大江戸お仕事辞典

11月勤労感謝の日に併せて江戸のお仕事をご紹介した本企画。ご好評につき続投決定!
百万都市、江戸。
そこには武士のほかに、半数以上を占めたといわれる町人たちがいた。
100種類以上の職に携わった職人、経済戦国時代を生き抜いた商人。
彼らの日々の営みから、江戸の仕事事情を覗いてみよう!

12月16日(火)よる8時 ほか

髪結い:
現代の床屋のこと。江戸時代、男性特有の髷に月代といった髪型は、自分では整えられないので、自ずと髪結床が繁盛。髪結いは町方の情報屋としても活躍。
町医者:
いわゆる開業医。町医者には、薬箱を持たせた供を連れて歩く徒(かち)医者と、格式があり売れっ子ゆえ駕籠を使用する乗物医者がいた。当時は必ずしも正式に師について医術を学んだ者だけでなく、独学やまったくの未経験でも医者の看板を出せたので、いわゆる「藪医者」が多かったとか。
畳屋(畳職人):
独立して商売をする畳屋と、お店を持たずに出仕事をする畳刺(たたみさし)に大別。当時は、茶道や数寄屋造りの普及で、貴族・武士から商家、そして庶民へと畳が広まった。時代劇で畳といえば、おなじみ「忠臣蔵」の畳替えの場面。

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髪結い伊三次
(1999年・全9話・カラー )
原作:宇江佐真理  
出演:中村橋之助(現・中村芝翫)/村上弘明/涼風真世/伊藤かずえ/山田純大/平泉成/笹野高史ほか  

深川育ちの伊三次(中村橋之助(現・中村芝翫))は、店を持たない「廻り髪結い」を生業とし、まだ歳若いが腕は抜群でごひいきのお得意さんも多い。だが、伊三次にはもうひとつの顔があった。髪結い伊三次は北町奉行所の定廻り同心[通称・八丁堀同心]・不破友之進(村上弘明)の密偵として、細工を施した商売道具の髷棒一本で数々の事件に立ち向かっていく。

髪結い伊三次(C)松竹
赤ひげ(主演:藤田まこと)
放送日:12月27日、1月10日、1月27日
(1997年・カラー )
原作:山本周五郎「赤ひげ診療譚」  
出演:藤田まこと/高嶋政宏/馬野裕朗/小川範子/島田順司/小林綾子/長山藍子 他  

幕府直轄の医療施設・小石川養生所では、通称「赤ひげ」と呼ばれている医長の新出去定(藤田まこと)のもと、5人の医者と、見習医や、新入の保本登(高嶋政宏)が、多くの患者を診察していた……。 小石川養生所の経費が削減されることになり憤然とする「赤ひげ」こと医長の新出去定は、重体の蒔絵師・六助を、長崎遊学から帰ってきたばかりの新入りの医師・保本に診させる。だが六助は末期のガンで、治療も空しく息を引きとった。実は保本には婚約者がいたが、遊学から帰ってくると彼女は別の男と結婚していた。彼女の妹・まさをが詫びに来ても話も聞こうともしない保本に赤ひげは……。

赤ひげ(主演:藤田まこと)(C)東映
忠臣蔵 花の巻・雪の巻<4Kデジタルリマスター版>
放送日:12月26日
(1962年・カラー )
監督:稲垣浩  
出演:松本幸四郎(初代松本白鸚)/加山雄三/三橋達也/三船敏郎/司葉子/原節子/森繁久彌/小林桂樹 ほか  

元禄14年3月。年々の慣例として勅使饗応の役を申し渡された播州赤穂の城主・浅野内匠頭(加山雄三)は指南役の吉良上野介(市川中車)から礼儀作法について教えを乞うこととなっていた。だがかつて内匠頭に塩田作法の教授を拒否された上野介は、彼に恨みを抱いており、その嫌がらせは日に日に増していった。お役目の大事を重んじる内匠頭ははやる心を抑え、悔しさに堪えたが、ついに殿中松の廊下に於いて、上野介に剣を振り下ろした。内匠頭は即刻切腹を言い渡されるが、上野介には何の咎めもなかった。そして赤穂城内では、城代家老・大石内蔵助(八代目・松本幸四郎《松本白鸚》)を中心に、城とともに討ち死にするか、城を明け渡して浅野家再興に尽くすか、議論が繰り広げられていた。大石は急進派の意見を抑え、いささかの波乱も見せずに城を明け渡す断を下した。そして集まった60余名が誓紙血判をもってこれに従うが……。

忠臣蔵 花の巻・雪の巻<4Kデジタルリマスター版>(C)1962 TOHO CO., LTD.