監督 石原興1940年、京都府出身。京都映画撮影所に入社後、撮影助手を経て、65年に「かあちゃん結婚しろよ」(テレビ朝日系)でカメラマンとしてデビュー。代表作品は、シリーズ第一作より手掛けている「必殺シリーズ」。独特の陰影を持つ斬新な映像が高い評価を受けた。シリーズ後期からは監督として携わり、現在は監督業を中心に活躍中。2014年には「鬼平外伝老盗流転」も手掛けた。
脚本 金子成人1949年、長崎県出身。倉本聰に師事し、72年「おはよう」(TBS系)でデビュー。79年「死にたがる子」(NHK)で放送文化基金賞を受賞。以降「向田邦子新春シリーズ」(TBS系)等、数々の人気ドラマ、時代劇を手掛ける。池波作品「鬼平犯科帳」「剣客商売」(以上フジテレビ系)、「鬼平外伝」シリーズ四作も担当。
音楽 遠藤浩二1964年生まれ。SOUNDKID’S代表。ジャズ・ギターを学び、21歳で廣木光一氏に師事。既製のスタイルにとらわれず、様々な音楽をクリエイトする。主な代表作品は、映画「皆月」(おおさか映画祭音楽賞)「ゼブラーマン」「着信アリ」「十三人の刺客」「藁の楯」など。「鬼平外伝」シリーズ四作も担当。
原作 池波正太郎1923年~90年、東京都出身。戦後、都庁に勤務するかたわら新国劇のために、「鈍牛」「檻の中」「渡辺崋山」「剣豪画家」などの戯曲を執筆し、「新国劇の座付作者」といわれるほどに、劇団との関係を深めていく。49年より、長谷川伸に本格的に師事し、劇作と並行して小説の執筆を続け、60年「錯乱」で直木賞を受賞。77年には、「鬼平犯科帳」(1967年~89年「オール讀物」文藝春秋)、「剣客商売」(1972年~89年「小説新潮」新潮社)、「仕掛人・藤枝梅安」(1972年~90年「小説現代」講談社)などの連作時代小説を中心とした作家活動に対して吉川英治文学賞が贈られた。88年、菊池寛賞を受賞。没後、「完本池波正太郎大成」(全30巻・別巻1講談社)が刊行された。普遍的な〝人の営み〟を描いた作品の数々は、没後24年を経た今なお、多くの人々を魅了し続けている。