ペリーのちょんまげ ペリーのちょんまげ

掲載2000年07月24日

鬼平犯科帳

(おにへいはんかちょう) 

掲載2000年07月24日

平成時代劇の最高傑作のひとつ、ご存じ中村吉右衛門の鬼平連続放送中! 今週は、ガッツ石松が人のいい盗賊を好演した「明神の次郎吉」、坂東八十助の善悪二役「さむらい松五郎」、老盗・米倉斉加年との交流が胸にしみる「兇賊」など充実した作品集。とくに女性にオススメしたいのが「狐火」の回。火盗の女密偵が過去の男と再会する。盗賊である男と鬼平の間でゆれる女。女を思いやる鬼平の男気はやっぱりかっこい! 出演者、スタッフへのインタビュー満載のミニ番組もお楽しみに。
さて、今なにかと話題の梨園(歌舞伎界)のいい男が、多数ゲスト出演しているこの番組。「さむらい松五郎」の八十助、第一シリーズ「あきれた奴」で熱血同心だった中村橋之助は第四シリーズでも、名作としてファンも多い「盗賊婚礼」の二枚目盗賊を熱演。同第四シリーズ「俄か雨」では、中村歌昇が情けないが、どこか憎めない同心を好演した。シブ好みのペリーは中村又五郎が上品で一本筋の通ったお頭を演じた、「討ち入り市兵衛」(これまた第四シリーズ)をイチオシしたい。又五郎、絶品!!

掲載2000年07月19日

鬼平犯科帳

(おにへいはんかちょう) 

掲載2000年07月19日

 「鬼になる」。中村吉右衛門の顔アップとこの言葉でババーンと登場した本格派。なんたって放送開始11年目にして主題歌がケータイ着メロになる人気ぶり。「1度見たらハマった」若い世代からの声にもお応えし、77日間連続放送!幕開けの本日は、記念すべきシリーズ第一作「暗剣白梅香」。妖しげな香りを残す、暗殺者(近藤正臣)と鬼平の死闘。意外な結末…。女郎役の西川峰子もいい。この他、田村高廣、島田正吾、石橋蓮司ら豪華ゲスト出演作、同心・密偵・スタッフの裏話ミニ番組ともにご堪能あれ。
ちなみに各シリーズポスターのキャッチコピーは「職業、鬼」(第二シリーズ)、「鬼はいらぬか」(第三シリーズ)、「仏をつくる鬼でございます」(第五シリーズ)など。第四シリーズはすべて英語表示という斬新なもの。第一シリーズでは、芦田伸介が老盗賊の悲哀を出した「一本眉」(芦田伸介の眉毛はメイクで本当につながってる!)やフランキー堺が鬼平に盗みの極意を伝授するコミカルな「盗法秘伝」など、今は亡き名優との共演作もお見逃しなく。

掲載2000年07月05日

大江戸捜査網

(おおえどそうさもう) 1970年

掲載2000年07月05日

 身をやつし、姿を変えて敢然と悪に挑む彼らに明日という日はない…この語りの通り、変装、潜入、情報戦と、見事なチームプレーを見せる隠密同心の活躍を描く人気シリーズ。スパイとアクションの両方の面白さが新鮮。十文字小弥太の杉良太郎はじめ、梶芽衣子、岡田可愛らは20代の若さだ。おなじみ「隠密同心心得の状」で、ごいっしょに「死して屍拾う者なし!」

ペリー荻野プロフィール
ペリー荻野

1962年愛知県生まれ。大学在学中よりラジオのパーソナリティ兼原稿書きを始める。 「週刊ポスト」「月刊サーカス」「中日新聞」「時事通信」などでテレビコラム、「ナンクロ」「時代劇マガジン」では時代劇コラムを連載中。さらに史上初の時代劇主題歌CD「ちょんまげ天国」シリーズ全三作(ソニーミュージックダイレクト)をプロデュース。時代劇ブームの仕掛け人となる。

映像のほか、舞台の時代劇も毎月チェック。時代劇を愛する女子で結成した「チョンマゲ愛好女子部」の活動を展開しつつ、劇評・書評もてがける。中身は"ペリーテイスト"を効かせた、笑える内容。ほかに、著書「チョンマゲ天国」(ベネッセ)、「コモチのキモチ」(ベネッセ)、「みんなのテレビ時代劇」(共著・アスペクト)。「ペリーが来りてほら貝を吹く」(朝日ソノラマ)。ちょんまげ八百八町」(玄光社MOOK)「ナゴヤ帝国の逆襲」(洋泉社)「チョンマゲ江戸むらさ記」(辰己出版)当チャンネルのインタビュアーとしても活躍中。