かげをきる
影を斬る
名手・小国秀雄によるオリジナルストーリーで、タイトルから受ける印象とはまったく逆の時代喜劇を池広一夫が監督した63年3月公開作品。ストーリーや人物設定が当時のサラリーマン事情に通じており、雷蔵演じるぐうたら藩士役にもイヤミがなく、愉快なドラマとなっている。
あらすじ
奥州伊達藩の井伊直人(市川雷蔵)は、御天守奉行兼剣術指南役の大役にもかかわらず、仕事はそっちのけで、昼は天守閣で昼寝、夜は奥方・和子(坪内ミキ子)に頭の上がらぬ主君・伊達忠宗(成田純一郎)を誘い出し、城下の飲屋をはしご、という放蕩三昧の毎日だった。そんな直人のところに、城代家老の娘で仙台小町と評判の定(瑳峨三智子)が押しかけ女房にやって来た。だが、婚礼の晩、定は直人に剣道の試合を所望し、忠宗夫妻以下、婚礼の客を前に、薙刀で、直人をさんざんにやっつけてしまった。翌日、直人は用人の左内(藤原釜足)を連れて江戸へ修行に旅立つ。しかし、剣の修業どころか、専ら色の修行ばかり、半年で帰国したが、またもや定にやられて江戸に逆もどりとなった。ある夜、江戸留守居役のお伴で料亭に遊んだ直人は、定と瓜二つの芸者・君竜(瑳峨三智子・二役)を見てびっくり、定の変装ではないかと、さっそく国許に急行した。だが、道場で、ぶんぶん薙刀を振り廻す定を見てがっかりした直人は、またもや江戸へ逆戻り。ある日、君竜と二人で料理屋からの帰途、数人の浪人者に襲われた直人は、藩の同僚に助けられたものの、歯が立たず、その頼りなさに愛想をつかした君竜は、去っていった。呆然として考えこんだ直人は、柳生道場へ住み込み修業することを決意する。そして数年後……。
放送スケジュール
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影を斬る(C)KADOKAWA 1963