ぺリーのちょんまげ

助け人走る

掲載2000年10月28日

(たすけにんはしる) 1973年

 どぶさらいから犬の散歩まで、何でも請け負う”助け人”、裏の顔は凄腕の殺し屋稼業。妹思いで飄々とした浪人、中山又十郎に田村高廣。煙管で敵を仕留める坊主の辻平内に中谷一郎、大工の棟梁で元締めの清兵衛に山村聰。
初回の「女郎大脱走」は智恵と度胸と必殺技で弱い女を救う”助け人”が大活躍。
シリーズの中でも一際痛快度の高い名作。
いつも明るい又十郎が、殺しの場面で見せる殺気は、何度見ても背筋がゾクゾクするほどの迫力。田村高廣に惚れなおす瞬間だ。また、助け人の情報屋役に油紙の利吉(秋野太作)、為吉(住吉正博)、又十郎の妹に佐野アツ子、平内に生活費を徴収しにくる妻に小山明子と、わき役も鋭い。後に島帰りの龍(「仮面ライダー V3」の宮内洋)が加わり、また違う面白さが出る。タイトルに必殺の文字がないのは、当時の時代背景に考慮したもの。

( 産経新聞掲載分に加筆 )

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ペリー荻野プロフィール
ペリー荻野

1962年愛知県生まれ。大学在学中よりラジオのパーソナリティ兼原稿書きを始める。 「週刊ポスト」「月刊サーカス」「中日新聞」「時事通信」などでテレビコラム、「ナンクロ」「時代劇マガジン」では時代劇コラムを連載中。さらに史上初の時代劇主題歌CD「ちょんまげ天国」シリーズ全三作(ソニーミュージックダイレクト)をプロデュース。時代劇ブームの仕掛け人となる。

映像のほか、舞台の時代劇も毎月チェック。時代劇を愛する女子で結成した「チョンマゲ愛好女子部」の活動を展開しつつ、劇評・書評もてがける。中身は"ペリーテイスト"を効かせた、笑える内容。ほかに、著書「チョンマゲ天国」(ベネッセ)、「コモチのキモチ」(ベネッセ)、「みんなのテレビ時代劇」(共著・アスペクト)。「ペリーが来りてほら貝を吹く」(朝日ソノラマ)。ちょんまげ八百八町」(玄光社MOOK)「ナゴヤ帝国の逆襲」(洋泉社)「チョンマゲ江戸むらさ記」(辰己出版)当チャンネルのインタビュアーとしても活躍中。

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