財界のどす黒い陰謀とそれに翻弄される人々の愛憎劇を描いた、山崎豊子の同名ベストセラー小説を山本薩夫監督が忠実に映画化した3時間半余りに及ぶ大作。関西財界を支配する阪神銀行頭取・万俵大介(佐分利)は権力を握るため子供たちを次々と政財界の大物と結婚させ、確固たる地位を築いていた。しかし筋書き通りに進んでいた計画は、徐々に狂い始め・・・。大富豪の銀行家、万俵一族の富と権力をめぐる人間の奥底に潜在する限りない欲望、愛憎といったテーマが複雑怪奇に展開する。
※本編は長尺のため途中(開始から1時間40分後)に1分40秒のインターミッションが入ります。ご了承ください。