ダム建設をめぐる政財界の内幕と、総裁の座を争う政治家達の姿を描いた石川達三の原作を、「戦争と人間」の名匠・山本薩夫が仲代達矢ほかオールスターキャストで映画化した超大型社会派ドラマ。昭和39年、高度成長政策と所得倍増論をひっさげて第3次寺田(久米明)内閣が発足。そのために使った数十億の金の穴埋めに奔走する内閣官房長官・星野(仲代)は巨大ダムの建設に着目した・・・。

「金環蝕」の「蝕」の偏(へん)の正式表記は「食」。