• フードコーディネイト:里見陽子(キッチンスタジオ ヨーク)

  • 第4回
    江戸では「夏の風物詩」だった「甘酒はやつくり」

    江戸時代は夏場に飲まれていたという甘酒。
    今回は『料理早指南』(亨和元年)に記されている「甘酒はやつくり」という調理法でご紹介。
    この調理法、通常なら一定の温度を保った上で15時間はかかるという甘酒つくりを、1時間ほどでつくれてしまうというなんともありがたい昔の知恵なのです。


作り方
  • 1.道明寺干し飯をお湯で軽く洗い、水分を含み少しふっくらしたところで、ザルに上げておきます。
  • 2.次にすり鉢に水と米麹を入れ、よくすり合わせます。
  • 3.よくすり合わさった水と米麹をすいのうで濾して、鍋に入れます。
  • 4.これにザルに上げておいた道明寺干し飯を混ぜ全体に馴染ませます。
  • 5.鍋を火にかけますが、この際、温度を60度前後に保つ事がポイントです。30分から1時間煮立たせれば、甘酒の出来上がり。
  • おまけ●ナスの甘酒漬け
    ナスの塩漬けを、この甘酒に少量の水を加えたものに漬け込めば『ナスの甘酒漬け』が楽しめます。

材料(4~5杯分)

  • 米麹 300g
  • 水 900cc
  • 道明寺干し飯(道明寺糒) 100g


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