
表の顔は一般市民だが、裏では金で殺しを請け負い、虐げられた人々の恨みを晴らす闇のアウトローたちを描く人気時代劇「必殺」シリーズ。1972年9月『必殺仕掛人』を皮切りに歴史の幕を開けた「必殺」は、殺し屋たちのハードな活躍とその奥に息づく日常性が描かれた深みのあるドラマ、それまでの時代劇の常識を超えた斬新な設定、光と影の織りなす映像美、世相を巧みに取り入れる新鮮さといった数々の魅力によって大いなる反響を得て、「仕置人」「仕留人」「仕業人」「仕事人」…と呼び名を変え、殺しのメンバーを変えながら実に30作以上が制作された。歴代最高視聴率は37.1%を記録(『必殺仕事人V』第21話 1983年3月4日放送)。そして昨年、TVシリーズとしては『必殺仕事人 激突!』('91-'92)以来およそ17年ぶりとなる新作『必殺仕事人2009』が放送されたことも記憶に新しい。「必殺」は、その誕生から38年を数えてなお色褪せぬ輝きを放つ不朽の名作にして、今も新作を待ち望むファンの声が続く現在進行形の超人気シリーズなのである。
時代劇専門チャンネルでは、平日(月〜金曜)の午後1時・深夜1時に新レギュラー枠【必殺アワー】を放送中。ハードな初期作品から華やかな後期作品まで、幅広いラインナップの「必殺」シリーズ作品が続々と登場する予定なので乞うご期待!しかもフィルム原版が存在するものは全てハイビジョンマスターでお届け!さらに磨きのかかった「必殺」の映像世界に浸ってほしい。

8月31日(火)スタート! 月〜金曜 午後1:00/深夜1:00
「必殺渡し人」
(1983年・TVシリーズ・全13話・カラー)
HDマスター

出演 | 中村雅俊/高峰三枝子/渡辺篤史/藤山直美/西崎みどり ほか |
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1983年7月8日から10月14日まで、全13話が放送された必殺シリーズ第20作。人気スター・中村雅俊がシリーズ初出演にして主役を演じるということで注目を集めた。また同じくシリーズ初出演の大女優・高峰三枝子も、当時、国鉄の「フルム−ン」キャンペーンCM(上原謙との入浴)で話題となっており、本作でもそのCMを模した入浴シーンがある。怪力の大吉がくり出す殺し技、右手で相手の内臓をねじ曲げる「必殺腸捻転」は、シリーズとしては久々のレントゲン映像によるものでファンを喜ばせた。
字幕放送(クローズド・キャプション):スカパー!e2<292ch>スカパー!HD<662ch>でご視聴の場合ご利用になれます。リモコンの「字幕」ボタンを押すなどの操作でセリフ・ナレーション等が字幕で表示されます。(詳しくはご利用のメーカーにお問い合わせください。)

9月22日(水)スタート! 月〜金曜 午後1:00/深夜1:00
「新必殺仕事人」
(1981年・TVシリーズ・全55話・カラー)
HDマスター
出演 | 藤田まこと/中条きよし/鮎川いずみ/三田村邦彦/菅井きん/白木万理/山田五十鈴 ほか |
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南町奉行所・同心中村主水(藤田まこと)には、金で殺しを請け負って、人の怨みをはらす凄腕の仕事人という裏の顔があったが、裏稼業から一旦は足を洗った。そんなある日、主水はかつての仲間・なんでも屋の加代(鮎川いずみ)と飾り職人の秀(三田村邦彦)と再会を果たす。仕事をする意志のなかった主水だったが、ある事件をきっかけに再び裏稼業へ手を染める決意をする。そして協力を申し出てきた三味線屋のおりく(山田五十鈴)とおりくを母のように慕っている勇次(中条きよし)が新たな仲間として加わり、ここに仕事人稼業が再開された。
必殺シリーズ第17作。大ヒットした『必殺仕事人』に続き、再び仕事人がタイトルに冠され、以降<必殺=仕事人>の図式が完全に定着した。また本作では新たにおりくと勇次が仲間に加わり、中でも三味線の糸で相手を宙吊りにする華麗な殺し技を持った勇次の登場は新たなビジュアルイメージを打ち出した。作品は高視聴率を獲得、仕事人ブームは拡大の一途を辿っていく。
字幕放送(クローズド・キャプション):スカパー!e2<292ch>スカパー!HDおよびスカパー!光<662ch>でご視聴の場合ご利用になれます。リモコンの「字幕」ボタンを押すなどの操作でセリフ・ナレーション等が字幕で表示されます。(詳しくはご利用のメーカーにお問い合わせください。)
≪「必殺」スタッフの貴重な証言を集めたオリジナル番組『必殺を斬る』好評放送中!≫

【必殺アワー】のロゴは、歴代「必殺」シリーズの題字を手がけられた糸見溪南先生に書いていただきました!
〔放送日時〕 毎週月曜 午後1:50/深夜1:50
「必殺を斬る」 (オリジナル番組[10分]:全13回)
HDマスター

出演 | 山内久司(プロデューサー)/石原興(撮影)/林利夫(照明)/園井弘一(編集)/高坂光幸(監督) ほか |
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ナレーション | 藤田まこと |
さらに、今回は【必殺アワー】開始を記念して、松竹と時代劇専門チャンネルの共同製作によるオリジナル番組『必殺を斬る』も放送。「必殺」生みの親である山内久司プロデューサー、石原興カメラマン(現在は監督)、作曲の平尾昌晃氏をはじめとする「必殺」シリーズに携わった関係者15名へのインタビューを新たに撮り下ろし、その証言をもとに「必殺」の魅力に様々な角度から迫っていく。“題字とサブタイトルの関係”など、今回初めて明らかになった事実も含まれており、実に貴重な証言集である。そしてナレーションは「必殺」といえばこの人!の藤田まことが担当。“中村主水”が語りかけるという楽しい趣向に仕上がっている。作り手たちの「必殺」にこめられた熱い想いが凝縮された、「必殺」ファンは勿論、時代劇を愛するすべての人に贈る番組である。作品本編と合わせてぜひご覧いただきたい。
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各回テーマ
- 第1回 プロデューサー山内久司が語る必殺の夜明け
- 第2回 必殺を手がけた監督たち
- 第3回 必殺の光と影〜撮影・照明 前篇〜
- 第4回 必殺の光と影〜撮影・照明 後篇〜
- 第5回 音楽家・平尾昌晃〜主題歌と劇伴音楽〜
- 第6回 必殺の効果音
- 第7回 殺しの美学
- 第8回 中村主水
- 第9回 オープニング
- 第10回 ロゴ〜書家・糸見溪南と竹内志朗〜
- 第11回 必殺のロケーションと撮影技法
- 第12回 必殺の衣裳
- 第13回 観音ホテル〜脚本作りの梁山泊〜
字幕放送(クローズド・キャプション):スカパー!HD<662ch>、スカパー!e2<292ch>、スカパー!光<662chのみ>でご視聴の場合ご利用になれます。リモコンの「字幕」ボタンを押すなどの操作でセリフ・ナレーション等が字幕で表示されます。(詳しくはご利用のメーカーにお問い合わせください。)
2010年4月 | 「新必殺仕置人」(1977年) |
2010年6月 | 「江戸プロフェッショナル 必殺商売人 」(1978年) |
2010年7月 | 「必殺渡し人 」(1973年〜1974年) |
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