竹中直人が明るくエネルギッシュな秀吉を熱演。決めゼリフ「心配ご無用！」は流行語に。そのほか、個性あふれる共演者たちも魅力的。今年1月、惜しまれつつこの世を去った演技派女優・市原悦子が、秀吉の母・なか役で出演。親子の表情豊かでコミカルなかけあいはドラマのアクセントとなり、観る者の心に残る名シーンとなった。また、渡哲也の織田信長もカリスマ性が溢れ静かな凄味を感じさせ必見。さらに、千利休を演じた仲代達矢、明智光秀役の村上弘明、秀長（秀吉の弟）役の高嶋政伸と、目力の強い役者が勢ぞろい！そして、忘れてはならない、沢口靖子演じる秀吉の妻・おね。どんな時も秀吉を温かく見守る良妻でありつつ、本作では戦国時代特有の自由な気風に満ちた女性として描かれている。