担し、喧嘩の中、伊三蔵と対峙することになるが、代官・平沢清市郎(小池朝雄)により喧嘩はおさめられた。だが、かつて由乃の許婚だった平沢は、恨みを晴らすべく、由乃の息子・由乃助を人質にして伊三蔵をなぶり殺しにしようとする……。

「ひとり狼」(C) KADOKAWA 1968
安珍と清姫
放送日:3月26日、4月4日、4月12日、4月24日
(1960年・カラー )
監督:島耕二   脚本:小國英雄/島耕二  
出演:市川雷蔵/若尾文子/浦路洋子/片山明彦/毛利郁子/小堀阿吉雄/荒木忍/南部彰三 ほか  

紀州の道成寺へ向かう、旅の僧・安珍(市川雷蔵)は、庄司清継(見明凡太郎)の娘・清姫(若尾文子)の放った矢で負傷し、庄司の館へと担ぎ込まれた。清姫は介抱に努め、安珍の気高さ、美しさに心奪われる。しかし、自身の美貌を避けるようにする安珍に苛立たしさを覚え、彼の心の中に隠されている男を魂のむき出しにしてやろうと決意する。そして山間の湯で傷口を癒しつつ、経文を唱える安珍のもとへ、清姫は裸身のまま近づいてきた。安珍の心は大きく揺らぐが、その凄まじい苦悶の表情を見た清姫はその場を立ち去った。やがて傷が癒えた安珍は道成寺へ修行に向かうが、帰途必ず立ち寄って出来る限りのつぐないをすると清姫に笛を託した。安珍の心をもてあそんだことを後悔した清姫は、いつしか真剣に安珍の無事を祈るようになった。だがある日、そんな清姫のもとへ縁組の話がもたらされる……。

「安珍と清姫」(C) KADOKAWA 1960