• フードコーディネイト:里見陽子(キッチンスタジオ ヨーク)

  • 第2回
    肝から皮から捨てるところ無し「あんこう鍋(どぶ汁)」

    外見は恐ろしげですが、骨以外は食べられないところはないと云われる白身の高級魚、鮟鱇(あんこう)。
    江戸時代には、鶴、雲雀、鷭、鯛と共に『三鳥二魚』、『五大珍味』、『五大美食』とされました。
    あんこう鍋のルーツは当時から鮟鱇のよく獲れた水戸藩(茨城県)の郷土料理・どぶ汁にあると言われています。
    今回は、江戸時代の人々が食べていたと言われる、どぶ汁仕立ての「あんこう鍋」をご紹介します。


作り方
  • 1.まずはあんこうの肝をすり鉢でペースト状にします。
    肝以外の部分は一口大に切ります。

    2.大根を一口大に切ります。
  • 3.空の鍋であんこうの肝を炒めます。
  • 4.肝の色が変わり始めたら、あんこうの肉を入れ、よく絡めます。
  • 5.肝と肉が程よく混ざり合ったら、大根をいれます。
    あんこうと大根から水分が出ますが、焦げ付くようであれば水を適量加えます。
  • 6.味噌を入れ、続いて酒・水などを加え味を調えたら完成です。
  • おまけ残りの汁にご飯と、とき玉子を加えれば、おじやの完成です。捨てる所のない鮟鱇の味わいを最後の最後までお楽しみください。

材料(2人前)

  • あんこう 
  • あんこうの肝 300g
  • 大根 1/2本
  • 味噌40g
  • 酒 大さじ2
  • 水 適量 ※とても焦げやすいので、少量の水を使った方がよいでしょう。


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