おにまろざんじんけん
鬼麿斬人剣
脚本家・池田一朗こと隆慶一郎の小説、初の映像化作品で、95年12月28日にテレビ朝日で放送されたスペシャルドラマ。時代劇初主役の赤井英和は、番組タイトルに「赤井英和ダイナミック時代劇スペシャル」と謳われたほどの期待に応えて熱演、巨漢の野人を体現、迫力の殺陣を魅せる。脚本・演出を手がけたのは名監督・伊藤俊也で、切れ味鋭い演出、大胆な照明で見ごたえあるドラマとなっている。
あらすじ
かつてその作品が「四ツ谷正宗」と賞賛された名刀工・清麿(萬屋錦之介)は、弟子の鬼麿(赤井英和)と山中に隠れ住んでいた。だが酒による手の震えで満足な刀が打てなくなっていた清麿は、ある日、鬼麿に語りだした。十三年前、清麿は大奥にあがっていた娘と情を通じていたが、将軍に見初められたことから娘は自害、その死を清麿のせいだと恨む娘の父・伊賀同心組頭領(夏八木勲)から刺客を送られ、清麿は逃亡した。道中、わずかな路銀を得るため、清麿は安手の刀を何本も打ってしまったことを悔やんでいた。その駄刀を捜し、折り捨てることを鬼麿に頼んでいたところ、突然刺客が現れる。刺客を追おうとする鬼麿を止めた清麿だったが、その夜、自害してしまった。鬼麿は遺言に従い旅に出た。清麿自害の報せは江戸の伊賀同心屋敷にも届いたが、頭領の怒りは解けず、清麿の駄刀を鬼麿より早く探し出し、名を辱めることで自害した娘の恨みを晴らすよう、次女のおりん(田村英里子)、配下の服部小平太(本田博太郎)に命じた……。
放送スケジュール
時代劇専門チャンネルの一日は、あさ4時から始まります。あさ4:00から翌4:00までを一日としてお届けしております。
※番組内容・放送時間は予告なく変更される場合があります。ご了承ください。
鬼麿斬人剣(C)東映