ペリーのちょんまげ ペリーのちょんまげ

掲載2016年06月24日

「ふたり若獅子」
時代劇映画の貴公子・東千代之介と伏見扇太郎の共演
田沼邸を襲う怪盗と美男浪人の正体とは!?

(ふたりわかじし) 出演者:東千代之介/伏見扇太郎/千原しのぶ/円山栄子/吉田義夫/原健策/阿部九州男/柳永二郎 ほか 1959

掲載2016年06月24日

 第十代将軍・徳川家治(高島新太郎)の治世、腐敗政治を行う大老・田沼意知(柳永二郎)に対する反感は日に日に高まっていた。そんなある日、田沼邸に忍び込もうとして失敗した大泥棒の春風の安太郎(伏見扇太郎)を浪人の墨染新九郎(東千代之介)が助けた。実は安太郎は、印旛沼埋め立て事業にまつわる不正にからんで、斬られた庄屋喜左衛門の息子。そして、新九郎は尾張大納言家の三男で、自由を求めて家を出た身の上だった。新九郎も印旛沼の一件では、強引に測量をする田沼家・家老(阿部九州男)と代官たちのやり方を知っていた。新九郎と安太郎は、老中・松平越中守(小柴幹治)に協力して、田沼一派の不正を暴く決意をする。

 東映映画全盛期、人気を集めた美男ふたりの共演作。中でも千代之介の気品あふれる浪人はぴったりだ。長唄の家元六代目杵屋弥三郎の二男に生まれ、日舞の世界に興味を持ってその道にまい進。悩んだ末に映画デビューを決意した理由が、「映画なら自分の後ろ姿を見ることができる」だったという。こどもたちを熱狂させた映画「紅孔雀」シリーズで盲目の美剣士を演じて大人気に。五歳年下の中村錦之助とはライバルと言われるが、実は錦之助の兄と同じ学校の弓道部で仲が良かった。人柄の素晴らしさが今も語り継がれる永遠の二枚目スターの華麗な立ち回りに注目。

掲載2016年04月29日

「武士の献立」
加賀藩に実在した"包丁侍"の一家の泣き笑い
高良健吾、上戸彩、西田敏行、余貴美子が見せる家族愛

(ぶしのこんだて) 出演者:上戸彩/高良健吾/余貴美子/西田敏行/夏川結衣/成海璃子/柄本佑/緒形直人/鹿賀丈史 ほか  2013年

掲載2016年04月29日

 気が強くて嫁いだ商家を離縁された春(上戸彩)は、以前から仕えてきた加賀前田藩の側室お貞の方(夏川結衣)の側仕え女中として復職した。大事のお能の席でおなかをぐーぐー鳴らせてつまみ食いをしようとする春はお貞の心を和ませる。そんな春に縁談が。再縁先は、藩御台所御用役の舟木家。春の優れた味覚と料理の腕を見込んだ舟木伝内(西田敏行)が、息子安信(高良健吾)の嫁にと望んだのだった。安信は剣の腕はあるが、料理はからきしダメで家を継ぐ気もない。春はお貞の方や姑の満(余貴美子)の応援のもと、夫の料理指南を始める。

 花嫁姿の春を「夏」と呼ぶ安信、食材を求めて真剣に仕事に取り組む伝内、出戻りの春に「初鰹よりも戻り鰹のほうがよい...」などと言いだす満など、ユニークな舟木家で春は次々に美味いものを作る。料理など女子供のするつまらないことと愚痴る夫に「つまらないお役だと思っているから、つまらない料理しか作れないのです」と言い切る春の姿勢は気持ちいい。そして、加賀藩にはお家騒動の気配が! その危機の中、安信は包丁侍一世一代の大仕事「饗応料理の宴」に挑むことになる。

 てんぷら、煮魚、煮物など、忠実に再現された鮮やかな料理の数々に江戸時代の食文化の豊かさを感じる。春の夫への思い、その思いを知る舟木家の人々。心がほっこりとしておなかがすく。実在の家族の物語。

掲載2016年01月29日

「果し合い」
名優・仲代達矢が人を思い、命がけで剣を抜く!
劇場公開でも大反響の藤沢周平 新ドラマシリーズ

(はたしあい ) 出演者:仲代達矢/桜庭ななみ/進藤健太郎/柳下大/高橋龍輝/矢島健一/益岡徹・原田美枝子 2015年

掲載2016年01月29日

 庄司佐之助(仲代達矢)は、部屋住みの老人で、いわば家の厄介者。現在の当主は甥(益岡徹)で、その嫁(原田美枝子)は露骨に佐之助を邪魔者扱いする。そんな佐之助を大叔父として慕ってくれるのは、甥の娘・美也(桜庭ななみ)だけだった。美也は佐之助に縁談のことを相談する。美也には思いを寄せる松崎信次郎(柳下大)がいるのだが、両親は美也を見初めた格上の家柄の男との縁談を強く勧めるのだという。佐之助は、美也と信次郎が添い遂げるには駆け落ちしかないと考える。実は佐之助も若き日、思う相手がいたのだが、ある事件がもとですべてを失っていたのだ。結局、美也の縁談は断ることになるが、怒った相手は信次郎に果し合いを申し込む。その話を聞いた佐之助は、信次郎を救うべく走り出す。

 佐之助は若いふたりの密会を目撃。「ねずみがチューチュー」などと美也をからかう。名優・仲代は、自身が「どこか天然ボケのよう」と語る佐之助を飄々と演じて楽しませる。その佐之助がふと見せる過去への思いと哀しみ。そして、美也のため命をかける覚悟の強さ。このメリハリはさすが。そして大ベテランの立ち回りのきらめきが光る!監督は「北の国から」「最後の忠臣蔵」の杉田成道。粘り強い撮影は「あいかわらず」と盟友である仲代から評されている。一週間限定の劇場公開でも大反響。ラストの佐之助の姿に思わず涙。

掲載2015年12月04日

「冬の日」
チャンネルオリジナル時代劇 藤沢周平 新ドラマシリーズ
中村梅雀×高岡早紀、おとなの男女のほろ苦い再会物語

(ふゆのひ ) 出演者:中村梅雀/高岡早紀/山田純大/藤田弓子 2015年

掲載2015年12月04日

 冷え冷えとした江戸の町で仕事帰りの清次郎(中村梅雀)が、飛び込んだ居酒屋。そこにいた厚化粧の女・おいし(高岡早紀)に清次郎は見覚えがあった。幼かったころ、清次郎の母が内職で世話になった店の娘だったおいしの零落した姿。彼女に何があったのか。自らもしくじりの多い人生を歩んできた清次郎は、「もう会えねえと思っていた」と思いつつも、おいしの前に出ていいものか、心が揺れる。

 チャンネルオリジナル時代劇「藤沢周平 新ドラマシリーズ」。主演の梅雀は久しぶりにボコボコに殴られるシーンも。井上昭監督に心酔し、この作品に出演できた喜びを自身のブログにつづる。また、ジャズのアルバムを出すなど音楽活動も続ける高岡早紀は、音楽に造詣が深い監督から「ここではこういう音楽が流れます」と説明を受けて感動しながら演技をしたという。真冬の撮影ながら、真夏のシーンでは実際に降り積もった雪をよけ、ガスバーナーで夏の陽炎を作り出し、腹掛け一枚のこどもたちが階段を走り回るなど、時代劇の伝統的な撮影技術で見事に季節感を作りだした。印象的な菜の花のシーンは、琵琶湖畔の冬に咲き誇る菜の花畑で撮影されている。

 居酒屋の女将(藤田弓子)の「人生はやり直しがきくんだよ」というセリフは監督のこだわりから出たもの。すべての人の心に届く心優しいおとなの男女の再会の物語。

掲載2015年10月16日

「白虎隊~敗れざる者たち」
死ぬことを許されなかった会津藩家老・西郷頼母
白虎隊と会津、西郷家の運命と衝撃の名セリフ!

(びゃっこたい~やぶれざるものたち) 出演者:北大路欣也/黒木瞳/国仲涼子/伊藤英明/渡辺大/須賀健太/えなりかずき/中村嘉葎雄 ほか 2013年

掲載2015年10月16日

 幕末から明治にかけての動乱の中でも、多くの少年兵士たちが若い命を散らすことになった会津「白虎隊」の悲劇は、多くの映画やドラマにもなってきたが、この「白虎隊」は一味違う。

 主人公は、北大路欣也演じる会津藩家老・西郷頼母。頼母は白虎隊の先生のような立場で、熱血で超頑固。瞬間湯沸かし器のようにすぐ沸騰してしまうのも悪い癖で、そんな夫を千重子(黒木瞳)がよく支える。おとなの夫婦として描かれる。また、頼母の妹・眉寿子(みすこ)は、会津藩のイケメンとして娘たちにキャーキャー言われる中沢鉄之助(渡辺大)の許嫁。ところが彼は戦で討死。悲しみに打ちひしがれる彼女の前に現れたのが、誰あろう新選組の土方歳三(岸谷五朗)だった。フランス仕込みの軍事訓練を受けた鉄之助と土方。京都で鉄之助とともに戦った土方は、彼が勇敢だったと眉寿子に伝える。鉄之助のことを語り合ううちに、ふたりはいつしか惹かれあう。そして、土方は眉寿子にこんな言葉をつぶやくのだった。「ジュテーム...」 

 土方、まさかのフランス語で愛の告白!こんな衝撃の名セリフを書けるのは、もちろん脚本界の愛の伝道師ジェームス三木。家族の愛、郷土への愛が豊かに盛り込まれるだけに白虎隊の悲劇と死ぬことを許されなかった頼母の心情が胸に響く大作となった。

掲載2015年10月09日

「必殺スペシャル 仕事人VS秘拳三日殺し軍団 主水、競馬で大穴を狙う!?」
赤井英和が秘拳を炸裂させる黒覆面の僧侶に
じゅん散歩も絶好調の高田純次がまさかの役で登場

(ひっさつすぺしゃる しごとにんVSひけんみっかごろしぐんだん もんど、けいばでおおあなをねらう!?) 出演者:藤田まこと/村上弘明/片岡孝夫(現・仁左衛門)/鮎川いずみ/萬田久子/菅井きん/白木万理/山内としお 1988年

掲載2015年10月09日

 尾張・紀州藩による「競べ馬」開催で、庶民から八丁堀の住人までもが賭けに夢中に。中村主水(藤田まこと)らも仕事そっちのけの有様だが、実はその競べ馬に、打たれて三日後に死亡する秘拳「三日殺し」を操る恐ろしい一味を引き連れた住職・清海(綿引勝彦)が関わっていた。清海一味は、競べ馬に出場する紀州藩馬術指南役・平尾瀬兵衛(土屋嘉男)を攻撃。出場できなくなった瀬兵衛に替わり、娘の真弓(森永奈緒美)が密かに騎乗、尾張藩馬術指南役・勝田武之進(黒崎輝)と対決するが...。

 主水、政(村上弘明)、加代(鮎川いずみ)に加えて、劇場版に登場した蝶々の朝吉(片岡孝夫・現在の片岡仁左衛門)が「その仕事、俺も一枚かませてもらうぜ」とカッコよく再登場。華麗な蝶々の技とともに朝吉の意外な出自が明かされる。スペシャルらしく、ユニークなゲストも多い。三波豊和は「許せぬ悪を...」と加代を頼り、息絶える若旦那。中田カウス・ボタンが唐人の仕事人で出演。「借金ばかりしてるでしょ」「私たち宅配便より早いあるよ」など漫才風に仕事の交渉をしたりする。また、プロボクサーから俳優に転じた赤井英和は、清海一味の悪の拳鬼役でパンチを炸裂させる。そして驚きは、当時『5時から男』CMで大人気の高田純次が「暮六つ男」として登場。その正体がまさかの長谷川平蔵って。バブル時代の必殺スペシャル、盛り上がりすぎです。

掲載2015年10月02日

「必殺スペシャル 久しぶり!主水、夢の初仕事 悪人チェック!!」
藤田まことが現代から江戸にタイムスリップ?
亜仁丸レスリーも出演してバットを振り回すSP

(ひっさつすぺしゃる ひさしぶり!もんど、ゆめのはつしごと あくにんちぇっく) 出演者:藤田まこと/村上弘明/鮎川いずみ/亜仁丸レスリー/菅井きん/白木万理/山内としお/長山藍子/戸浦六宏 1988年

掲載2015年10月02日

 「必殺スペシャル」撮影中、藤田まことは、屋根から転落。気がつくと、そこは自分が中村主水として生きている江戸時代であった。困惑するままにうろうろしていると、水死体が発見され、主水は事件を調べることに。土地買い占めを狙う悪人の存在をつかむものの、裏では勘定方の役人もからんでいるらしい。嫌がらせを受ける茶問屋のお静(長山藍子)に「もしもあなたに何かあったら」などと言われ、「私は同心ですから」と珍しくまじめに働く主水だが...。

 おなじみのなんでも屋の加代(鮎川いずみ)、鍛冶屋の政(村上弘明)、せん(菅井きん)、りつ(白木万理)、筆頭同心田中様(山内としお)に、悪役には今井健二、南原宏治、さらに南蛮人の仕事人鬼丸役で、元阪神ブレーブス投手でタレントの亜仁丸レスリーが登場。鉄球とバットで的を狙う。

 バブル景気の最中の必殺スペシャル第10弾は、冒頭にクレーンなど使った撮影風景も盛り込まれ、必殺らしい遊び心が見えてくる。「悪人チェック」のサブタイトルは、「ニュースステーション」の人気コーナー「金曜チェック」から。また、このスペシャルの監督役の島田順司と藤田まことは同年春スタートの「はぐれ刑事純情派」で約11年共演することになった。

掲載2015年09月04日

「必殺スペシャル 必殺仕事人意外伝 主水、第七騎兵隊と闘う 大利根ウエスタン月夜」
主水たちがアメリカ西部にスリップする!?
天保水滸伝と西部劇が合体した奇想天外作

(ひっさつすぺしゃる ひっさつしごにんいがいでん もんど、だいななきへいたいとたたかう おおとねうえすたんづきよ ) 出演者:藤田まこと/鮎川いずみ/村上弘明/京本政樹/ひかる一平/山田五十鈴/西郷輝彦/樹木希林/水前寺清子 1985年

掲載2015年09月04日

 江戸日本橋に「しごとにんたのみたし」と立札を掲げた女(樹木希林)が現れた。女は、下総のやくざ抗争で家族を殺されたお鹿(水前寺清子)の母だった。百両用意するというお鹿たちの話を聞いた中村主水(藤田まこと)やおりく(山田五十鈴)、加代(鮎川いずみ)、西順之助(ひかる一平)、そして新たに加わった組紐屋の竜(京本政樹)、花屋の政(村上弘明)らは、行方不明になったお鹿を探す恋人次郎衛門(西郷輝彦)とともに船で下総を目指す。ところが、天保十五年の月食の夜、突如超常現象が起き、船がたどり着いたのは、なんと32年後のアメリカ西部!カスター将軍率いる第七騎兵隊と原住民たちの熾烈な闘いの真っ最中だった。これは「メリケン国のやくざの出入り」と驚く主水たちの前に、もっと驚く人物が姿を現す。

 天保水滸伝と西部劇の合体。理屈を超えすぎの展開が続く必殺スペシャル第五弾。着物をとられた主水が女装して逃げ出したり、♪月にさおさす高瀬舟~と一節ひねったりと笑える場面も多いが、一方で「この世で生きてる限りおてんとさんとやくざはついて回る」「俺たちゃタダじゃ仕事はしねえ」と仕事人らしさを見せて物語を締める。竜と政はこの後、「仕事人Ⅴ」のレギュラーに。次郎衛門のまさかの顛末にもご注目!

掲載2015年08月14日

「薄桜記」
妻を愛し、友を仲間を大切にした剣士の悲劇
「忠臣蔵外伝」として人気の作品に山本耕史主演

(はくおうき) 出演者:山本耕史/柴本幸/高橋和也/ともさかりえ/檀ふみ/高嶋政伸/萬田久子/津川雅彦/長塚京三 ほか 2012年

掲載2015年08月14日

 旗本で剣の腕も一流の丹下典膳(山本耕史)は、偶然助けた娘千春(柴本幸)と結婚。幸せに暮らしていたが、不幸な事件があり、妻を守るため、離縁する。ところが事情を知らぬ千春の兄に斬りつけられ、典膳は左腕を切断、身分も財産もすべて失う。そんな典膳と友情で結ばれたのが、堀部安兵衛(高橋和也)だった。しかし、典膳は安兵衛ら赤穂浪士の敵、吉良上野介(長塚京三)の警護に。千春も上野介の屋敷で働いていた。密かに思いあう典膳と千春。だが、千春の縁談がまとまりかける。墓参りで偶然顔を合わせた二人は、桜の木をはさんで「あなた」「来たのか」「幸せを祈る」「祈らないでください」...。悲恋も未練もたったこれだけの言葉で語りつくすのは、さすがヒット脚本家ジェームス三木。赤穂浪士の討ち入りが迫る中、隻腕の剣士・典膳と千春の運命は?

 原作は五味康祐。市川雷蔵の映画でも知られ、「忠臣蔵外伝」としても人気の作品。山本耕史は左腕を巧みに隠し、本格的な殺陣を使う。また、浅野内匠頭にオードリー春日、内匠頭の妻・阿久利に元アナウンサーの小島慶子、ならず者「権現与太郎」にNHK朝ドラ「あまちゃん」の学校の先生役で注目された皆川猿時など個性派キャストを揃える。妻(萬田久子)に浮気を疑われ、「痛くもない腹を探られておる」と背中をかいたりする長塚京三のお茶目な吉良上野介もいい味を出す。

掲載2015年08月07日

「必殺スペシャル 仕事人アヘン戦争へ行く 翔べ!熱気球よ香港へ」
仕事人に不可能はない!アグネス・チャンも登場
香港のバスにも舟にも乗ってます。主水の裏話も?

(ひっさつすぺしゃる しごとにんあへんせんそうへいく とべ!ねっききゅうよほんこんへ) 出演者:藤田まこと/三田村邦彦/鮎川いずみ/ひかる一平/中条きよし/山田五十鈴/栗塚旭/アグネス・チャン ほか 1983年

掲載2015年08月07日

 江戸で評判の唐人踊りの一座に本物の唐人がいるとの疑いがかかる。その騒動の最中、仕事人の秀(三田村邦彦)は、盲目の少女お春(アグネス・チャン)を助けた。一方、仕事人のおりく(山田五十鈴)は、自分の弟子筋の入船屋お北(鰐淵晴子)が異人と組んで悪事に手を染めていることを知る。お春は清国の貿易商の娘で、アヘン戦争の混乱の中で、悪徳イギリス商人の一味に家族を殺されていた。母の母国日本に逃れたお春は、「仇を討ってほしい」と中村主水(藤田まこと)に頼み込む。仕事料が一万両と聞いて、動き出す仕事人たち。ところが、主水は平賀源内の熱気球で清国へ!?だが、嵐でたどり着いた先は長崎。途中、囚われながらも留学をする順之助(ひかる一平)のおかげでなんとか長崎に乗り込んだおりくや秀は、なんとナポレオン(クロード・チアリ)の船へ。そこで異人の殺し屋と対決することに。

 香港の街でバスや舟に乗る仕事人。さすが奇想天外、不可能はない必殺スペシャル。今回は香港ロケを敢行。以前、ペリーはこのロケの話を藤田まことご本人に聞いた際、「まあ、ふだん大変な撮影をしているから、慰安も兼ねて...」と笑っておられた。凝り性の監督が多く、長時間の撮影、赤字などいろいろあったそうだが、この時期には脂も乗り切り、こうした番外編も楽しめたのだろう。遠山の金さんに栗塚旭、国定忠治に近藤正臣も出演している。

ペリー荻野プロフィール
ペリー荻野

1962年愛知県生まれ。大学在学中よりラジオのパーソナリティ兼原稿書きを始める。 「週刊ポスト」「月刊サーカス」「中日新聞」「時事通信」などでテレビコラム、「ナンクロ」「時代劇マガジン」では時代劇コラムを連載中。さらに史上初の時代劇主題歌CD「ちょんまげ天国」シリーズ全三作(ソニーミュージックダイレクト)をプロデュース。時代劇ブームの仕掛け人となる。

映像のほか、舞台の時代劇も毎月チェック。時代劇を愛する女子で結成した「チョンマゲ愛好女子部」の活動を展開しつつ、劇評・書評もてがける。中身は"ペリーテイスト"を効かせた、笑える内容。ほかに、著書「チョンマゲ天国」(ベネッセ)、「コモチのキモチ」(ベネッセ)、「みんなのテレビ時代劇」(共著・アスペクト)。「ペリーが来りてほら貝を吹く」(朝日ソノラマ)。ちょんまげ八百八町」(玄光社MOOK)「ナゴヤ帝国の逆襲」(洋泉社)「チョンマゲ江戸むらさ記」(辰己出版)当チャンネルのインタビュアーとしても活躍中。