げきじょうばん しんはっけんでん だいいちぶ ほうりゅうかくのけっとう
劇場版 新八犬伝 第一部 芳流閣の決斗
本作はNHKのテレビ人形劇「新八犬伝」を劇場公開用に作り上げた映画で、1975年の東宝チャンピオンまつりの一本として公開された。物語は八犬士たちの因果の発端となった伏姫と愛犬・八房の悲劇から始まり、八犬士・犬塚信乃と犬飼現八が屋根の上で戦う名場面「芳流閣の決闘」までを収録している。「芳流閣の決闘」の場面は劇場版のためにセットを組んで撮り直しており、テレビ版とはまた異なったリッチな画が楽しめる。そしてTV版と同じく、日本が世界に誇る歌手・坂本九が語りを担当したことも見逃せないポイントだ。黒子姿に身をつつみ、八犬伝にちなんで“マル九”として登場する坂本は、おなじみの名フレーズ「因果は巡る糸車、巡り巡って風車」に代表される軽妙な語りを魅せ、作品にさらなる魅力を与えている。また、辻村ジュサブロー(辻村寿三郎)が手掛ける絢爛豪華な人形にも注目だ。巧みな人形遣いも相まって、まるで命が宿っているかのような動きを見せる。特に八犬士の宿敵・玉梓は印象的で、そのおどろおどろしいビジュアルには一度見たら忘れられないインパクトがある。
あらすじ
時をさかのぼること五百年、諸国騒然とした戦国の世に、里見城主の一人娘・伏姫を守るべく八犬士が集まった。同志の証に不思議な霊験がただよう八つの珠。犬塚信乃らの奇想天外な大活躍が始まる。
放送スケジュール
時代劇専門チャンネルの一日は、あさ4時から始まります。あさ4:00から翌4:00までを一日としてお届けしております。
※番組内容・放送時間は予告なく変更される場合があります。ご了承ください。
劇場版 新八犬伝 第一部 芳流閣の決斗(C)1975 TOHO CO., LTD.