ぺリーのちょんまげ

『新必殺仕置人』
セリフに当時のCMパロディも。
殺しの元締め「虎」に元阪神藤村富美男登場

掲載2011年07月15日

(しんひっさつしおきにん) 1977年

舞台は文化文政の頃。許せぬ悪を葬る仕置人たちは、元締め虎が主宰する俳諧連歌の会で、殺しの依頼をせりにかけていた。その一回目にせり落とされたのは、なんと中村主水(藤田まこと)。会に出席していた念仏の鉄(山崎努)は、その裏にただならない動きがあることを察知するが…。
 必殺シリーズ第10弾として登場した「新必殺仕置人」は、中村主水、念仏の鉄、シリーズのツートップといってもいい顔合わせに、手製の銃で相手を狙う巳代松(中村嘉津雄)、情報を集める正八(火野正平)、おてい(中尾ミエ)と、おとなのキャスティング。もちろん、主水の義母と嫁、せん(菅井きん)とりつ(白木万理)も元気いっぱいだ。
 第8話の「裏切無用」では、元締めの虎を狙う恐ろしい殺し屋闇の重六(名和宏)が現れ、鋼鉄の玉を投げつけて姿を消す。その落とし前をつけるため、虎が自ら乗り出す。虎役は、元阪神タイガースの名バッター藤村富美男だけに、使う業も野球がらみ。鉄のセリフも「みんな悩んで大きくなった」「スカッと爽やかなんてなあねえ」と当時のCMのパロディだったりする。こんな遊びもシリーズならでは。第一回の「問答無用」以来、タイトルには「無用」がつき、全体にハードタッチになっているのも、シリーズの特徴。特に最終回は今も「忘れられない」とファンが多い。

( 書き下ろし )

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ペリー荻野プロフィール
ペリー荻野

1962年愛知県生まれ。大学在学中よりラジオのパーソナリティ兼原稿書きを始める。 「週刊ポスト」「月刊サーカス」「中日新聞」「時事通信」などでテレビコラム、「ナンクロ」「時代劇マガジン」では時代劇コラムを連載中。さらに史上初の時代劇主題歌CD「ちょんまげ天国」シリーズ全三作(ソニーミュージックダイレクト)をプロデュース。時代劇ブームの仕掛け人となる。

映像のほか、舞台の時代劇も毎月チェック。時代劇を愛する女子で結成した「チョンマゲ愛好女子部」の活動を展開しつつ、劇評・書評もてがける。中身は"ペリーテイスト"を効かせた、笑える内容。ほかに、著書「チョンマゲ天国」(ベネッセ)、「コモチのキモチ」(ベネッセ)、「みんなのテレビ時代劇」(共著・アスペクト)。「ペリーが来りてほら貝を吹く」(朝日ソノラマ)。ちょんまげ八百八町」(玄光社MOOK)「ナゴヤ帝国の逆襲」(洋泉社)「チョンマゲ江戸むらさ記」(辰己出版)当チャンネルのインタビュアーとしても活躍中。

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