スタッフ小川の制作記 | 鬼平外伝 夜兎の角右衛門

ドラマ制作初挑戦!スタッフ小川が精一杯レポートします!
2011.3.9

撮影最終日

いよいよ撮影最終日。この日は、時代劇の醍醐味、立ち回りの撮影!

梅雀さんをはじめ、蛇の平十郎役の本田博太郎さん、その手下・信次役の蟹江一平さん、同心役の山崎銀之丞さん、そして、与力役の平泉成さんまで勢ぞろい。

立ち回りが大好きだという梅雀さん、殺陣師の宇仁さんと入念な打合せ。

井上監督とカメラマン、照明さんも、その立ち回りの動きにあわせて、カメラ位置の調整に入ります。どことなく、みなさんテンションが高めな気が!笑

この立ち回り、クレーンで2階部分も使っての大立ち回りとなりました。本編も見ごたえたっぷりのシーンになっています。

このシーンの撮影で、中村梅雀さんはじめ、役者のみなさんがオールアップ。撮影終了後、梅雀さんと監督が熱い抱擁。短い撮影期間の中で、毎日朝から晩まで、みなさんお疲れさまでした!

スタッフ・キャスト、時代劇のプロフェッショナルが集結して制作したこの「鬼平外伝 夜兎の角右衛門」、間違いなく、専門チャンネルにふさわしい本格時代劇が誕生したと思います。ぜひ、3月21日の放送をご覧いただき、感想をいただければ嬉しいです!

2011.3.8

撮影12日目

この日は、中村梅雀さんと、角右衛門の妻・おしん役の渡辺梓さんの撮影。

場所は、撮影所の第2セット。このセットは、チャンバラ映画の巨匠・マキノ雅弘監督が、1930年代にトーキー映画を撮るために建てられたというマキノファンにはたまらない場所です。老朽化のため、近々取り壊されることになっているのが、残念でなりません。

渡辺梓さんの着物姿、とても綺麗で思わず見惚れてしまいます。「八丁堀捕物ばなし」や「あばれ医者嵐山」など、うちのチャンネルでも人気の時代劇をはじめ、数々の作品に出演されていて、かくいう私も大ファンなんです。

角右衛門との夫婦の会話も、梅雀さんと息がぴったりで順調に撮影は進みました。

この作品は、役者さんに恵まれていると、撮影中つくづく思いました。時代劇が好きで、時代劇のきちんとしたお芝居ができる役者さんばかりが集まった。これって、実は、すごいことです。

2011.3.7

撮影11日目

世界遺産としても有名な仁和寺でのロケ。

澄み切った青空、紅葉に染まった仁和寺がとにかく綺麗で、撮影日和となりました。

この日は、時代劇専門チャンネルの情報番組「瓦版」でお馴染み、
林家三平さんにゲスト出演していただいての撮影です。
お金を落としてしまった手代役ということで、仁和寺の参道を必死の形相でかけめぐる三平さんを、クレーンで上空から撮影しました。

短いシーンですが、三平さんの熱演もあって、とても印象深いシーンになっていると思います。お楽しみに。

2011.3.7

撮影10日目

この日は、松竹撮影所の第3スタジオにて撮影。
荻野目慶子さん演じる物乞いの女・おこうと、角右衛門の二人が鰻屋で食事をしながら会話するシーン。物語のターニングポイントになる重要な場面です。

いつもだと午前と午後で複数のシーンの撮影が行われるのですが、監督がもっともこだわっていたシーンということもあって、この日の撮影は、このシーンのみ。台本にして9ページを超える長丁場の場面です。

荻野目さんと梅雀さん、座敷に座って対面しての芝居。実力派の役者二人によるお芝居は、まるでガチンコの格闘技のようで、緊迫感のある現場でした。

(c)2010 日本映画衛星放送株式会社/松竹株式会社

(c)2010日本映画衛星放送株式会社/松竹株式会社

井上監督が、キャスティングの選考で、おこう役に荻野目さんを強く推されていたのですが、その理由がわかりました。
女優さんといえば、いかに綺麗に画面に映るかというのが重要で、顔が汚れる役とかは嫌なのが普通だと思うのですが、荻野目さんは役作りのため、平気で顔を汚します。
「顔がきれいなままだと、おこうの人生が嘘に見える」と、衣装合わせの際に、井上監督に相談をされていたのが印象に残っています。

おこうが生まれて初めて食べる「鰻」。

この「鰻」の美味しさが画面に映えるよう、小道具さんが舞台裏で苦心されていました。ちなみに、この鰻は、京都の嵐山にある老舗「廣川」さんのもの。必ず行列ができる超人気店で、江戸前の鰻を出している京都では数少ない鰻屋さんだそうです。

(c)2010日本映画衛星放送株式会社/松竹株式会社

このドラマは、梅雀さんと共演者との二人芝居というシーンが多いですが、いずれも実力派の役者さんたちによる芝居を、主演の梅雀さんが上手く受けて返していました。梅雀さんの役者としての器の大きさがわかる。というのは、井上監督の受け売りです。

2011.3.6

撮影9日目 その2

この日の夜の撮影は、今も忘れられません。中村梅雀さんと石橋蓮司さん二人による、本編の中でも重要なシーンの撮影が行われました。

(c)2010 日本映画衛星放送株式会社/松竹株式会社

台本にして5ページを超える物語の山場となる場面、当初、井上監督は22カットに割ってこのシーンを撮影する予定でした。ただ、それは二人の芝居を見るまでの話。リハーサルの二人の芝居を見て、1シーン1カットで撮りきる長回しの撮影でいくことを決断。井上監督の撮影スタイルに慣れたベテランスタッフたちが素早く対応します。

(c)2010 日本映画衛星放送株式会社/松竹株式会社

梅雀さんや石橋さんに、後々話を聞いたところ、このシーンは井上監督なら1カットの長回しで撮るだろうと最初から思っていたそうです。役者と監督、お互いの手の内をわかっている者同士の羨ましい関係ですよね。

盗賊団・夜兎を解散して自首したはずの角右衛門が、数年後に偶然、捨蔵に出会ってしまう。様々な想いをかかえた二人の会話・・・。

石橋さんは、本番前に、録音技師・中路さん(「鬼平」全シリーズの録音を手掛けるベテラン)と、「かなり小さくセリフをしゃべるけど、(音を)拾ってくれ」というやり取りをされてたとのこと。これで、中路さんは、石橋さんが芝居で何か仕掛けてくるなと思い、いつも以上に録音の調整を念入りにしたそうです。

京都の底冷えする空気が、痛いくらい寒かった夜のオープンセット。「ヨーイ、スタート!」の声とともに、あたりがシンと静まり、二人の芝居が始まります。複雑な思いを押し殺したようにしゃべる捨蔵、それを受ける角右衛門・・・現場に立ち会っていて、逃げ出したくなるくらいの緊張感が辺りに漂っていました。それこそ、一歩も動けないくらい。時間にして、5分を超えるこのシーン。役者・中村梅雀と役者・石橋蓮司、名優二人だからこそできた場面です。

2011.3.6

撮影9日目 その1

この日は、本編冒頭の撮影で、二代目・夜兎の襲名が行われるシーン。

この写真でわかりますか?そう、鬼平ファンにはおなじみ、「火付盗賊改方・奉行所」のセットです!この中の屋内セットを廃寺に見立てて、撮影が行われました。

盗賊の襲名式とあって、「夜兎」と近しい盗賊の親分衆をはじめ手下が、勢ぞろい。

(c)2010日本映画衛星放送株式会社/松竹株式会社

初代・夜兎役の中村敦夫さん、さすがの貫禄です。佇まいはもちろん、声が渋くて素敵です。この作品、中村敦夫さんのセリフから始まるのですが、その声で、作品の"格"を一段上げてもらった気がします。

(c)2010 日本映画衛星放送株式会社/松竹株式会社

また、蛇(くちなわ)の平十郎役の本田博太郎さんもこの日からクランクインし、まさに実力派の時代劇役者がそろい踏みといった感がありました。

重要なオープニング部分の撮影とあって、監督も入念な打合せをしていました。カメラワーク、照明の具合、何度もテストを重ねて本番に臨まれました。

フィルムノワールにあるようなギャングの襲名式を彷彿とさせるオープニングが完成しました。ぜひ、放送をお楽しみに!

2011.3.5

ニッポン放送 特別上映会

ラジオをお聞きのみなさんにはお馴染み、ニッポン放送さんの主催で「鬼平外伝 夜兎の角右衛門」の特別上映会が3月3日に行われました。ニッポン放送のリスナーの方の中から抽選で100名様をお招きしての上映会。

有楽町にあるニッポン放送ビルの地下にある「イマジンスタジオ」で行われた上映会。この日の東京は、とても冷え込んで寒かったのですが、おかげさまで大勢の方にお集まりいただき、満席状態!

上映前に、我らが中村梅雀さんにご登場いただき、舞台挨拶が行われました。司会は、栗奉行こと、ニッポン放送アナウンサーの栗村智さん。

放送に先がけて行われたこの特別上映、ご覧になったお客様に口コミで少しでも多くの方に宣伝してほしいというのが狙いだったんですが、梅雀さんが、スタッフの意を汲んで特別サービス!ブログやツイッターで宣伝してもらえるようにと、来場者のために写真撮影の時間を設けてくれたんです。

みなさん、夢中になって撮影されていました。

撮影秘話や、時代劇への熱い想いなどお話いただき、さらには、プレゼント大会まで、サービス満点の舞台挨拶になりました。梅雀さん、ありがとうございました!

上映後に、作品の感想をアンケートに書いていただいたのですが、みなさんから高い評価を頂けて、スタッフ一同ほっとしております。ご来場いただいた方、作品を気にいられましたら、ぜひ、まわりの方に宣伝していただけたら嬉しいです。よろしくお願いいたします!

2011.3.3

撮影8日目

この日の撮影は、小雪が舞い降る中、角右衛門が捨蔵の店を訪ねるシーン。

捨蔵は、花屋を営んでいる設定なので、オープンセットの前に綺麗な花が次々とセッティングされていきます。そのシーンがいつの時期のものなのか、小道具さんにとって、とても重要なのだそうです。たしかに、冬にふさわしい花ということで、梅や冬菊などが並べられていますね。

そして、上のこれがスノーマシン。雪を降らせているところは、見とれてしまって、残念ながら撮り忘れてしまいましたので放送でご確認を。このマシンから、雪のような細かい泡が放出されるんです。

時代劇は、現代劇とちがって、画面に映る全てのものを作らなければならない、だから面白い。と、井上監督は仰られていました。

本編にしてわずか数秒のシーンにも、松竹京都の職人さんたちのこだわりが凝縮されているんです。

この「鬼平外伝 夜兎の角右衛門」のメイキング番組が、現在、放送中です。制作の舞台裏、長年にわたって時代劇を作り続けてきたスタッフやキャストのインタビューなど、時代劇がお好きな方にぜひご覧頂きたい内容になっています。

本編とあわせて、ぜひご覧ください!

「鬼平外伝 夜兎の角右衛門」メイキング番組

3月 5日(土)10:00
  13日(日)16:00
   14日(月)21:00
  19日(土)15:12
  20日(日)16:10
  27日(日)13:00  ほか

2011.3.2

ゆうばり映画祭 特別上映

毎年2月に、北海道の夕張市で行われている「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」。

この映画祭で、なんと!「鬼平外伝 夜兎の角右衛門」が特別上映されたんです。ゆうばり映画祭を毎年応援しているスカパー!さんから嬉しいご依頼を頂き、テレビ作品としては異例ですが、特別上映させていただくことになりました。

そんなわけで、2月26日(土)に上映されるということで、私も行ってきました。新千歳空港から、バスで1時間半。驚くほどの大雪で真っ白に覆われたゆうばりの町。こんなに大雪を見たのは初めてだったこともあってスタッフ一同大興奮でした!

ゆうばりは、映画の街ということもあって、街中のいたるところに、映画の看板が。映画好きには、たまりませんね。

「鬼平外伝 夜兎の角右衛門」は、夕張に住む時代劇がお好きなご高齢の方々にもお楽しみいただきたいということもあって、地元の方々が集まりやすい清水沢小学校にて上映されました。

大雪の降る寒い中、わざわざ足を運んでくださった皆様に感謝です。当初は、テレビ用の作品を大きなスクリーンでかけたら画質がおちてしまうのでは?と心配していたのですが、映写技師さんの腕もあって、とても綺麗にスクリーンに映っていて驚きました。映画に勝るとも劣らない大画面の迫力に、何度も本編を観ていた私も、あらためて感動してしまいました。

上映後に、ご覧になられた方々に感想を伺ったところ、みなさん温かい言葉をかけてくださいました。このような時代劇をどんどん作っていってほしいと、みなさん仰ってくださいました。映画と違ってテレビ番組は、直にお客様の感想を聞ける機会は、なかなかないので、こうして生の感想をいただけたことは、大変ありがたいですし、今後の参考となりました。

ご来場のみなさん、この機会を設けてくれたスカパーさん、ありがとうございました。

放送まで、あと3週間。一人でも多くの方にご覧いただきたいと思っておりますので、まわりの時代劇好きの方に宣伝していただけると嬉しいです。

2011.2.28

撮影7日目

この日は、前砂の捨蔵役の石橋蓮司さんと名草の綱六役の伊藤洋三郎さん、お二人によるシリアスな場面の撮影。

(c)2010 日本映画衛星放送株式会社/松竹株式会社

見てください、石橋蓮司さんのこの眼光の鋭さ。

現場でもその雰囲気にのまれて、近寄れないくらいでした。いまや時代劇には欠かせない俳優として活躍を続ける石橋さん、この作品が本格時代劇の名に恥じないものになったのは、梅雀さんや石橋さんをはじめ、
時代劇の芝居ができる役者さんたちが出演していただいたことが大きいです。

(c)2010 日本映画衛星放送株式会社/松竹株式会社

相手役の伊藤洋三郎さんも、抜群のカッコよさ。
映画やテレビで時代劇、現代劇問わず、数々の作品に出演され印象に残るお芝居をされていますよね。

この二枚の写真をご覧いただくと、照明の力がとても大きいことがわかります。どのシーンも、照明部さんがギリギリまでこだわって、撮影に臨まれていました。
「鬼平」や「剣客」、そして「必殺」など、光と闇のコントラストによる映像美は、こうやって生まれたのかと。松竹京都の撮影現場に立ち会えたことは、私の大きな財産です。

このシーン、本編も鳥肌モノの格好よさに仕上がっています。

2011.2.23

ラッシュ

この日は、撮影の合間をぬって、スタッフ全員でラッシュの確認です。

この「鬼平外伝 夜兎の角右衛門」は、ビデオ撮影ではなくフィルムにこだわって撮影しているため、撮影現場ではチェックすることができません。ビデオで撮影している場合は、カットごとにモニターでチェックできるので、もしミスをしても撮り直しができるのですが、フィルムの撮影はそうはいきません。

現像されてラッシュを確認するまで、最終的に映像がどうなっているかは、誰もわからないのです。もちろん監督でさえも。

なので、ラッシュのときは、スタッフみなさん、とても緊張するそうです。不安と期待が、ない交ぜになったような気持ちだとか。数十年にわたって松竹作品の映像美を支えてきたベテランの照明技師さんでさえ、ラッシュはとても緊張するそうです。あそこのシーンは、もう少しこうすれば良かった、とか、あのシーンは役者に影がかかってしまっているな・・・とか、ラッシュの度に次への課題が見つかる。ラッシュは楽しみでもあるけど、万が一失敗していても撮り直しができないから、とても緊張する、とのこと。

真っ暗になって、モニターに映像が映し出されるまで、みなさんそわそわして高揚した空気が漂っていたように思います。ただ、ラッシュがはじまると、みな夢中になってモニターを眺めて、自分の仕事ぶりを確認していました。

みんなで作った成果をみんなで一同に確認する・・・みんなで一つのものを作っていることを実感できるこのラッシュの時間が、僕はとても好きでした。

2011.2.16

撮影6日目

この日は、夜兎一味が商家に盗みに入るシーンの撮影。
中村梅雀さん、前砂の捨蔵役の石橋蓮司さん、名草の綱六役の伊藤洋三郎さんをはじめ、夜兎一味が夜のオープンセットに登場。

黒ずくめの衣装に映える「夜兎」の白い紋。見ているだけで、ゾクっとして思わずニヤけてしまうくらい、惚れ惚れする格好よさ。みなさん、さすがの決まりようです。

井上監督も、このシーンは、盗賊としての「夜兎」一味の格好良さを追及して、何度もテイクを重ねておりました。

そんな監督のイメージを元に少しでも良いものにしようと、スタッフのみなさんも頑張ります。

江戸の闇に溶けている夜兎一味・・・ん〜「雲霧仁左衛門」を彷彿とさせるハードボイルドな映像、ラッシュがたまらなく楽しみだった瞬間です。

このシーン、本編の冒頭で出てきますので、ぜひ3月21日の放送をお楽しみください。
さらに、撮影が終わってから、梅雀さんのポスター撮影が行われました。撮影でお疲れのところ、無理な体勢での撮影をお願いしてしまっても、快く応じて頂いた梅雀さん、ありがとうございました!

ちなみに、このポスター写真は、この「夜兎の角右衛門」のTOPページで使われています。どうです?個人的に、かなりこのポスター気に入っています。映画のポスターみたいですよね。

2011.2.8

撮影5日目 その3

この日の撮影はいまも忘れられません。

京都の上賀茂神社での撮影は順調に進み、夜まで待ってから梅雀さんの重要なシーンの撮影が行われました。

井上監督と酒井チーフ助監督のお二人。夜の撮影について、みっちり打合せしています。

先日も書いたとおり、この日はとにかく寒かった!夕方からは、ヒートテックも何も関係なし。携帯電話で話そうにも、手が勝手に震えて笑えてしまうくらいだったのを覚えてます。

そんな中、夜まで待ってから、梅雀さんが川に入っての撮影があったんです。ためしに、川の水にちょっと触ってみると、冷たいを通り越して、もはや痛いぐらい!

普通ならば吹替えの役者に代わりにやってもらってもいいようなシーンなのですが、物語でも重要な場面となる撮影のため、井上監督がこだわり、梅雀さんがその意を汲んで自ら川に入っての撮影に臨んだのです。

少しでも梅雀さんの負担を減らそうと、スタッフも細心の注意を払いながら、入念な準備をしていました。

泣き言ひとつ漏らさず演じる梅雀さんのプロとしての役者魂にふるえました。撮影が終わったとき、自然と梅雀さんへの拍手が巻き起こったのが忘れられません。

梅雀さん、本当にお疲れさまでした。この入魂のシーンはぜひ放送で!

2011.2.5

撮影5日目 その2

この日の午後からは、京都の上賀茂神社にて撮影。

京都でも最も古い神社の一つであるこの神社は、井上監督のお気に入りのロケ場所なんだそうです。監督が手がけた作品には、これまで何度も登場しているとか。みなさん、わかりますか?

井上昭監督と中村梅雀さんが初めて出会った記念すべき作品「剣客商売スペシャル 道場破り」(2010年)でも使われてます。2月に時代劇専門チャンネルで放送しますので、ぜひそちらもお楽しみください。

たしかに、紅葉で赤く染まりはじめた境内には小川が流れていて、とても素敵な場所です。

この小川沿いに、縁日のセットを組んでの撮影が行われました。大道具・小道具さんをはじめスタッフの手によって、縁日の出店が次々と組みたてられていきます。さすが、松竹京都!と思わず叫びたいくらい鮮やかな手さばきで、あっという間にセットが出来あがりました。

「鬼平」でも、画面を彩る小道具がその魅力の一つですが、この夜兎も負けてはいません。どれをとっても本物志向の小道具の数々。

エキストラさんたちも大勢出演し、大がかりなシーンとなりました。

角右衛門の妻・おしん役の渡辺梓さんです。渡辺さんも、時代劇に数多く出演されていて、着物姿がとても似合っています。思わずその美しさに見とれてしまうほど・・・汗。

監督は、熱心に渡辺さんたちに演技指導されていました。

実はこの日、滅茶苦茶な寒さだったんです。京都の寒さを心底実感した日でした。そんな極寒の日に、夜まで待って、梅雀さんの大変な撮影があったんです。

2011.1.30

撮影5日目 その1

この日も、朝から撮影所内のセットで撮影開始。
平泉成さん演じる与力・鮫島と山崎銀之丞さん演じる同心・飯田が、火付盗賊改方の役宅にて会話するシーンです。

実は、この日の撮影を楽しみにしていました!
観てください、この写真。

そう、「鬼平犯科帳」と同じ役宅のセットを使っての撮影なんです。

20年ものあいだ「鬼平」の撮影が、このセットで行われていることを考えると、同じ場所で「鬼平外伝」を撮影できることが、とても幸せなことだなとあらためて思いました。やはり、スタッフさんも思い入れが強いのか、撮影前に丁寧に庭を掃除していたのが印象的でした。

お二人とも時代劇にも数々出演されていて、着物も着慣れているせいもあると思いますが、火付盗賊改方の衣装がばっちり似合っていて男の私から見ても惚れ惚れします。

このシーンもとても素敵なシーンになっていますので、ぜひ本編をお楽しみに。

2011.1.21

スタッフルーム

ちなみに、こちらが撮影所内にある井上組のスタッフルーム。

ここで監督やスタッフさんが集まって、撮影の打合せを行っています。
井上監督は、日本映画の巨匠・溝口健二監督の助監督を経験しているのですが、
「撮影に入る前には、徹底的にリサーチしろ。」と教えられたそうで、その教えを今でもずっと守られているそうです。

スタッフルームにも、作品についての資料がたくさん壁に貼られています。
これは、石川島にあった人足寄場の資料です。
ちなみに、このスタッフルーム、僕はクランクインからしばらくは緊張して入れませんでした!(汗)
スタッフの皆さんと仲良くなったときに、撮影後にはじめてスタッフルームに入れてもらって、一緒に飲んだお酒は美味しかった〜!

2011.1.10

撮影4日目

前日の間人でのロケも無事に終わり、本日は撮影所内での撮影。

中村梅雀さんと火付盗賊改方・与力役の平泉成さん、同心役の山崎銀之丞さんが揃い、オープンセットにて撮影が行われました。

角右衛門が、手下の非道な行いの責任をとって、火付盗賊改方に自首をし、平泉さん演じる与力・鮫島と対話する物語の上で重要なシーン。

梅雀さんも平泉さんも、松竹京都の作品は昔から数多く出演されていることもあり、撮影所のスタッフのみなさんとも顔馴染で、現場はとても良い雰囲気です。

朝一番から重要なシーンの撮影で、現場も緊張感が漂っていましたが、梅雀さんや平泉さんの芝居が素晴らしく、井上監督もノって演出されてました。このシーンも、ぜひ本編でご覧いただきたいです!!

私がいうのもなんですが、この作品、とにかく自慢したいのが出演者の方々。

中村梅雀さん、中村敦夫さん、石橋蓮司さん、荻野目慶子さん、平泉成さん、本田博太郎さん、渡辺梓さん、左とん平さん、山崎銀之丞さん・・・いま書いてても、にやにやしてしまうくらい、時代劇の芝居ができる大人の役者の方々が出演してくださいました!幸せだな〜。

2011.1.1

明けましておめでとうございます!

 明けましておめでとうございます。もう初詣には行かれましたか?

さあ、いよいよ1月3日よる9時〜スカパー!にて先行放送される「鬼平外伝 夜兎の角右衛門」。

お正月の朝日新聞や読売新聞にて、広告をご覧になった方もいらっしゃると思いますが、スカパー!にお電話いただければ無料体験でご覧いただけます。まだ間に合いますので、ぜひぜひお電話ください!

本年もよろしくお願いいたします。

2010.12.30

撮影3日目 その2

 空には、すっかり重たい雲。なかなか止まない雨。
往復6時間かけて間人まで来て、撮影できなかったら・・・撮影スケジュールもタイトな中、どうするか悩ましいところ。

大事な機材を素早くテントに避難し、とりあえず、雨が止むのを待ちます。

雨避けのテントにスタッフさんがぎゅうぎゅう詰め。
この雨を待ってるのが、とにかく寒かった!

ユニクロでヒートテック買っといて良かった、と心底思った瞬間。
ちなみに、私は大変な暑がり、汗かきなので、ヒートテックとは無縁の生活だったんですが、京都の撮影は、とにかく寒いから用意しておけ。とアドバイスを受けたので、Tシャツ、タイツ、靴下、手袋・・・とまとめて買っていったんですが、大正解。これなしには、とても今回の撮影乗り切れませんでした。ありがとう、ヒートテック!

と、2時間ぐらい経ったところで、雲に切れ目が。

撮影再開。スタッフのみなさんも合羽を着ながら、撮影です。

ここで、中村梅雀さんと本日からインした平泉成さんとの二人芝居。雨上がりの間人の絶妙な天気と相まって、最高のシーンとなりました!ぜひ、本編をご覧いただきたいです。

このお二人のシーンが終わったところで、またもや雨が。本当に変わりやすい間人の天気。でも、撮影が無事に終わって、本当に良かった。帰りのバスは、スタッフみなさん爆睡でした〜。

2010.12.28

撮影3日目 その1

今日は、朝4:30起床。辺りが真っ暗なうちから撮影所を出発。
ロケバスで向かうは、間人。

これ、何と読むか知ってますか?「たいざ」と呼びます。
京都の日本海側、丹後半島に位置する間人海岸でのロケ。

バスで揺られること3時間、バス酔いしつつ、やっと着きました!
まだここが京都だというのですから、その広さに驚きです。

ここでは、火付盗賊改方に自首した角右衛門が、人足寄場で働くシーンの撮影。

通常だと、時代劇の海のシーンは、撮影所から近い琵琶湖での撮影が多いらしいのですが、角右衛門の心情を表すのに、日本海での撮影が必要と、井上監督の強いこだわりで実現しました。

見てください、この海の色!

朝出発するときは、曇っていたのですが、見事なまでの青空が広がりました。
そして、とにかく寒かった!!

前日から設営された寄場のセットは、まるでずっとそこにあったかと思うような、見事なもの。さすがです。

午前中は、囚人が寄場から逃亡を図るシーンの撮影。
殺陣師の宇仁さんが、役者の方々にテキパキと指導されています。

宇仁さんは、「鬼平犯科帳」の殺陣師でもお馴染み、時代劇の殺陣では大ベテランの方です。
とてもお元気な方で、現場でもムードメーカー的存在でした。

と、順調に撮影は進んでいたのですが、ここで、さっきまであんなに天気が良かったのに、急に雲が多くなってきました。

・・・と思っていたのもつかの間、いきなりの雨。間人は、京都でも特に天気が変わりやすいらしく、京都では、こういう天気を"時雨る(しぐれる)"というのだそうです。。。(次回に続く)