ちゅうしんぐらいぶん いきていたきらこうずけのすけ
忠臣蔵異聞 生きていた吉良上野介
1987年からテレビ朝日系で毎週木曜日20時に1時間枠で放送されていた一話完結の「傑作時代劇」枠で、同年9月に放送されたドラマ。"吉良上野介は生きていた"という大胆な設定の後日談だが、名脚本家・野上龍雄による練られた脚本、大映出身のベテラン監督・田中徳三の確かな演出、そして当時、個性派俳優として全盛期にあった川谷拓三が、その個性、持ち味を余すところなく発揮したことにより、小品ながら、見逃せない佳作となった。ひとり上野介を討ちにいく小平太と、彼を愛するお栄の顛末に涙を禁じ得ない。
あらすじ
赤穂浪士の誰もが吉良上野介(小澤栄太郎)の顔がわからないため、討ち入り前にその顔を確かめよという役目を果たせなかった毛利小平太(川谷拓三)は、浪士たちの前で大石内蔵助(丹波哲郎)から「能無し奴」と面罵され、追放される。しかし傷心のまま帰宅した小平太を密かに訪ねてきた内蔵助は、これを詫び、さらに、吉良が影武者を用意し、本物を討ち漏らした場合は、ただ一人、地下に潜り、第二陣の刺客となるよう命じる。自暴自棄になる小平太だったが、酒処おかめの女将・お栄(浅茅陽子)に優しくされ、その世話になる。凱旋する赤穂浪士の槍先に「吉良の首」を見て落ち込む小平太は、武士を捨てお栄とともに生きていこうと決意するが、内蔵助から命を受けた浪士の寺坂吉右衛門(黒崎輝)が訪ねてくる。内蔵助は炭小屋からひっぱりだされた上野介の背中に浅野内匠頭に斬られた刀傷が無いことを確認するが、実より名をとり、浪士たちに影武者であることを知らせず、その首を落とさせたということだった。真実を聞かされた小平太は、内蔵助からの密命を果たすために潜伏する上野介を探し始める……。
放送スケジュール
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忠臣蔵異聞 生きていた吉良上野介(C)東映