てんしゅものがたり
天守物語
天守に住む魔性の女と一人の若侍の恋の顛末を描いたまさに鏡花文学の世界観を体現したファンタスティック時代劇。原作は泉鏡花の同名戯曲。坂東玉三郎が舞台でも何度となく演じた富姫役で主演をこなし、監督作品としても3作目となった。94年の舞台版にも出演の宍戸開と宮沢りえという豪華共演陣の躍動も必見。天守のセットの中でほとんどの物語が繰り広げられるという展開のおもしろさも戯曲原作ならでは。松竹創業100周年記念作品。
あらすじ
時は封建の世。別名“白鷺城”と呼ばれる播州姫路城の天守には、伝説の金の眼の獅子頭とその不思議な力で生きる魔性の女たちが住んでいた。ある秋の日。この世のものならぬ妖しい美しさをもつ天守の住人・富姫(坂東玉三郎)は城下の騒々しい鷹狩りをやめさせるため、夜叉ヶ池に住む白雪姫に嵐を依頼する。突然の豪雨に戸惑う人間たちに喜びはしゃぐ富姫。そんななか、猪苗代に住む妹・亀姫(宮沢りえ)が訪ねて来る。帰り際、富姫は鷹狩りの一行から霊力を使って獲物の鷹を奪い取り、妹に土産として持たせてやるが…。夜、人の近寄らない天守へ一人の若者が上がってきた。鷹匠の姫川図書之助(宍戸開)が城主の命令で件の鷹を探しにきたのだった――。
放送スケジュール
時代劇専門チャンネルの一日は、あさ4時から始まります。あさ4:00から翌4:00までを一日としてお届けしております。
※番組内容・放送時間は予告なく変更される場合があります。ご了承ください。
天守物語(C)1995 松竹株式会社 坂東玉三郎 エイチ・アイ・ティー