主演の阪東妻三郎と共に日本映画史にその名を刻む名作「雄呂血」。
公開から100周年をむかえる2025年11月、
4Kデジタル修復版の「雄呂血」がふたたびチャンネルに登場!
さらに阪妻にはじまり、長男・田村高廣、三男・田村正和、四男・田村亮、
そして孫の田村幸士へと続く芸能一家・田村家にも迫る!
11月16日(日)スタート 3週連続よる10時
出演:阪東妻三郎/環歌子/中村吉松/春路謙作 ほか
久利富平三郎(阪東)は、家老の倅との喧嘩がもとで漢学塾を破門になり、密かに思いを寄せていた塾長の一人娘・奈美江(環)からも誤解されたまま絶交される。奈美江を思う気持ちを断ち切れぬまま、浪々の身となり、いつしか無頼漢(ならずもの)と呼ばれ、役人から追われる身となる。逃げた彼をかくまった顔役(中村)は町の人からも慕われる立派な親分だが裏の顔は極悪非道の大悪人であった。誰よりも善良でありながら世の中に受け容れられない自分と比べ、あまりの矛盾に怒りを感じる。そこへ昔の思い人・奈美江が旅の途中で病気になった夫(春路)と共に連れられてくる。奈美江に悪親分の魔の手が伸びると、とうとう平三郎の怒りも爆発。親分達に加え、役人までもがやってきての大立ち回りへと展開する。
2022年夏、俳優・田村亮は息子の幸士とともに偉大な名優である父、阪東妻三郎(本名・田村傳吉)の墓参りに、暑い盛りの京都を訪れた。阪妻は人気絶頂の1953年に51歳の若さで突如この世を去った。亮が7歳の時のことだった。阪妻の孫にあたる幸士は、祖父に会ったことがない。今も残る旧・田村邸へと向かい、在りし日の祖父の姿、田村家の記憶を父・亮とともに辿る。そして、東京では「雄呂血<4Kデジタル修復版>」制作プロジェクトが始動!100年前の映画を100年後の未来へとつなげる取り組みの素材調査から完成までを記録していく―。
昭和を象徴するスター・文化人たちが「1対1」で対談する、1970年代に放送され、以降ソフト化や再放送がされていない幻の番組「対談ドキュメント」。その中から、作家で僧侶の今東光と俳優の田村高廣が出演した1975年放送の『阪東妻三郎 今甦る男の浪漫』をセレクション放送。
出演:田村高廣/伊藤大輔/森静子/稲垣浩/環歌子/久世竜
名場面集と関係者の証言で綴る、阪東妻三郎の評伝ドキュメンタリー。
出演:田村高廣/宮下順子 ほか
江戸時代末期、奥州福島藩の城下町のひなびた山村に、悪どい高利貸し豪農弥左衛門が住んでいた。或る夜、盗賊黒雲団十郎一味がこの豪農一家を襲い、八人皆殺し、千両箱六個を盗んで逃げたという。村人は内心、天罰だと喜んだが、役人の命により山狩隊を組織し、盗賊の行方を追う。黒雲一味は、獄門権九郎、鉈の東兵衛、おさらば傳次、山猫の三次、お相撲の政、りゃんこの七、それに団十郎の情婦お登代の八人組。それぞれ、一くせも二くせもある悪人達で、土湯の山奥に逃げ込んだが、追手の追及は厳しく、一味は樹木の深い山中を逃げ惑う羽目になった。背中には重い千両箱、食糧も尽き、飢えと疲れで気持はすさむ。これに小判をめぐる葛藤が仲間割れを誘った。逃げる者、殺される者、一人、二人と減って行く。半獣的一団となり下がった彼等に、追手が迫る。何者も恐れなかった黒雲団十郎だが、ついに最期の時が来た。追い詰められた団十郎は、最後まで裏切らずについて来たお登代に逃げるように言うが、お登代は『お前さんと一緒に死ぬ 』と拒み、にっこり笑って団十郎に殺された。お登代の遺髪を胸に団十郎は、悪党の意地をかけて大立ち回り……。