ぺリーのちょんまげ

「帰って来た木枯し紋次郎」あの紋次郎が堅気に!?作者・笹沢左保×監督・市川崑×主演・中村敦夫が帰ってきた!!

掲載2002年11月08日

(かえってきたこがらしもんじろう) 1972年

 破れた三度笠に汚れた縞合羽。口にくわえた長い楊枝。無宿渡世の孤独な男、木枯し紋次郎は、五年前、壮絶な死闘の末に、木曽川に転落し、死んだと思われていた。しかし、実際は木こりの頭に救われ、自らも木こりとして山深い村に木こりとして生きていたのであった。すっかり堅気になっていたはずの紋次郎だが、恩のある木こりの頭に、渡世人になって悪事に加担している息子を連れ戻してほしいと頼まれ、再び旅立つことになる...。
 意外にも木こりとしてカントリーライフを送っていたとは。紋次郎ファンには驚きの展開だが、やはり、静かな生活は長くは続かない。実は笹沢左保の原作にも「帰ってきた木枯し紋次郎」シリーズがあり、そこでは、他人の内訳話に紋次郎の方から質問するなど、以前の紋次郎より少し他人との距離が近くなったような気がして興味深い。このテレビ作品は、原作者がオリジナル・シノプシスを執筆し、監督はテレビ版紋次郎の産みの親・市川崑と本家本元による。72年に初めて紋次郎がテレビに登場してから、実に22年を経た紋次郎だ。原作ではしばしば年老いた渡世人の哀しい末路を描いた本シリーズだが、さすがに中村敦夫には独特の貫禄がついている。共演に坂口良子、岸部一徳、鈴木京香、金山一彦、石橋連司など。あの主題歌とともに楽しめる。

( 書き下ろし )

50音順リスト
  [あ行]   [か行]   [さ行]   [た行]   [な行]   [は行]   [ま行]   [や行]   [ら行]   [わ行]  

ペリー荻野プロフィール
ペリー荻野

1962年愛知県生まれ。大学在学中よりラジオのパーソナリティ兼原稿書きを始める。 「週刊ポスト」「月刊サーカス」「中日新聞」「時事通信」などでテレビコラム、「ナンクロ」「時代劇マガジン」では時代劇コラムを連載中。さらに史上初の時代劇主題歌CD「ちょんまげ天国」シリーズ全三作(ソニーミュージックダイレクト)をプロデュース。時代劇ブームの仕掛け人となる。

映像のほか、舞台の時代劇も毎月チェック。時代劇を愛する女子で結成した「チョンマゲ愛好女子部」の活動を展開しつつ、劇評・書評もてがける。中身は"ペリーテイスト"を効かせた、笑える内容。ほかに、著書「チョンマゲ天国」(ベネッセ)、「コモチのキモチ」(ベネッセ)、「みんなのテレビ時代劇」(共著・アスペクト)。「ペリーが来りてほら貝を吹く」(朝日ソノラマ)。ちょんまげ八百八町」(玄光社MOOK)「ナゴヤ帝国の逆襲」(洋泉社)「チョンマゲ江戸むらさ記」(辰己出版)当チャンネルのインタビュアーとしても活躍中。

視聴方法