ペリーのちょんまげ ペリーのちょんまげ

掲載2013年12月13日

「狼よ落日を斬れ」
幕末の嵐に翻弄される男たちの姿を鮮烈に描く
池波正太郎原作、高橋英樹はじめオールスター映画

(おおかみよらくじつをきれ ) 出演者:高橋英樹/緒形拳/近藤正臣/西郷輝彦/松坂慶子/太地喜和子/田村髙廣 ほか 1974

掲載2013年12月13日

病弱な杉平虎之助少年は、旗本の家に居場所がなく、身投げをはかる。旅の武芸者池本茂兵衛(田村高廣)に救われ、ともに旅をして剣の修業を積んだ虎之助(高橋英樹)は、偶然、三人の武士の乱暴から、叔父(佐野浅夫)を救う。それがきっかけで、伊庭道場の伊庭八郎(近藤正臣)と意気投合。その後、男装の美女礼子(松坂慶子)を京都に連れていった虎之助は、幕末の風雲の中で、薩摩の人斬り半次郎(緒形拳)や新撰組の沖田総司(西郷輝彦)らと知り合う。だが、池田屋騒動、鳥羽伏見の戦いと、彼らは幕府軍、新政府軍に分かれて戦う運命だった。

 池波正太郎「その男」が原作の松竹オールスター映画。気弱な少年が、時代の激変の中で強くなり、生き抜く姿を「風雲篇」「激情篇」「怒涛篇」を一挙に描く。監督は74年の製作当時、必殺シリーズでも活躍していた三隅研次。娯楽大作が減少した時代、これだけの手練れが揃ったのは、奇跡的。高橋は、ただでさえ太い眉毛を吊り上げて、シャドーを入れたすさまじい形相で、敵に対抗。全身をツイストさせて刀を振り抜く姿は、さすが豪快な殺陣で知られるスターの貫録。また、しばしば女の流転を描いた池波作品らしく、過去に虎之助と出会い、尼僧になった後も半次郎と情けをかわす秀(太地喜和子)の色っぽさは最高。池本の秘密、維新後の虎之助の生き方と悲惨な事件など、波乱の展開で見応えたっぷりの長編。

掲載2013年10月25日

「大岡越前」
加藤剛主演の名作シリーズの始まりは意外な展開!
次々新発見がある第一シリーズに改めて感動

(おおおかえちぜん) 出演者:加藤剛/竹脇無我/山口崇/宇津宮雅代/土田早苗/高橋元太郎/大坂志郎/天知茂/片岡千恵蔵/里見浩太朗 1970

掲載2013年10月25日

「大岡越前」は、1970年スタート。「水戸黄門」とともに看板番組として、全400話以上人気を博した名作。主演の加藤剛は、俳優座のスターであり、きまじめな性格が「名奉行にぴったり」と、高く評価されてきた。その記念すべき第一シリーズ第一話は、なんと、紀州の若様であった徳川吉宗(山口崇)が、あろうことか殺生禁止の池で夜な夜な魚を捕るという悪行をし、山田奉行だった大岡忠相(加藤)に捕縛されるというとんでもない展開に。そのお白洲では、吉宗を罪人として叱りつけ、「乱心した」と解き放った。やがて江戸で八代将軍となった吉宗に呼び出された忠相は、厳しい処罰を覚悟するが、意外にも吉宗から出た言葉は「町奉行に任命する」というものだった。

 後に愛妻となる雪絵(宇都宮雅代)が、実は医師の娘で、その父が、小石川養生所の初代筆頭医師となる海野呑舟(志村喬)と友人であったなど、第一シリーズには、エピソードがいっぱい。喧嘩っ早い忠相の父・忠高(片岡千恵蔵)、忠相の親友・榊原伊織(竹脇無我)、老練な同心・村上源次郎(大坂志郎)と娘千春(土田早苗)など、名優たちが持ち味を出して、忠相の名裁きを助ける。庶民のための診療所を「施薬処」と名付けることに、権威的だと猛反対した呑舟が「命を養う“養生所”とはいい」と忠相の訂正案を認めるシーンなど、しみじみと感動できる話も多数。見逃せない。

掲載2013年10月11日

「暴れん坊将軍スペシャル2004」
こどもを思う母心にさすがの吉宗もたじたじ
御そば用人の爺には、アノ人が登場!

(あばれんぼうしょうぐんすぺしゃる2004 ) 出演者:松平健/田村亮/いしのようこ/かとうかずこ/片岡鶴太郎/山田邦子/中村玉緒 ほか 2004

掲載2013年10月11日

藩士同士の対立が、江戸の町中でも騒動になりかけていた。争いに割って入った吉宗(松平健)は、江戸城へ帰り、両藩の江戸家老を呼びつけたが、解決とはならなかった。そのころ、おたき(山田邦子)が子連れで、め組に転がり込んでいた。そのおたきの子笑太に、自分が預かる子倫太郎がいじめられたと、おえい(かとうかずこ)が怒鳴り込んでくる。二人のケンカは、意外な展開をみせることに、倫太郎の出生の秘密が、何かからんでいるらしいのだが…。

 実母お由利の方(中村玉緒)が、身分が低いことから苦労したことを知っている吉宗。さすがの上様も、ふたりの母の勢いにたじたじだ。しかも、おえいは倫太郎を養うため、得意の絵筆で、“あぶな絵”を書こうと吉原へ…。必至に子育てする姿に吉宗も胸を打たれる。また、め組の頭(松村雄基)の妹で、夫を亡くし、ひとり娘の桃を育てるお杏(いしのようこ)からは、「こどもにはどうしても渡らなければならない橋があるのよ」と、母らしい発言も飛び出す。全体に母と子のきずなに着目したスペシャルになっている。

 丸山藩を襲うおたふく面の怪しい浪人集団に福本清三、吉宗にやっつけられる吉原の男衆役にダチョウ倶楽部、そして、前年亡くなった名古屋章にかわり、吉宗側近の爺役で、神山繁が登場。それぞれ熟練の演技を見せる。

掲載2013年10月04日

「浮世絵 女ねずみ小僧」
色っぽくて強い、小川真由美の当たり役!
名優ゲスト×名監督×名脚本家が続々登場

(うきよえ おんなねずみこぞう) 出演者:小川真由美/田中邦衛/高津住男/近藤洋介/浅若芳太郎/津川透子 1971

掲載2013年10月04日

長屋住まいの大工の留吉(田中邦衛)は、実は夜な夜な江戸の町を騒がす盗賊・ねずみ小僧。その正体を知っている常磐津の師匠・お京(小川真由美)は、幼馴染の留吉のことを心配していたが、留吉は「世直しねずみが捕まったら、この世は闇だ」と取り合わない。

 記念すべき第一話では、今や世界のニナガワとして知られる蜷川幸雄が、ご赦免で江戸に舞い戻った元大店の若だんな役でゲストに。上様拝領の香炉と若だんなの店の乗っ取りにからむ不正を見逃せず、お京自身が女ねずみ小僧となって、悪人屋敷に乗り込む。

 黒に赤を少し入れた洒落た盗人装束はこのシリーズが元祖。本当に浮世絵のように色っぽく、かつ、口が達者で気が強いお京は、小川真由美の当たり役。啖呵のキレのよさと、留吉相手に「あんたはココ(心)がいいんだよ、顔は悪いけど!」などと憎まれ口をぶつけ合いながらの絶妙な掛け合いは、アドリブ?と思わせるほどの面白さ。田中邦衛が、軽やかな立ち回りを見せるのも重要ポイントだ。

 第一話が、「東海道四谷怪談」など名作映画の監督・中川信夫。二話以降も、ゲストに岸田森、草野大悟、横内正、小池朝雄、高橋長英、など名優が揃い、監督も工藤栄一、吉村公三郎、脚本に早坂暁、国弘威雄など名匠が揃う贅沢なシリーズ。第11話、田村正和をゲストに小川・田中が二役で張り切るのも見もの。

掲載2013年09月27日

「鬼平犯科帳スペシャル 泥鰌の和助始末」
吉右衛門×石橋蓮司ふたりの語らい場面は必見。
三十年前、鬼平が向き合った「悪」とは?

(おにへいはんかちょうすぺしゃる どじょうのわすけしまつ) 出演者:中村吉右衛門/多岐川裕美/梶芽衣子/蟹江敬三/勝野洋/中村又五郎/尾美としのり/石橋蓮司/中村敦夫/寺島進/酒井美紀/福士誠治 2013

掲載2013年09月27日

腕のよい大工という表の顔も持ちながら、泥鰌のごとくヌルヌルと狙った家に巧みに入り込む盗賊・和助(石橋蓮司)は、小さな独楽屋を営み、盗み働きをしていなかったが、あることをきっかけに、再び動き出す。人手が必要と、声をかけたのが、盗賊・惣七(寺島進)と手下の鎌太郎(吉見一豊)だった。一方、和助と深いかかわりのある若者・徳次郎(福士誠治)は、惣七の息がかかったおみね(酒井美紀)と深い仲に。「私を連れて逃げて」と言われた徳次郎は、和助の盗みの詳細を知りたがる。火付盗賊改方長官・長谷川平蔵(中村吉右衛門)は、和助の名前を聞いて、三十年前、放蕩無頼の生活をしていた自分が「悪」と向き合ったいきさつを、懐かしく思い出すのだった。

 和助は、なぜ、盗みを再開することにしたのか? そのきっかけとなる事件で、感情を抑えながら、怒りのあまり持つ傘が震える和助。平蔵と鍋を囲んで、しみじみと酒を酌み交わす場面、そして、終盤「私の目に狂いはなかった…」とふたりが語らう場面は、深く胸を打つ。

 雨、紫陽花、風鈴、枯葉など、季節表現の美しさは、このシリーズの得意技。相模の彦十がいないのは、ファンとしては寂しいが、大滝の五郎蔵(綿引勝彦)、小房の粂八(蟹江敬三)、おまさ(梶芽衣子)、伊三次(三浦浩一)らおなじみの密偵も活躍。元大工棟梁の中村敦夫、悪女を演じる酒井美紀も熱演を見せる。

掲載2013年09月06日

「お助け信兵衛人情子守唄」
高橋英樹の十八番、強くて優しい素浪人!
山本周五郎の「人情裏長屋」をナイスなキャストで

(おたすけしんべえにんじょうこもりうた ) 出演者:高橋英樹/田中好子/畠田理恵/松村雄基/谷啓/織本順吉/藤吉久美子/ダチョウ倶楽部 ほか 1995

掲載2013年09月06日

松村信兵衛(高橋英樹)は、人が良く、困った人を放ってはおけない性分。ここ一番のときには、達人級の剣の腕を活かして道場破りで金を作り、人助けをしていた。あるとき、信兵衛が住む長屋に、赤子鶴之助を連れた若い浪人・沖石(松村雄基)が越してくる。藩の取り潰しにあった沖石は、「再び仕官を果たすまで、子を頼む」と書置きを残し、姿を消してしまった。乳飲み子を抱えることになった信兵衛は、あたふたしながら、心優しい長屋の連中に支えられ、鶴之助を育てようと奮闘するが…。

 高橋英樹×山本周五郎といえば、70年代に人気となった「ぶらり信兵衛 道場破り」が思い浮かぶが、22年後に制作された本作は、制作会社が、東映太秦映像に変わったが、まさに前作の雰囲気を継承した長編。主題歌にも歌われる長屋の娘おぶんに畠田理恵、威勢のいい魚屋に西山浩司、他に谷啓、ダチョウ倶楽部などにぎやかな面々が信兵衛を応援する。終盤、鶴之助との別れを悟った信兵衛が珍しく酒を飲んで荒れると、飲み屋の女将およし(田中好子)が「うちで売るのは、楽しいお酒と憂さ晴らしのお酒だけ」と、信兵衛を諭す。「情けは厚ければいいものではない。薄情という情けもある」と、木陰から鶴之助を見守り、男泣きする信兵衛に、高橋英樹の父の優しさがにじみ出る。

掲載2013年08月16日

「大暴れ!一心太助 天下の御意見番」
風間杜夫が一心太助と将軍家光の二役。
丹波哲郎の大久保彦左衛門に不可能はない!?

(おおあばれ!いっしんたすけ てんかのごいけんばん おおくぼひこざえもんまかりとおる ) 出演者:風間杜夫(二役)/丹波哲郎/美保純/若林豪/里見浩太朗 ほか 1990

掲載2013年08月16日

講談や歌舞伎などで長く愛される、威勢のいい魚屋、江戸の名物男一心太助(風間杜夫)。身分を超えて、太助の親分格として親しくつきあう直参旗本大久保彦左衛門(丹波哲郎)。ふたりが男の意地から生まれた悲劇に立ち向かう物語。監督はベテラン山下耕作。名調子のナレーターは、宝井馬琴。

 世に不満を抱く旗本たちのリーダー格、水野十郎左(里見浩太朗)は、ある事件がもとで、ついに切腹を仰せつかる。背景には、松平伊豆守(若林豪)の存在が。水野と親交のあった、彦左衛門は介錯を命じられ、引きこもってしまう。「天下のご意見番」として元気はつらつ、不可能なし!の勢いだった彦左衛門を案じ、太助は、伊豆守の行列に直訴を決意。しかし、直訴はご法度。そんな太助を「私、止めないわ」と送り出す恋女房のお仲(美保純)だったが…。

 風間杜夫が、太助と家光に二役を熱演。なんと江戸城に入った太助は、伊豆守に「上様に珍しい物をご覧いただきます」と紹介され、「(庭の)石にございます。口をきく石でございます」と、思いのたけをぶつけるのであった。(…って、自分で自分に語っているんですね、風間さん)。主人を想う大久保家用人の笹尾喜内(木場克己)、十郎左を一途に愛する勝山(沢田亜矢子)らおなじみのキャラクターも揃った。男同士の静かな別れを描く、十郎左と彦左のラストシーンは、特に印象的。

掲載2013年05月10日

「江戸っ子祭り-太助・家光・彦左-」
名監督・森一生による楽しくスカッとする長編。
井上順の太助、東野英治郎の彦左、ニセ太助も参加?

(えどっこまつり たすけ・いえみつ・ひこざ) 出演者:井上順/東野英治郎/田中健/市毛良枝/友里千賀子/小松政夫/穂積隆信 ほか 1981

掲載2013年05月10日

 徳川家光(田中健)は、戦国乱世で苦労した祖父家康、父秀忠とは違い、城の中で決まった日課を過ごすだけの生活で、ちょっと浮世離れしたモラトリアム青年。「将軍になりたくない」などと言い出した家光を心底心配する、大久保彦左衛門(東野英治郎)は、世の中の厳しさを知れば、家光も一丁前になるかも、と兼ねてより知り合いの魚屋・一心太助(井上順)に家光を預けることに。町人のかっこうで太助の長屋に行ったはいいが、めざしに「珍味じゃ」などと言い、自分のことは何にもできない家光の正体を知らない太助や女房のお仲(市毛良枝)たちは、パニックになる。そんな家光も次第に魚屋稼業の面白さや祭りの楽しさに接して、元気になっていく。しかし、見初めた町娘(友里千賀子)が家主のバカ息子に迫られても、金がないために逃げられないなど、世の中の矛盾を知り、またまた悩んでしまう。「将軍様が悪い!」という町人の声を聞いた家光はどうするのか。さらに家光の命を狙う陰謀も!?

 「一心太助」には欠かせない大久保家用人・笹尾喜内(穂積隆信)や、ニセモノ太助(小松政夫)のとぼけたキャラも存分に生かされ、名監督森一生のテンポよい演出が冴えわたる。威勢が良くて、涙もろい。江戸っ子太助の気持ちいい大活躍を見れば見るほど、時代劇好きでよかった~と思える長編。

掲載2013年03月01日

「朝の時代劇体操」
「時代劇で健康に」との願いを込めて
瀬川瑛子・真島茂樹・栗塚旭からメッセージ

(朝の時代劇体操) 出演者:瀬川瑛子、栗塚旭 2012

掲載2013年03月01日

 時代劇専門チャンネルオリジナル「朝の時代劇体操」、みなさんは実行してますか? 

約二年前、瀬川瑛子姫が唄う第一弾の「時代劇体操」がオンエアされると、さまざまな反響を呼び、今回はバージョンアップして、再収録。一番の歌詞「いとしの土方さま~」から、二番の「吉宗さま」、三番の「鬼平さま」にも新たに「マツケンサンバ」の真島茂樹による振付がついて、より楽しくなっている。

手前味噌っぽくて恐縮ながら、作詞したペリーとしては、予想以上にノリがよく、体操としいてもしっかり体がほぐれる点に感動。さらに収録には、永遠の土方俳優栗塚旭さんのDJまで登場してまた感動してしまった。瀬川さんは「全国あちこちで『時代劇体操見てるよ』と声をかけられ、さだまさしさんもファンだと言ってくださいました。チャンネルでは時代劇の名作の合間に、私がこの格好でお茶の間にお邪魔してるんですね」とにこにこ。また、マジーこと真島さんは「この振付のポイントは、可愛らしく凛々しく。男装の麗人になったつもりで姿勢よく。そうすると気持ちいいですよ」。土方歳三スタイルの栗塚さんは「いつまでも自分には可能性があると信じて日々を送ること。体操とともに明るい気持ちで」とのこと。もし、身近に時代劇体操をグループや学校で楽しんでいるという方がいたら、ぜひ、ご一報ください!

掲載2013年02月08日

「オトコマエ!」
正真正銘のオトコマエ二人が江戸を疾走!
出るか柴田恭兵の遠山桜、鶴ちゃん妖怪も!?

(おとこまえ) 出演者:福士誠治/斎藤工/柴田恭兵/片岡鶴太郎/井上和香/浅田美代子/藤村俊二/近野成美/佐戸井けん太 ほか 2008

掲載2013年02月08日

 奢侈禁止の天保の改革で、江戸庶民が苦しんだ時代。北町奉行遠山金四郎(柴田恭兵)の配下で吟味与力の藤堂逸馬(福士誠治)は、商家の生まれだが、正義感は人一倍のまっすく男子。幼友だちで、評定所物調役の・武田信三郎(斎藤工)とともに、悪を追っかける。その信三郎は父を非業の死で亡くし、母(浅田美代子)と苦労をしてきた。世の中の見方が少々クールな信三郎はアフター5は、洒落た着流しで町を歩き、女子にもモテモテだ。そんな二人の前に立ちはだかるのが、南町奉行の鳥居耀蔵(片岡鶴太郎)。徹底的に庶民弾圧。歌舞伎興業などにも寛大な遠山追い落としを目指す鳥居は、世間では「妖怪」と呼ばれていた。熱血すぎて、ついに逸馬は妖怪の罠に…

 みどころはやっぱり、若い二人の体を張った熱演。激しい立ち回りもすべて葺き替えなし。大河ドラマ「義経」などで知られる演出家の黛りんたろうも二人に負けぬ熱血で、熱い演出でしばしば椅子から落ちるほどだったとか。中でも二人が思い出深いのは、師匠の仙人(石橋蓮司)に穴に落とされ、ゲストの中村勘太郎と三人で本当に窮屈な穴の中で演技したこと(第二シリーズ)。ダイヤモンド☆ユカイ、中村蒼、内田朝陽、川崎麻世ら、元気のいいゲストも次々登場。井上和香演じる女将といい感じの柴田恭兵金さんの「桜吹雪」は見せ場があるのか!? それもお楽しみに。 

ペリー荻野プロフィール
ペリー荻野

1962年愛知県生まれ。大学在学中よりラジオのパーソナリティ兼原稿書きを始める。 「週刊ポスト」「月刊サーカス」「中日新聞」「時事通信」などでテレビコラム、「ナンクロ」「時代劇マガジン」では時代劇コラムを連載中。さらに史上初の時代劇主題歌CD「ちょんまげ天国」シリーズ全三作(ソニーミュージックダイレクト)をプロデュース。時代劇ブームの仕掛け人となる。

映像のほか、舞台の時代劇も毎月チェック。時代劇を愛する女子で結成した「チョンマゲ愛好女子部」の活動を展開しつつ、劇評・書評もてがける。中身は"ペリーテイスト"を効かせた、笑える内容。ほかに、著書「チョンマゲ天国」(ベネッセ)、「コモチのキモチ」(ベネッセ)、「みんなのテレビ時代劇」(共著・アスペクト)。「ペリーが来りてほら貝を吹く」(朝日ソノラマ)。ちょんまげ八百八町」(玄光社MOOK)「ナゴヤ帝国の逆襲」(洋泉社)「チョンマゲ江戸むらさ記」(辰己出版)当チャンネルのインタビュアーとしても活躍中。