密使と番人|日本映画・邦画を見るなら日本映画専門チャンネル

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イントロダクション

気鋭の若手映画監督・三宅唱が描く、誰も見たことのない時代劇の世界

江戸の街並も、刀によるアクションもなく、ただ男が冬の厳しい山のなかを歩き続けてゆく……。そんなシンプルな発想を出発点にして、いわゆる“時代劇”の枠組みにまったくとらわれない時代劇が、誕生した。

そんな新たな時代劇に挑んだのは、三宅唱監督。村上淳ら、俳優たちの見事なアンサンブルをモノクロームの映像美とらえた劇場公開第1作『Playback』(12)、OMSBやBimら、ヒップホップアーティストたちが新曲を完成させるまでの2日間を見つめたドキュメンタリー『THE COCKPIT』(14)など、日本映画界に新たな息吹をもたらし、国内外から絶大な支持を得る監督である。

製作は、数々の本格時代劇を作り続けてきた時代劇専門チャンネルと、劇場映画の製作も手掛ける日本映画専門チャンネル。

冬の自然の美しさ、厳しさをとらえた希有な時代劇であると同時に、怒り、後悔、哀しみ、誇りなど、現代のわたしたちも知る普遍的な人間の感情をシンプルに描いた作品。それが『密使と番人』である。

若き才能がぶつかり合うコラボレーション

密使・道庵を演じるのは、映画『エミアビのはじまりとはじまり』(16)で主演を務め、自身も映画監督として活動する実力派俳優・森岡龍。道庵と対峙する番人の長・高山に『Playback』(12)以来二度目の三宅作品出演となり、多くの映画監督たちから厚い信頼を得る渋川清彦。また、彼らの対決に巻き込まれる夫婦を演じるのは、『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』(17)で映画初主演に抜擢された大注目の新人女優、石橋静河と、若手演技派俳優の筆頭でもある井之脇海。そして日本映画に欠かせない俳優である嶋田久作が、すばらしい存在感によってこの時代劇の世界に厚みを与えている。

さらに、本作のためにヒップホップアーティストのOMSBとHi’Specが新たに楽曲を制作。ジャパニーズヒップホップのなかで突出した異色の才能を見せるふたりによって、時代劇とヒップホップという、これまでにないコラボレーションが新たに生み出された。

ストーリー

人里から切り離された冬の山 男たちは自らの使命のため、黙々と歩みを進める──

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十九世紀はじめ、鎖国下の日本。開国を望む蘭学者の一派が、幕府管理下にある日本地図の写しを密かに完成させる。
彼らはオランダ人にその地図の写しを渡すため、若い蘭学者の道庵(森岡龍)を密使として出発させる。身を潜めながら、山の中を進む道庵だが、高山(渋川清彦)をはじめとするその山の番人たちは、幕府が手配した道庵の人相書を手に山狩りを始めていた…。

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キャスト

森岡龍

森岡龍 画像

1988年生まれ。東京都出身。映画『茶の味』(04)で映画初出演。以降、映画・ドラマ問わず数多くの作品に出演する今注目の若手実力派俳優。代表作に映画『エミアビのはじまりとはじまり』(16)など。また、『ニュータウンの青春』(12)など映画監督としても活動中。

渋川清彦

渋川清彦 画像

1974年生まれ。群馬県渋川市出身。豊田利晃監督『ポルノスター』(98)で映画デビュー。映画『お盆の弟』(15)にて第37回 ヨコハマ映画祭 主演男優賞を受賞。近年の出演作に映画『Playback』(12)『ろくでなし』『Amy said』(17)『榎田貿易堂』(18公開予定)など。

石橋静河

石橋静河 画像

1994年生まれ。2017年5月に公開された石井裕也監督作『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』で初主演を務め、行定勲監督作『うつくしいひと サバ?』も公開中。今最も注目を浴びる若手女優の一人である。

井之脇海

井之脇海 画像

1995年生まれ。黒沢清監督作『トウキョウソナタ』(08)で第82回キネマ旬報ベスト・テン新人男優賞などを受賞。近年、映画『帝一の國』(17)『あゝ、荒野』(17)、NHK連続テレビ小説『ひよっこ』などにも出演する若手注目株。

足立智充

足立智充 画像

1979年生まれ。三宅唱監督作『やくたたず』(10)に出演。近年の出演作にパク・チャヌク監督作『お嬢さん』(16)など。

柴田貴哉

柴田貴哉 画像

1988年生まれ。三宅唱監督作品の常連で映画『Playback』(12)『やくたたず』(10)に出演。

嶋田久作

1955年生まれ。神奈川県出身。映画『帝都物語』(88)にて映画デビュー。同映画で演じた魔人・加藤保憲役では、見る者に強烈な印象を与え、映画史に残るキャラクターとして今も多くの映画ファンの心を掴んで離さない。以降も数々の作品に出演。近年の出演作に映画『シン・ゴジラ』(16)『64』(16)など。

スタッフ

監督・編集:三宅唱

1984年、北海道生まれ。初長編作品『やくたたず』(2010)を制作した後、2012年劇場公開第1作『Playback』を監督。第65回ロカルノ国際映画祭インターナショナル・コンペティション部門に正式出品されたほか、国内外の映画祭で絶大な支持を得る。2014年にはヒップホップユニットSIMI LABのOMSBやTHE OTOGIBANASHI'SのBimたちが新曲を完成させるまでの2日間を追ったドキュメンタリー『THE COCKPIT』を発表。ほかに『無言日記』(boidマガジンにて連載中)など。共著に『森﨑東党宣言!』(インスクリプト)。雑誌「POPEYE」にて映画評「IN THE PLACE TO C」を連載中。今後、佐藤泰志原作『きみの鳥はうたえる』の映画化も控える。

音楽:OMSB

音楽:Hi’Spec

企画:宮川朋之
プロデューサー:八巻洋平 松井宏
脚本:三宅唱 松井宏

ラインプロデューサー:城内政芳/撮影:四宮秀俊/照明:秋山恵二郎/録音・整音:川井崇満/助監督:野尻克己/ 美術:渡辺大智/衣裳:岩崎文男/メイク:徳田芳昌/結髪:中山香津世/小道具:泉佳央里

監督助手:萬代健士 近田佳嗣/撮影助手:下川龍一 深谷裕次/照明助手:蟻正恭子 拓植勇人/録音助手:古木雅人/衣裳助手:澤田枝里/メイク助手:米丸架菜子

キャスティング:神林理央子/スタントコーディネート:富田稔/スチール:鈴木淳哉/タイトルデザイン:角田純

制作進行:村上麻里/制作進行見習:城真也 両角周/制作応援:福井一夫/製作管理:山川雅彦

VFXスーパーバイザー:大萩真司/DIカラリスト:森下賢一/DIコーディネーター:泉有紀/ オンラインエディター:橋本智大/DCPマスタリング:馬場亮 小関秀治/音響効果:渋谷圭介/スタジオ技術:東凌太郎

企画協力:澤尚志 樋渡典英 槌谷昭人/宣伝:菅谷和紀 田倉拓紀

照明応援:稲葉俊充/装飾応援:佐伯尚紀/塗装:榎翔平/諏訪撮影コーディネート:宮坂洋介 今井正和 藤田然

ボランティアスタッフ:小口美香 原美咲 伊藤貴 宮崎勇 宮坂美恵 大沢育子 五味三恵 小口貴大 織田大原江美子 織田大原昇 小尾口隆志

音楽:“Searchin'” Produced by Hi'Spec/“Miss It Burnin'” Produced by OMSB

制作プロダクション:アルタミラピクチャーズ ピグダム/製作:時代劇専門チャンネル 日本映画専門チャンネル

予告編予告編

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