司馬遼太郎の原作を基に、ベテランの橋本忍が脚色した、歴史大作。激動の時代に運命を翻弄された、剣の達人・岡田以蔵の壮絶な生き様を、勝新太郎が人間味豊かに快演し、五社英雄監督のダイナミックな演出を受け、圧巻の殺陣を披露している。時は幕末、土佐藩で貧乏な暮らしを送る以蔵(勝)であったが、藩随一の政治力を掌握し、やがて京へと上る武市(仲代)に剣の腕を見込まれ、人斬りとして頭角を現していく。