けんかくしょうばい ごろうじゅうあんさつ
剣客商売 御老中暗殺
2012年にフジテレビ系「金曜プレステージ」枠で放送された単発ドラマで、原作は池波正太郎の同名小説から「女武芸者」「御老中毒殺」の二篇。時代劇の王道を歩んできた北大路欣也がそれまでに演じてきた主人公とは一線を画した役柄に挑み、さすがの好演をみせる。國村隼、古谷一行、山田純大、上田耕一、西田健らのベテラン陣が脇を固めたことにより、水準以上の時代劇となった。またフィルムで撮影された画面の味わい深さも時代劇ファンにはうれしい限りだ。
あらすじ
諸国剣術修行の旅から戻り、老中・田沼意次(國村隼)が催した剣術試合で七人抜きをみせて注目を集めた秋山大治郎(斎藤工)は、父である老剣客・秋山小兵衛(北大路欣也)が浅草の外れに建てた道場にひとりで住んでいた。ある夜、道場に家名は伏せるが大垣四郎兵衛(小野了)と名乗る侍が訪ねて来て、「ある人物の両腕を切り落とすのではなく、骨を叩き折っていただきたい」と頼んでくるが、相手の名も事情も言えないという怪しさゆえ、大治郎はこれを断った。その奇妙な依頼を大治郎から聞いた小兵衛が調べたところ、五千石の旗本・永井和泉守(鶴田忍)の嫡男と老中・田沼意次(國村隼)の隠し子・佐々木三冬(杏)との縁談が持ち上がっている事が分かった。女剣士の三冬が「自分の夫は、自分より剣の腕が立つ男」と公言していることから、出世のために田沼との縁続きを狙う永井和泉守が嫡男を勝たせるために三冬を狙うと考えた小兵衛は、刺客たちに襲撃された三冬を助ける。その頃、田沼の政を快く思わない御三卿のひとり、一橋治済(神保悟志)が、田沼暗殺を密かに計画していた……。
放送スケジュール
時代劇専門チャンネルの一日は、あさ4時から始まります。あさ4:00から翌4:00までを一日としてお届けしております。
※番組内容・放送時間は予告なく変更される場合があります。ご了承ください。
剣客商売 御老中暗殺(C)松竹