ペリーのちょんまげ ペリーのちょんまげ

掲載2021年04月16日

「明治座創業140周年記念ファイナル 氷川きよし特別公演」
第一部「銭形平次~きよしの平次 立志編~」で若き平次が再び明治座の舞台に!
第二部「氷川きよしコンサート2013 in明治座」でヒット曲とトークもたっぷり

(めいじざそうぎょう140しゅうねんきねんふぁいなる ひかわきよしとくべつこうえん) 出演者:氷川きよし/音無美紀子/勝野洋/太川陽介/岡まゆみ/曾我廼家文童/大信田礼子/伊東孝明 ほか  2013年

掲載2021年04月16日

明治座創業140周年記念ファイナル 氷川きよし特別公演(2013年:明治座:舞台)
「明治座創業140周年記念ファイナル 氷川きよし特別公演(2013年:明治座:舞台) 」
写真提供:明治座

 押しも押されもせぬ歌謡界のトップランナー、氷川きよし。2000年「箱根八里の半次郎」でデビュー以来、快進撃を続け、06年には「一剣」で見事日本レコード大賞を獲得、近年はロックやポップスなど多彩な楽曲を歌い、話題を集める。氷川の魅力を余すところなく堪能できるのが、03年から続ける座長公演。明治座での公演は、特に役者・氷川きよしの成長がしっかり確認できる内容になっている。「銭形平次~きよしの平次 立志編~」は、2011年の公演で父の遺志を継いで十手持ちになった平次(氷川)が謎の連続殺人事件に挑む。始まりは春の花見でにぎわう向島。一等席を占領する一行に場所を空けてくれと頼む平次は、横柄な態度の一行が白山藩の側室・お豪の方(岡まゆみ)の宴席だと知る。奉行所も手を出せない不条理に怒った平次は、十手持ちを辞めると言い出す。しかし、花嫁衣裳を着た若い娘がふたりも死体で見つかり、平次は再び動き出す。花嫁がからむ事件は、原作者・野村胡堂の得意ネタ。音無美紀子、勝野洋、太川陽介らベテラン共演者と氷川のやりとりにも注目したい。

 第二部では、大きな満月を背景に魂を込める「白雲の城」、華麗な衣装で会場を大いに盛り上げる「虹色のバイヨン」、尊敬する先輩の名曲を熱唱する昭和の歌シリーズなど歌い手としての魅力を存分に発揮。愛嬌たっぷりのきよしトークも舞台ならではの楽しみ。

掲載2021年04月09日

「剣客商売スペシャル 助太刀」
若者が探す父の敵は意外なところにいた!秋山小兵衛の決断とは?
藤田まこと、蟹江敬三、益岡徹ら、おとなの男たちの苦悩も心を打つスペシャル

(けんかくしょうばいすぺしゃる すけだち ) 出演者:藤田まこと/山口馬木也/寺島しのぶ/小林綾子/梶芽衣子/三浦浩一/山内としお ナレーター:橋爪功 2004年

掲載2021年04月09日

剣客商売スペシャル 助太刀
「剣客商売スペシャル 助太刀 」
©松竹

 老中・田沼意次(平幹二朗)の仲介で、秋山小兵衛(藤田まこと)は、老剣客・酒井善蔵(蟹江敬三)と再会。聞けば、酒井は大病を患って道場を閉めたが、娘(中原果南)の看病でようやく回復したという。道場は腕のたつ娘婿・忠兵衛(山田純大)に任せて再開したと聞いて、小兵衛は喜ぶ。一方、小兵衛の息子・大治郎(山口馬木也)は、旗本の息子・高田平馬(村井克行)とその仲間にからまれている初老の浪人・林牛之助(益岡徹)を助けた。牛之助は、ひとりで父の敵を討とうと奮闘する若者・中島伊織(石田法嗣)に剣術を教えていた。再び卑怯な襲撃を受け、「なんとか伊織に敵討ちをさせたい」と言い残して息を引き取った牛之助のため、大治郎は動き出す。敵は意外なところにいた。それは小兵衛にとって悩ましいことだったが...。

 98年から、知る人ぞ知る剣の達人・小兵衛を演じてきた藤田まことにとって、04年のこのスペシャルは、蟹江敬三、益岡徹らとともに男の苦悩を演じ、渋さと懐の深さを示した作品となっている。若者を助けたいというまっすぐな牛之助を演じた益岡、晩年にやっとつかんだ幸せを手放したくないと苦しむ老年の男を演じた蟹江の迫真の演技が心を打つ。三冬(寺島しのぶ)、四谷の弥七(三浦浩一)らいつもの顔ぶれも登場。クライマックスの敵討ちで、どう「助太刀」するのか。殺陣シーンにも注目したい。

掲載2021年04月02日

「まっつぐ~鎌倉河岸捕物控~」
それぞれの道を歩き始める若者たちを瑞々しく描く江戸の青春グラフィティ
主演・橘慶太。人気作家・佐伯泰英原作の新スタイルの捕物帳

(まっつぐ~かまくらがしとりものひかえ~ ) 出演者:橘慶太/松平健/中尾明慶/小柳友/柳生みゆ/南野陽子/山田純大/石倉三郎/山本學/竹中直人 ほか  2010年

掲載2021年04月02日

まっつぐ~鎌倉河岸捕物控~
「まっつぐ~鎌倉河岸捕物控~ 」
©NHK

 呉服屋・松阪屋の手代で頭脳明晰な政次(橘慶太)、熱しやすい岡っ引きのお手先・亮吉(中尾明慶)、心優しい船頭・彦四郎(小柳友)、鎌倉河岸の幼なじみ三人は、酒屋の看板娘・しほ(小柳みゆ)に気がある。ある日、しほの父で浪人の文之進(堀部圭亮)が御家人の市川(池内万作)に殺された。しかし、裏金の力で市川に咎めはなし。怒った政次は大胆な作戦を決行して、犯人の御家人を死に追いやる。実は彼らの行動は、金流しの十手を持つ江戸一番の岡っ引き・宗五郎(松平健)に密かに見守られていたのだ。敵討ちの誇りなどなく、人を死なせた罪を一生背負っていけと三人に諭す宗五郎の言葉は重い。

 原作の佐伯泰英が特異なシリーズと評する本作は、盗賊、詐欺、人殺しと事件を追う捕物帳であり、それぞれの道を歩む若者を瑞々しく描いた江戸の青春グラフィティだ。度胸と正義感を見込まれた政次は十手持ちになり、宗五郎の跡取りと目される。彼に対する嫉妬や、しほをめぐる恋愛感情のもつれ。若手三人は奮闘している。ダンスユニットw-inds.の橘の殺陣はしなやかで速い。親分役の松平健、隠居役の山本學、年長お手先役の苅谷俊介、酒屋の主役の竹中直人らベテランの演技には渋みがある。早世した前田健が、政次の先輩の下駄貫を熱演したことも印象的。12話では集団ひったくり事件が勃発。政次にライバル心を燃やして悪人に食らいつく下駄貫の意地が泣かせる。

掲載2021年03月26日

「幕末青春グラフィティ 坂本竜馬」
武田鉄矢が思う存分竜馬になりきり、ビートルズの曲を背景に幕末を疾走!
小室等の桂小五郎、井上陽水の伊藤博文、吉田拓郎の高杉晋作と異色のキャストにも注目

(ばくまつぐらふぃてぃ さかもとりょうま ) 出演者:武田鉄矢、夏目雅子 ほか  1982年

掲載2021年03月26日

幕末青春グラフィティ 坂本竜馬
「幕末青春グラフィティ 坂本竜馬」
©NTV/DENTSU

 土佐藩内の激しい身分制度に憤る郷士の坂本竜馬(武田鉄矢)は、武市半平太(柴俊夫)、吉村虎太郎(原田大二郎)らとともに土佐勤皇党を結成した。だが、土砂降りの夜、藩を牛耳る吉田東洋(土屋嘉男)が暗殺され、竜馬は疑われることに。勤皇党を離れ、脱藩した竜馬は、長州の志士らと出会う。江戸で勝海舟(石坂浩二)を斬ろうと意気込んだ竜馬だが、べらんめえで豪快な勝にアメリカの話を聞き、考えを変える。土佐では履物にも身分差があったが、かの国では誰もがシューズを履くと知った竜馬は、仲間とともに革靴を履くのだった。

 芸能界随一の竜馬ファン武田自身が脚本を手がけて主演。ユニークなのはキャスト。竜馬と脱藩し、都会の娘たちに目を奪われる沢村惣之丞(島田紳助)、チリチリ頭で日本の未来を語る高杉晋作(吉田拓郎)、伊藤博文に井上陽水、大村益次郎にふとがね金太、桂小五郎に小室等、海援隊の二人も出演している。男くさい物語で、輝くのが女優陣。藩を抜ける竜馬を「やりたいことをやれ」「天下とるつもりでいってきや」と送り出し、悲劇的な最期をとげるお栄(真野響子)の美しさ、「顔にスケベエって書いてある」と竜馬に言い放つお竜(夏目雅子)の愛らしさは際立つ。また、「イエスタデイ」「オブ・ラ・ディ、オブ・ラ・ダ」など、全編ビートルズの曲を使い、ラストの暗殺シーンにはジョン・レノンの「イマジン」が流れる。中岡慎太郎は風間杜夫、佐々木只三郎を演じたのは、沢田研二だった。志に命をかけた若者たちの群像劇、80年代のテレビの勢いを実感できる長編。

掲載2021年03月19日

「氷川きよし特別公演」
2011年明治座公演の第一部の芝居「銭形平次~きよしの平次 青春編~」
第二部「氷川きよしコンサート2011 in 明治座」ライブ感いっぱいの公演を堪能!

(ひかわきよしとくべつこうえん だいいちぶ「ぜにがたへいじ~きよしのへいじ せいしゅんへん~」 だいにぶ「ひかわきよしこんさーと2011いんめいじざ」 ) 出演者:氷川きよし/大空眞弓/横内正/太川陽介/山田スミ子/西山浩司/比企理恵 ほか 2011年

掲載2021年03月19日

氷川きよし特別公演 第一部「銭形平次~きよしの平次 青春編~」第二部「氷川きよしコンサート2011in明治座」
「氷川きよし特別公演 第一部「銭形平次~きよしの平次 青春編~」第二部「氷川きよしコンサート2011in明治座」 」
写真提供:明治座

 演歌からポップス、ロックまでジャンルを超えた快進撃を続けるアーティスト・氷川きよし。彼のもうひとつの魅力を楽しめるのが、03年から続ける座長公演だ。

 第一部の芝居でいつも心掛けているのは、「誰もが楽しめる時代劇」ということもあり、今回は時代劇の人気者・銭形平次がまだ18歳のころ、自らの生い立ちを知り、十手持ちになるまでを描くオリジナルストーリー「きよしの平次 青春編」。もちろん平次の得意技といえば、銭投げだ。テレビドラマでは、大川橋蔵、風間杜夫、北大路欣也、村上弘明と歴代の平次が銭投げの技をそれぞれ工夫してきたが、ここではまだ経験が少ない若者平次で、母親(大空眞弓)から「銭は投げちゃダメ」と言われて育ったという設定のため、どう投げるのか、立ち回りも見ものだ。また、平次を慕う八五郎に西山浩司、あたたかく見守る同心に太川陽介、ライバルの万七役の脇知弘とともに、横内正、山田スミ子と共演陣も豪華。

 そして第二部はコンサート。「箱根八里の半次郎」など股旅演歌やオリジナルのヒット曲と、ほのぼのした手拍子ものの明るい曲で、新銭形平次誕生の祝い歌をイメージした「きよしの銭形平次」も飛び出す。コンサートならではのトークコーナーやこの公演のために用意された衣装、ステージと客席が近い明治座収録のライブ感も楽しみのひとつ。

ペリー荻野プロフィール
ペリー荻野

1962年愛知県生まれ。大学在学中よりラジオのパーソナリティ兼原稿書きを始める。 「週刊ポスト」「月刊サーカス」「中日新聞」「時事通信」などでテレビコラム、「ナンクロ」「時代劇マガジン」では時代劇コラムを連載中。さらに史上初の時代劇主題歌CD「ちょんまげ天国」シリーズ全三作(ソニーミュージックダイレクト)をプロデュース。時代劇ブームの仕掛け人となる。

映像のほか、舞台の時代劇も毎月チェック。時代劇を愛する女子で結成した「チョンマゲ愛好女子部」の活動を展開しつつ、劇評・書評もてがける。中身は"ペリーテイスト"を効かせた、笑える内容。ほかに、著書「チョンマゲ天国」(ベネッセ)、「コモチのキモチ」(ベネッセ)、「みんなのテレビ時代劇」(共著・アスペクト)。「ペリーが来りてほら貝を吹く」(朝日ソノラマ)。ちょんまげ八百八町」(玄光社MOOK)「ナゴヤ帝国の逆襲」(洋泉社)「チョンマゲ江戸むらさ記」(辰己出版)当チャンネルのインタビュアーとしても活躍中。