池波正太郎 原作 新作オリジナル時代劇「雨の首ふり坂」 主演 中村梅雀 池波正太郎 原作 新作オリジナル時代劇「雨の首ふり坂」 主演 中村梅雀

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仁義、省きます。原作≪戯曲≫池波正太郎

池波正太郎が自ら短篇小説を戯曲に書きあらためた股旅ものの傑作を、中村梅雀をはじめとする豪華キャストで“アウトロー時代劇”として初映像化。時代劇専門チャンネルとJ:COMが共同制作した4K撮影による新たな本格時代劇。

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あらすじ あらすじ

一人の老いた渡世人・白須賀の源七(中村梅雀)は、奇妙な運命の糸に手繰られるように、信州小諸の首ふり坂へ向かっていた。遡ること27年前、若き日の源七(馬場徹)は兄弟分の藪塚の半蔵(金井勇太)と共に、ある貸元から敵対する前坂一家の親分殺しを請け負ったが、負傷してしまい髪結い・おふみ(芦名星)に助けられる。源七がおふみの家に転がり込んで数か月後、半蔵が殺しの分け前を持って現れるが、親分の仇を討とうとする前坂一家の行田の甚五郎(小市慢太郎)を筆頭に、刺客も迫っていた。源七は自分の子を宿したおふみを残して半蔵と姿を消す。

それから25年後、年老いてもなお殺しを請負ながら諸国を渡り歩いていた源七は、信州追分で若い渡世人・白井の彦太郎(中尾明慶)と出会い、竹原一家の親分(矢島健一)殺しを二人で請け負うことになるが、源七は出入りの途中で躰の具合が悪くなり、竹原の親分に傷を負わせただけで仕損じてしまう。源七たちは竹原一家の追手を振り切るも道中で行倒れていたところを、小諸宿で饂飩(うどん)屋を営む茂兵衛(泉谷しげる)と孫娘に助けられる。この日を境に源七は堅気の世界に身を置く事になるが、つかの間の幸せは長くは続くことはなかった。竹原親分の仕返しの命を受けた刺客、橋羽の万次郎(三浦貴大)と昔兄弟分だった藪塚の半蔵(大杉)が源七と彦太郎の命を狙っていたのだった。

渡世人…世間から外れ、住居もなく、諸国を渡り歩く博徒

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キャスト キャスト

中村梅雀(白須賀の源七 渡世人)

中村梅雀(白須賀の源七 渡世人)

中村梅雀(白須賀の源七 渡世人)

1955年、東京都出身。65年に「勧進帳」で初舞台を踏み、以降映画やテレビでも活躍。80年、二代目中村梅雀を襲名。95年、大河ドラマ「八代将軍吉宗」(NHK)での迫真の演技が話題を集めた。池波作品では「鬼平犯科帳」「剣客商売スペシャル 道場破り」(フジテレビ系)に出演。時代劇専門チャンネル制作作品では「鬼平外伝 夜兎の角右衛門」「闇の狩人 前・後篇」、藤沢周平新ドラマシリーズ第一弾「冬の日」で主演を務めた。

三浦貴大(橋羽の万次郎 渡世人)

三浦貴大(橋羽の万次郎 渡世人)

三浦貴大(橋羽の万次郎 渡世人)

1985年、東京都出身。2010年公開の映画「RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語」で俳優デビュー。近年のドラマ出演作に、NHK大河ドラマ「花燃ゆ」、「リバース」ほか多数。映画待機作に『栞』『ばぁちゃんロード』『四月の永い夢』等がある。

中尾明慶(白井の彦太郎 渡世人)

中尾明慶(白井の彦太郎 渡世人)

中尾明慶(白井の彦太郎 渡世人)

1988年、東京都出身。2000年、ドラマ「ママまっしぐら!」で俳優デビュー。以降、テレビ・映画・舞台など幅広く活躍。近年の主な出演作品はTVドラマ「ROOKIES」NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」「奥様は、取り扱い注意」、映画は『のぼうの城』『超高速!参勤交代リターンズ』『リンキング・ラブ』等に出演。映画『今夜、ロマンス劇場で』が18年2月10日公開予定。

泉谷しげる(茂兵衛 饂飩屋の主人)

泉谷しげる(茂兵衛 饂飩屋の主人)

泉谷しげる(茂兵衛 饂飩屋の主人)

1948年生まれ。71年、シンガーソングライターとしてデビュー。79年のドラマ「戦後最大の誘拐・吉展ちゃん事件」で俳優としても注目を集め、音楽活動と並行して数々の人気ドラマに出演。主な出演作に「金曜日の妻たちへ」「Dr. コトー診療所」「三匹のおっさん」シリーズほか。

大杉漣(藪塚の半蔵 渡世人)

大杉漣(藪塚の半蔵 渡世人)

大杉漣(藪塚の半蔵 渡世人)

1974~88年解散まで転形劇場に所属。1978年高橋伴明監督作品で映画デビュー。93年北野武監督作品『ソナチネ』で注目を集める。主な出演作品は『アウトレイジ最終章』「相棒 season16」「緊急取調室」「警視庁ゼロ係~生活安全課なんでも相談室~」など。2018年4月より新国立劇場小劇場で舞台「1984」に出演。

スタッフ スタッフ

監督河毛俊作

フジテレビエグゼクティブディレクター。「抱きしめたい!」「沙粧妙子-最後の事件-」「ギフト」「きらきらひかる」「救命病棟24時」(以上フジテレビ系)、「パンドラ」(WOWOW)など数々のドラマを演出。映画監督作品『星になった少年』で、脚本・大森寿美男とタッグを組んだ。時代劇監督作に「忠臣蔵1/47」、「木枯し紋次郎」(2009)。

脚本大森寿美男

脚本家、映画監督。10代から演劇活動を始め、その後脚本家としても活躍。「泥棒家族」(日本テレビ)、「トトの世界〜最後の野生児〜」(NHK-BS2)で、2000年度の第19回向田邦子賞を受賞。脚本を手がけた主なドラマはNHK大河ドラマ「風林火山」、「64(ロクヨン)」(NHK)、「精霊の守り人」(同)、映画では『星になった少年』『寝ずの番』ほか。

音楽EGO-WRAPPIN'

1996年、大阪で結成された音楽ユニット。メンバーは中納良恵(Vo、作詞作曲)と森雅樹(G、作曲)。2000年発表の「色彩のブルース」は、戦前のジャズから自然に行き着いたキャバレー音楽や昭和歌謡を消化し、独自の世界観を築きあげた名曲として異例のロングヒットとなり、その名を全国区で知られるようになる。代表曲に「くちばしにチェリー」「GO ACTION」など。16年、結成20周年を迎えた。

企画・プロデュース宮川朋之

日本映画放送株式会社 執行役員 編成制作局局長。映画、時代劇プロデューサーとして、2011年からオリジナル時代劇「鬼平外伝」シリーズ、「新・御宿かわせみ」(’13)、「池波正太郎時代劇スペシャル 顔」(’16)、【藤沢周平 新ドラマシリーズ】など全16作品の企画・プロデュースを担当。主な劇場映画に、『LIAR GAME The Final Stage』(’10)、『最後の忠臣蔵』(’10)、『リップヴァンウィンクルの花嫁』(’16)、『海辺のリア』(’17)など。

原作 原作

原作者 池波正太郎

写真提供:文藝春秋

原作者 池波正太郎

1923年、東京都出身。60年『錯乱』で第43回直木賞を受賞。以降、『鬼平犯科帳』『剣客商売』『仕掛人・藤枝梅安』の三大シリーズを世に送り出し、人気を博す。77年、その精力的な作家活動が評価され吉川英治文学賞が贈られ、88年には菊池寛賞を受賞。90年、急性白血病で永眠。

戯曲『雨の首ふり坂』/『雨の杖つき坂』

戯曲『雨の首ふり坂』/『雨の杖つき坂』

「上意討ち」(新潮文庫刊)

『上意討ち』(新潮文庫刊)

表題作の他に「雨の首ふり坂」の基になった股旅ものの傑作「雨の杖つき坂」、身分社会ならではの葛藤を描いた作品を収めた傑作短篇集。剣豪・塚原卜伝や新選組を描いた佳篇をも収録。