ぺリーのちょんまげ

「必殺からくり人」山田五十鈴の貫禄と森田健作の必殺技に注目

掲載2001年09月07日

(ひっさつからくりにん) 1976

 天保の江戸。
 芸者置屋「花乃屋」の女将仇吉(山田五十鈴)、その娘とんぼ(ジュディ・オング)、番頭の藤兵衛(芦屋鴈之助)と花火師・仕掛の天平(森田健作)、枕売りの夢屋時次郎(緒形拳)には、人に言えない秘密があった。ひとつは、集団で嵐の中、島抜けした過去を持つこと。あとひとつは、許せぬ悪人を葬る「からくり人」であること...。
 シリーズ初主演である山田五十鈴をはじめ、個性派が結集。必殺シリーズの中でも、リーダーを中心にもっともまとまりのよいチームであった。
 三味線のバチで華麗な技を見せる仇吉、枕を作るヘラを武器にする時次郎、怪力の藤兵衛など、ベテランらしい技もいいが、なんといっても派手なのが天兵の花火技。相手の口に花火を押し込んで爆発。あばら骨が見える映像は、必殺らしい演出。
 名脚本家・早坂暁が書き込んだストーリーだけに、島抜けした過去やとんぼの実の父親がからむ事件、互いに思い合うとんぼと天兵の悲劇など、話が深く、哀しい。
 また、工藤栄一監督演出による最終回、恐ろしい殺し屋集団“曇り”との対決は迫力。
緊迫した中、天真爛漫でのんきなへろ松(間寛平)の存在が楽しい。全編に登場する山田五十鈴の三味線も聞き物。全13話と短めなので、お見逃しなく!

( 書き下ろし )

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ペリー荻野プロフィール
ペリー荻野

1962年愛知県生まれ。大学在学中よりラジオのパーソナリティ兼原稿書きを始める。 「週刊ポスト」「月刊サーカス」「中日新聞」「時事通信」などでテレビコラム、「ナンクロ」「時代劇マガジン」では時代劇コラムを連載中。さらに史上初の時代劇主題歌CD「ちょんまげ天国」シリーズ全三作(ソニーミュージックダイレクト)をプロデュース。時代劇ブームの仕掛け人となる。

映像のほか、舞台の時代劇も毎月チェック。時代劇を愛する女子で結成した「チョンマゲ愛好女子部」の活動を展開しつつ、劇評・書評もてがける。中身は"ペリーテイスト"を効かせた、笑える内容。ほかに、著書「チョンマゲ天国」(ベネッセ)、「コモチのキモチ」(ベネッセ)、「みんなのテレビ時代劇」(共著・アスペクト)。「ペリーが来りてほら貝を吹く」(朝日ソノラマ)。ちょんまげ八百八町」(玄光社MOOK)「ナゴヤ帝国の逆襲」(洋泉社)「チョンマゲ江戸むらさ記」(辰己出版)当チャンネルのインタビュアーとしても活躍中。

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