むさしぼうべんけい
武蔵坊弁慶
第23話 「堀河夜討」
中村吉右衛門のテレビ時代劇出世作となった歴史大作。NHKが近現代をテーマにした大河ドラマを放送していた1984~86年、従来の大河時代劇ファンの声に応えるため、大河に匹敵するスケールで制作された「宮本武蔵」「真田太平記」に続く“新大型時代劇”の3作目。主演の吉右衛門は、当時は舞台一筋でテレビ出演は10数年ぶり、NHK作品では本作が初の出演であった。テーマ音楽を大河第2作「赤穂浪士」を手がけた芥川也寸志が作曲した。
あらすじ
治承4年。武蔵坊弁慶(中村吉右衛門)は、比叡山の修行僧であったが、手のつけられぬ乱暴者で、ついに縛につく。だが、かつて山賊に襲われそうになったところを弁慶に助けられた、中宮徳子の雑仕女・玉虫(荻野目慶子)の尽力もあり、平清盛(芦田伸介)との対面を許される。ところが弁慶は、清盛に大罪人と決め付けられ、牢を破って行方をくらませてしまう。やがて京の都では、夜ごと、高価な太刀を奪い取る大入道が出没するようになった。平家相手に太刀千本を奪わんとする弁慶の仕業であった。そしてある晩、999本の太刀を集めた弁慶は残り1本を求め、五条大橋を渡ろうとしていた。そんな弁慶の前に黄金の太刀を持つ少年(川野太郎)が立ちはだかる。少年は弁慶の頭上を飛び越え、橋の欄干に舞い降りた。弁慶は何度切りつけても少年にかすり傷ひとつ負わせることが出来なかった。その少年の名は鞍馬の遮那王。後の源義経であった。
放送スケジュール
時代劇専門チャンネルの一日は、あさ4時から始まります。あさ4:00から翌4:00までを一日としてお届けしております。
※番組内容・放送時間は予告なく変更される場合があります。ご了承ください。
武蔵坊弁慶(C)NHK