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2019.10.15 【訃報】映画美術監督の西岡善信さんが亡くなられました(享年97)

映画「地獄門」「炎上」や、テレビドラマ「鬼平犯科帳」「剣客商売」シリーズをはじめ、数々の作品に携わった映画美術の第一人者である西岡善信さんが10月11日に亡くなられました。97歳でした。

奈良県生まれ。大学在学中に学徒出陣し、旧ソ連での抑留体験を経て帰国、1948年に大映京都撮影所に入社。

1954年にカンヌ国際映画祭グランプリ、アカデミー賞名誉賞を受賞した衣笠貞之助監督「地獄門」の美術に関わり、市川崑監督、川島雄三監督、増村保造監督らの作品で頭角を現しました。

大映倒産後の1972年、企画・製作会社「映像京都」を創設し代表取締役に就任。

松竹京都撮影所の敷地内に仕事部屋を置き、美術の西岡氏をはじめ、撮影の宮川一夫氏、森田富士郎氏、照明の中岡源権氏ら旧大映京都のスタッフが集結した"職人集団"として、「薄化粧」(1985・五社英雄監督)、「かあちゃん」(2001・市川崑監督)、「最後の忠臣蔵」(2010・杉田成道監督)などの映画、「木枯し紋次郎」(1972)、「鬼平犯科帳」(1989)、「御家人斬九郎」(1995)、「剣客商売」(1998)など多くのテレビドラマの製作に関わり、2010年の解散まで日本映画・ドラマの現場を支えました。

日本アカデミー賞では、「鬼龍院花子の生涯」(1982)、「陽暉楼」(1983)、「瀬戸内少年野球団」(1984)、「利休」(1989)、「豪姫」(1992)、「女殺油地獄」(1992)、「梟の城」(1999)、「千年の恋 ひかる源氏物語」(2001)、「たそがれ清兵衛」(2002)、「隠し剣 鬼の爪」(2004)、「最後の忠臣蔵」(2010)などの作品で最優秀美術賞を10度獲得。

1993年山路ふみ子賞、1995年牧野省三賞、1998年藤本賞、2002年川喜多賞など受賞多数。

1992年紫綬褒章、1997年旭日章受章。

謹んでご冥福をお祈り申し上げます。

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