アメリカ占領下の戦後日本の政界に生きた吉田茂と保守本流の実力群像を描いた、戸川猪佐武のベストセラー小説の映画版。昭和23年、焼土と化した日本で、GHQの統制下、吉田(森繁)内閣は対日講和条約成立のために精魂を尽くしていた。しかし、その契約には日本の再軍備という付帯条件があり、政敵の鳩山一郎(芦田)と背後の謀将・三木武夫(若山)の影もちらついていた…。当時の政界に実在した主要人物が全て実名で登場する群像劇。