ぺリーのちょんまげ

『国盗り物語 総集編 前編・後編』
平幹二朗の斉藤道三が波乱の人生を生きる。
足利義昭の伊丹十三、信長の高橋英樹も熱演

掲載2011年12月30日

(くにとりものがたり そうしゅうへん ぜんへん・こうへん) 1973年

戦国乱世。一介の浪人から身を起こし、油屋・奈良屋を乗っ取ることを手始めに、美濃国の大名にまでのしあがった斉藤道三(平幹二朗)。天下盗りの野望を抱いた道三は、娘お濃(松坂慶子)の婿に、織田信長(高橋英樹)を選んだ。しかし、道三は、息子義龍との戦いに敗れ、命を落とす。その志は信長に継承されていた。
 司馬遼太郎原作の戦国絵巻を、斉藤道三、織田信長、そして信長を討つ明智光秀(近藤正臣)の三人を中心に描く。前編では、道三の波乱の人生を、後編では、信長の上洛、さらに本能寺の変、秀吉(火野正平)の動きまで、大きなうねりをダイナミックに描写する。
 興味深いのは、第十五代将軍足利義昭(伊丹十三)。信長によって立場が保たれているにも関わらず、茶室では光秀にひそひそ話。「信長は討たれる。わしが声をかければ、本願寺も中国の毛利も動く…信長めに征夷大将軍の恐ろしさを見せてくれる!」それに対して、光秀は挑発に乗らず「上様、さような火遊びはおやめ遊ばせ」と冷静に注意する。その光秀がやがて反乱を起こすのが、歴史の不思議…。伊丹十三は少々ヒステリックな義昭の個性をよく出す熱演。他にもお市(松原智恵子)、武田信玄(大友柳太朗)、浅井長政(杉良太郎)など楽しみなキャストは多数。ナレーションは「鬼平」でもおなじみの中西龍。

( 書き下ろし )

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ペリー荻野プロフィール
ペリー荻野

1962年愛知県生まれ。大学在学中よりラジオのパーソナリティ兼原稿書きを始める。 「週刊ポスト」「月刊サーカス」「中日新聞」「時事通信」などでテレビコラム、「ナンクロ」「時代劇マガジン」では時代劇コラムを連載中。さらに史上初の時代劇主題歌CD「ちょんまげ天国」シリーズ全三作(ソニーミュージックダイレクト)をプロデュース。時代劇ブームの仕掛け人となる。

映像のほか、舞台の時代劇も毎月チェック。時代劇を愛する女子で結成した「チョンマゲ愛好女子部」の活動を展開しつつ、劇評・書評もてがける。中身は"ペリーテイスト"を効かせた、笑える内容。ほかに、著書「チョンマゲ天国」(ベネッセ)、「コモチのキモチ」(ベネッセ)、「みんなのテレビ時代劇」(共著・アスペクト)。「ペリーが来りてほら貝を吹く」(朝日ソノラマ)。ちょんまげ八百八町」(玄光社MOOK)「ナゴヤ帝国の逆襲」(洋泉社)「チョンマゲ江戸むらさ記」(辰己出版)当チャンネルのインタビュアーとしても活躍中。

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