ペリーのちょんまげ ペリーのちょんまげ

掲載2012年05月04日

「木曽街道いそぎ旅」
山口崇が密命を帯びた渡世人成りゆきの辰に。
相棒の露口茂は「最高に無口に男を目指す

(きそかいどういそぎたび) 出演者:山口崇/露口茂/町田祥子 ほか 1973年

掲載2012年05月04日

 木曽街道で道連れとなった成りゆきの辰(山口崇)と、裏街道の銀次(露口茂)は、性格も生き方も“秘密”も正反対。陽気で人懐こい辰は、気風がよくて好奇心旺盛。「減らず口の辰、早耳の辰、すたこらの辰」ともあだ名される男だった。実はその正体は、無宿人を減らすために活動する勘定奉行配下の吟味方改役・堀越三四郎だった。一方、めったに口をきかないが、どんないかさまでも見破る銀次は、元堅気の男だったが、婚礼の日に花嫁お篠乃(加賀まりこ)に逃げられた過去を持つ。二人は、街道で出会うさまざまな人間たちにまつわる事件を彼らなりのやり方で解決。本来なら、無宿人を減らす役割の辰が、彼らを見逃し、「減らすどころか増やしちまった…」などと反省している点が面白い。

名番組「天下御免」で平賀源内を演じるなど、「これまで歴史上の人物の役が多かった」という山口崇は、渡世人役で主演するのはこれが初めてで、73年当時同じ枠で放送された「木枯し紋次郎」をかなり意識していたという。興味深いのは、72年スタートの刑事ドラマ「太陽にほえろ!」で渋い山村刑事で人気の露口茂は、当時「三枚目で売り出したいと事務所と話し合っていたときにこの役が来た」と語り、演じるからには「最高に無口な、ニヒルな」男を目指したという。三枚目も見たかったが、さすが銀次役にはぴったり!

掲載2012年04月20日

「暗闇仕留人」
石坂浩二、近藤洋介が主水の義兄弟仕留人に
幕末の時代背景と人間描写が見事

(くらやみしとめにん) 出演者:石坂浩二/藤田まこと/近藤洋介/津坂匡章/野川由美子/菅井きん/白木万理/三島ゆり子/木村夏江 ほか  1974年

掲載2012年04月20日

必殺シリーズ第4弾として登場した「暗闇仕留人」の面白さは、仕留めをする3人、中村主水(藤田まこと)、糸井貢(石坂浩二)、石屋の大吉(近藤洋介)が、それぞれ中村家の三姉妹の相手であり、義兄弟というところ。つまり、主水を始終やりこめ「婿殿!」とにせんでいる中村せん(菅井きん)は、美人の三人娘(長女りつ=白木万理、次女たえ=三島ゆり子、三女あや=木村夏江)がいたのである。そのうち、次女のたえは、仏門に入り、妙心尼となっているが、大吉と通じ、密会の際には「なりませぬ」と言いながら、しなだれかかるシーンが毎回あり、流行語にもなった。

 黒船来航で大混乱の江戸で、元「仕置人」の主水は、町で半次(津坂匡章)やおきん(野川由美子)と出会い、再び闇の仕事に手を染めることに。その仲間としたのが、御家人崩れの糸井貢と石屋の大吉。貢は、鎖国体制に批判的で蘭学を修めながら、高野長英投獄事件に連なり、追われる身となった過去がある。芝居小屋の三味線弾きとして生活しているが、どこか理屈っぽく、その日暮らしで快楽大好きの大吉とはしばしば対立する。その時代背景や人間描写もていねいで面白い。ちなみに三味線初心者の石坂が、芝居小屋の場面で見せるバチさばきを指導したのはホームドラマ「ありがとう」で共演した岡本信人。後に岡本も「必殺必中仕事屋稼業」に出演する。

掲載2012年04月13日

「影武者徳川家康」
家康は関ヶ原で死に影武者が幕府を動かす!?
風魔一族の活躍、二代秀忠との暗闘も見物 

(かげむしゃ とくがわいえやす) 出演者:高橋英樹/片平なぎさ/細川ふみえ/市川右近/萩原流行/火野正平/三谷昇/鈴木浩介 ほか 1998年

掲載2012年04月13日

 天下分け目の関ヶ原。徳川家康(高橋英樹)は、石田三成の放った刺客により暗殺されてしまう。徳川家では、密かに影武者世良田二郎三郎(高橋・二役)を家康に仕立てた。見事、合戦に勝利し、二郎三郎は、幕府の礎を築くべく奔走。しかし、豊臣方の流れをくむ大名たちとの対立、身内である徳川の中での孤立など、二郎三郎を悩ませる。

 原作は隆慶一郎のベストセラー。史実でも家康は天下取りがすむと、二年後には駿府に移った理由は謎とされている。さらに関ヶ原以後、女性の好みが変わり、こどもへの愛情も深まったと伝えられる。一方で、二代将軍秀忠とは対立。それは秀忠が影武者の秘密を知っていたからでは…。二郎三郎役の高橋英樹は文句ない貫禄。影武者なのに、「待てい!!」と恫喝などすると、秀忠はしゅんとなってしまう。秀忠役の市川右近は、これが初の本格ドラマ出演で初々しい。ドラマ終盤、大坂の陣が終わり、用済みとなった影武者抹殺の動きがある中で、秀忠に疎んじられる松平忠輝(鈴木浩介)の命を救い、「長生きしてくれ」と心を配るシーンなどは感動的。前半は淀殿(一色彩子)ら豊臣方との戦い、後半の旧武田忍び対裏柳生の戦いや、二郎三郎を助ける風魔一族の忍びとしての戦いも見物。なお、最終回では影武者の影武者も登場!?英樹はひとり何役なのか…。高橋英樹の演技の幅を堪能できる。

掲載2011年12月30日

『国盗り物語 総集編 前編・後編』
平幹二朗の斉藤道三が波乱の人生を生きる。
足利義昭の伊丹十三、信長の高橋英樹も熱演

(くにとりものがたり そうしゅうへん ぜんへん・こうへん) 1973年

掲載2011年12月30日

戦国乱世。一介の浪人から身を起こし、油屋・奈良屋を乗っ取ることを手始めに、美濃国の大名にまでのしあがった斉藤道三(平幹二朗)。天下盗りの野望を抱いた道三は、娘お濃(松坂慶子)の婿に、織田信長(高橋英樹)を選んだ。しかし、道三は、息子義龍との戦いに敗れ、命を落とす。その志は信長に継承されていた。
 司馬遼太郎原作の戦国絵巻を、斉藤道三、織田信長、そして信長を討つ明智光秀(近藤正臣)の三人を中心に描く。前編では、道三の波乱の人生を、後編では、信長の上洛、さらに本能寺の変、秀吉(火野正平)の動きまで、大きなうねりをダイナミックに描写する。
 興味深いのは、第十五代将軍足利義昭(伊丹十三)。信長によって立場が保たれているにも関わらず、茶室では光秀にひそひそ話。「信長は討たれる。わしが声をかければ、本願寺も中国の毛利も動く…信長めに征夷大将軍の恐ろしさを見せてくれる!」それに対して、光秀は挑発に乗らず「上様、さような火遊びはおやめ遊ばせ」と冷静に注意する。その光秀がやがて反乱を起こすのが、歴史の不思議…。伊丹十三は少々ヒステリックな義昭の個性をよく出す熱演。他にもお市(松原智恵子)、武田信玄(大友柳太朗)、浅井長政(杉良太郎)など楽しみなキャストは多数。ナレーションは「鬼平」でもおなじみの中西龍。

掲載2011年12月02日

『鞍馬天狗(主演:竹脇無我)』
惜しくも世を去った竹脇無我の二枚目天狗
敵方は近藤勇若林豪、土方歳三成田三樹夫!

(くらまてんぐ) 1974年

掲載2011年12月02日

先ごろ、亡くなった竹脇無我さんは、正統派二枚目俳優として、多くの時代劇で活躍したが、珍しい覆面ヒーローものがこの「鞍馬天狗」。怪談映画の巨匠・中川信夫はじめ、高瀬昌弘、児玉進ら監督も娯楽作品の匠が揃う。
 時は幕末。多くの歴史的事件の舞台となった京都に、何処から来て、何処へ去るのか、敵味方誰も知らない謎の剣士・鞍馬天狗(竹脇無我)が現れる。彼は、勤皇の志士を助け、町の人々を苦難から救う。その彼の前には、かの新選組が立ちはだかる。
鞍馬天狗を助ける人々との協力体制がいい。浪人・倉田典膳である天狗の生活の場は、元盗賊・黒姫の吉兵衛(佐野浅夫)の店の二階。さらに少年杉作(水野哲)を助けた典膳は、その背中で男の生き方を見せる。さらに12話からは、「烏天狗」として鞍馬天狗とともに活躍する是枝七右衛門(品川隆二)も加わり、活劇にも迫力が増す。一方、新選組も男臭さ炸裂での近藤勇に若林豪、冷徹な土方歳三に成田三樹夫、沖田総司に古谷一行が登場。(古谷は後に土方歳三を演じるが、この「鞍馬天狗」の三年後にTBS『横溝正史シリーズ 犬神家の一族』で金田一耕助に抜擢されて、ブレイクする)最終回はあの池田屋襲撃だ。
ゲストでは、11話の嵐寛寿郎。映画で「天狗のおじさん」として親しまれた嵐の立ち回りは、ファンを喜ばせる。

掲載2011年10月21日

『斬る(主演:市川雷蔵)』
市川雷蔵×柴田錬三郎×三隅研二×新藤兼人
数奇な運命をたどる剣士を雷蔵が魅せる!

(きる) 1962年

掲載2011年10月21日

市川雷蔵と柴田錬三郎作品といえば、「眠狂四郎」を思い浮かべるファンも多いが、本作は、同じ原作者の作品を、「座頭市物語」「必殺シリーズ」など時代劇の名匠・三隅研二が監督、新藤兼人が脚色した雷蔵の代表作のひとつ。
 三年間の剣術修行を終えて、小諸藩に帰った高倉信吾(市川雷蔵)は、義父と義妹の芳尾(渚まゆみ)らと平穏な暮らしになるかと思った矢先、義父と芳尾が惨殺されてしまう。その仇を討った信吾だが、自らの出生の秘密を知り、呆然となった。自分の実母・藤子(藤村志保)は、藩の家老の命令で殿愛妾を抹殺したが、それゆえに処刑されようとする途中、救ってくれた侍多田草司(天知茂)と生活をともにし、そこで生まれたのが信吾だったというのだ。しかも、捕らえられた藤子を斬る役目を仰せつかったのが、草司…。
数奇な運命をたどる信吾は、藩を辞し、旅に出る。江戸にたどりついた信吾は、幕末の風雲の中に身を置くことに。水戸藩の屋敷で、恐ろしい危難が信吾に降りかかる。
 横恋慕、だまし討ち、異形の剣、出会う人が次々不幸になっていく剣士の話は、柴田作品らしい味わいだが、雷蔵が演じると、悲壮感の中に独特の美意識が感じられる。クライマックスの、床の間の梅一輪の枝をもっての壮絶な立ち回りは、雷蔵ならでは。

掲載2011年09月30日

『慶次郎縁側日記』
娘がいる父なら涙なくしては観られない!
高橋英樹の新境地、八丁堀同心隠居生活

(けいじろうえんがわにっき) 2004年

掲載2011年09月30日

かつて“仏の慶次郎”と呼ばれた八丁堀定廻り同心・森口慶次郎(高橋英樹)は、家督を養子の晃之助(比留間由哲)に譲り、自分はなじみの酒問屋の寮の番人になる決心をした。そこには、辛すぎる理由があったのだ。慶次郎の娘・三千代(岡本綾)は、晃之助との祝言の直前、道案内をした男に乱暴され、自害していたのだ。
 新たな生活を始めようとする慶次郎だが、掃除をすれば四角いところを丸く掃き、寮の飯炊きの佐七(石橋蓮司)に、こてんぱんに叱られ、戸惑うばかり。その上、引退したはずなのに、さまざまな事件が持ち込まれ…。
 この物語は、引退した中高年男子の悲哀を笑わせながら見せつつ、「罪と人間」という深いテーマにも向き合う。
慶次郎は、自分がもっと娘に目を配っていればと悔やみ続け、娘を死に追いやった男に出会ったら、相手の死を望むのではと考える。一方、晃之助は、皐月(安達祐実)という嫁をもらうが、ふたりとも、三千代のこと、慶次郎の気持ちに気配りをするあまり、ただ晴れやかにはいかない。
娘を亡くした場面の高橋英樹の慟哭は、痛すぎる程の熱演。ダイナミックな立ち回りを封印し、元同心としてのおとなの顔と、とぼけた中高年、そして父と、高橋英樹にとっては新境地の顔を見せる名作となった。

掲載2011年08月12日

『功名が辻』
山内一豊(上川隆也)と千代(仲間由紀恵)
ナイスカップルが戦国乱世を乗り切る!

(こうみょうがつじ) 2006年

掲載2011年08月12日

両親を亡くした千代(仲間由紀恵)は、仕官の口を捜す山内一豊(上川隆也)に救われ、ふたりはやがて夫婦に。木下藤吉郎(柄本明)の配下となった一豊の「一国一城の主に」という夢をかなえるため、千代は奮闘する。
 原作は司馬遼太郎。脚本家・大石静は、「命の持ち帰りこそ」と戦においても、生きて変えることが大切だと千代に繰り返し言わせる。生きることを大切にした夫婦であることを強調。裕福ではなかったが、夫に優秀な馬を持たせ、出世につなげたというエピソードの他、まな板がないために鍋のふたを裏返して使っていた(それを見たお嬢様育ちのお市の方が驚く)など、ユニークな場面を盛り込み、千代の人柄を見せた。
 見せ場のひとつとなる「本能寺の変」では、「敵は天魔信長である!!」と檄を飛ばし、攻める明智光秀(板東三津五郎)と「よかろう、光秀。しばし相手をしてつかわそう」と不敵に笑う信長(舘ひろし)の壮絶な戦い。信長は、火縄銃をまるでライフルのようにぶっ放し、お濃(和久井映見)に「お濃、あの世でまた、見えようぞ」と炎の中で自刃する。
 一豊の弟役に玉木宏、千代が育ての親となった男子に三浦春馬と、時代劇には新鮮なイケメンも登場、前田吟らベテランも戦国のナイスカップルを支える。無残な話が多い戦国にあって、ほのぼのとした場面も多い。

掲載2011年07月08日

『怪談百物語』
四谷怪談、雪女、耳なし芳一、番町皿屋敷…
名作を菅野美穂、岸谷五朗ら斬新キャストで

(かいだんひゃくものがたり) 2002年

掲載2011年07月08日

蘆屋道三(竹中直人)は、超有名陰陽師・蘆屋道満の末裔ながら、いまいち能力を発揮できない臆病者。娘の小夜(大村彩子)と長屋暮らしをしているが、なぜか、次々奇怪な事件に遭遇する。オムニバス式の怪談シリーズで、CGだけでなく、手作り感覚も活かしたスーパー時代劇。演出に80年代にトレンディドラマで話題作を世に出した河毛俊作、美術に「鬼平犯科帳」「剣客商売」で腕をふるう大御所・西岡善信があたっている。このシリーズは、「京都で西岡さんと仕事がしたい」という河毛プロデューサーの強い希望で実現したもの。
 なんといっても、話題になったのは、キャスト。現代ドラマの主役たちが、特殊メイクも怨念顔を厭わず、恐ろしい世界を作り出す。第一話「四谷怪談」では、菅野美穂、原田龍二の顔合わせで、おなじみの因縁話がじっくりと描かれる。他にも、悲しい運命を背負った雪女に松雪泰子、姥捨ての習慣に悩み苦しむ男にユースケ・サンタマリア、かなり怪奇ムードのかぐや姫にりょうなど、想像しただけでわくわくする顔ぶれ。ペリーが特にお薦めなのは、大河ドラマ「江」で、ハイテンションな秀吉を演じて注目されている岸谷五朗の「耳なし芳一」。落ち武者に囲まれた芳一の運命。そしてもう一本は、窪塚洋介の「狼男」。変身する過程と男の切ない遠吠えが耳に残る。

掲載2011年06月24日

『狐のくれた赤ん坊(主演:田村高廣)』
父・阪東妻三郎の当たり役を田村高廣が熱演
ラストシーンに父子の情愛たっぷりの感動編

(きつねのくれたあかんぼう) 1981年

掲載2011年06月24日

大井川金井宿の張り子の寅八(田村高廣)は酒と喧嘩とは縁が切れない、自他共に認める暴れん坊だが、どこか憎めない純情な男。そんな寅八が、街道筋に狐が出るという話を聞いて、飛び出すが、そこにいたのは、赤ん坊だった。仲間の前で育ててみせると啖呵を切った手前、引き取ったはいいが、女手もない中で赤子を育てるのは、並大抵の苦労ではなかった。しかし、博打とも縁を切り、病になったなれば、名医のところまで何里も走るほどの子煩悩男に変身した寅八。それほどまでに可愛がって育てた息子は、どこか品格があり、大将の気質が備わっているような? やがて、息子の出生の秘密が思わぬところから、もたらされる。ラストは寅八の仕事が深く関わり、育ての父子の情愛が伝わって、感動させる。
 必殺シリーズの「助け人走る」とは一味違うが、威勢がよくておっちょこちょいこんな役をやらせたら、魅力抜群の田村高廣(この作品と同時期に名作映画『泥の河』に主演)。実はこの作品は、戦後、チャンバラ映画が難しかった頃、高廣の父・阪東妻三郎主演で、戦後時代劇映画の復活に華を添えた人情物語。共演は、浜木綿子、伴淳三郎(本作が放映された81年に死去)、加藤武、山田吾一、加藤嘉と達者な顔が揃う。また、近年ヒットドラマ「JIN〜仁」で、久坂玄瑞を熱演した林泰文が、子役として登場する。

ペリー荻野プロフィール
ペリー荻野

1962年愛知県生まれ。大学在学中よりラジオのパーソナリティ兼原稿書きを始める。 「週刊ポスト」「月刊サーカス」「中日新聞」「時事通信」などでテレビコラム、「ナンクロ」「時代劇マガジン」では時代劇コラムを連載中。さらに史上初の時代劇主題歌CD「ちょんまげ天国」シリーズ全三作(ソニーミュージックダイレクト)をプロデュース。時代劇ブームの仕掛け人となる。

映像のほか、舞台の時代劇も毎月チェック。時代劇を愛する女子で結成した「チョンマゲ愛好女子部」の活動を展開しつつ、劇評・書評もてがける。中身は"ペリーテイスト"を効かせた、笑える内容。ほかに、著書「チョンマゲ天国」(ベネッセ)、「コモチのキモチ」(ベネッセ)、「みんなのテレビ時代劇」(共著・アスペクト)。「ペリーが来りてほら貝を吹く」(朝日ソノラマ)。ちょんまげ八百八町」(玄光社MOOK)「ナゴヤ帝国の逆襲」(洋泉社)「チョンマゲ江戸むらさ記」(辰己出版)当チャンネルのインタビュアーとしても活躍中。