ペリーのちょんまげ ペリーのちょんまげ

掲載2013年02月01日

「鬼平外伝 正月四日の客」
松平健×柄本明、京都の熟練スタッフ渾身作
辛口おとなの時代劇を貴重なフィルム撮影で

(おにへいがいでん しょうがつよっかのきゃく ) 出演者:松平健/柄本明/市毛良枝/益岡徹/山田純大/平泉成 ほか 2012

掲載2013年02月01日

仕事はじめの正月四日、庄兵衛(柄本明)と女房(市毛良枝)が営む本所の小さな蕎麦屋「さなだや」は、“信州さなだ蕎麦”だけを出していた。しかし、激辛のねずみ大根のしぼり汁を入れたつゆで食べる冷たい蕎麦を、寒空の中、食べにくる客はない。ところがある年、ふらりと店にやってきた客(松平健)は、さなだ蕎麦の味を懐かしみ、毎年正月四日に訪ねてくるようになる。年にたった一日のつきあいを続ける庄兵衛と客。だが、御用聞きの清蔵(益岡徹)から、凶悪な盗賊の話を聞いた庄兵衛は、ある出来事を思い出す…。

 池波正太郎原作を、金子成人が脚色。ベテラン井上昭監督が貴重なフィルム撮影にこだわった奥行きのある画面を実現。「鬼平外伝」第三弾となる本作は、過去にないほどの問い合わせが殺到した。ペリーは収録に立ち会ったが、残暑が厳しい京都に、見事に正月の風景が出来上がったのに、まずびっくり。スタジオには本職の蕎麦職人がいて、蕎麦を調理し、庄兵衛に打ち方を指導していた。用意されたねずみ大根はもちろん本物で、この撮影のために栽培された特注品! 「蕎麦好きで撮影で何杯も食べた」という松平健はスタッフの心意気に感動し、自ら台本になかった立ち回りシーンを提案。特に橋の上から一瞬、庄兵衛を見つめる彼の表情にぐっとくる。みごたえたっぷり。辛口人間ドラマ。

掲載2012年12月14日

「大坂城の女」
藤純子、大原麗子、加賀まりこら美女乱舞
戦国を女性主役で描く名作オムニバス大作

(おおさかじょうのおんな ) 出演者:藤純子/田村高廣 ほか 1970

掲載2012年12月14日

 日本史の中でも、もっとも絢爛豪華といわれる城のひとつが「大坂城」。ご存知、豊臣秀吉が築き、やがて徳川に攻められ、大坂夏の陣で炎上。その歴史には、常に戦国の女たちが関わっていた。

 「大坂城の女」は秀吉(進藤英太郎)に築城を決意させたという京極竜子(茶々、初、江の浅井三姉妹のいとこ)に藤純子、秀吉の側室となる茶々(淀殿)には、木暮実千代、細川ガラシャに八千草薫ら豪華女優陣が登場。秀吉の母・大政所の東山千栄子、妹朝日姫に桜町弘子、男優陣では加藤清正に加藤武、服部半蔵に名古屋章と、脇役にも味のあるキャストが揃っている。第四話では、千利休(志村喬)の娘お吟(三田佳子)と利休の弟子田村紀元(村井国夫)の愛と葛藤、さらに黄金の茶室のエピソードもまじえ、当時の文化の高さ、誇りを描く。

過去に「大奥」などのシリーズの実績があった東映・関西テレビだからこそできた企画で、まるで乙姫様のような優美がカツラや華麗な打ち掛けなど、本格的な衣装・装置を使い、桃山文化を見事に表現。監督には「仮面の忍者赤影」「水戸黄門」などで活躍した倉田順二もメインとして参加している。

ナレーションは「大奥」で好評だった岸田今日子が担当し、女の歴史オムニバスには欠かせない存在感を示している。

掲載2012年09月21日

「女殺し屋 花笠お竜」
お色気&アクションで隠れファン多数!
久保菜穂子×カルーセル麻紀の女股旅時代劇

(おんなころしや はながさおりゅう ) 出演者:久保菜穂子/カルーセル麻紀/長門勇/大木正司 ほか 1969

掲載2012年09月21日

 花笠お竜(久保菜穂子)は、仕込み三味線を手に旅をする女殺し屋。博打も殺しの腕も一流だが、筋目を通す一本気性格だ。お竜が殺し屋を名乗るのは、母の失明を治療してくれる長崎の蘭方医師に支払う三百両の工面のためであった。旅の途中でお竜と出会ったのが、フーテンのお巻(カルーセル麻紀)。後に“ハンターお巻”と名を変える彼女は、スリの名人。後に「賞金首」を追い掛けて、おりん(南弘子)とともに荒くれたちを相手にする。

 原作は60年代から人気となった棚下照生の漫画「ハンターお竜」。市川雷蔵の「眠狂四郎」シリーズでも妖艶な美しさを見せた久保菜穂子が、ミニスカ丈の着物に「竜」と文字を入れた花笠と、現代のギャル的衣装で軽やかなお色気を見せる。一方、こってりメイクでおしゃべりなお巻は、コメディエンヌ的存在だが、ほれた男に対しては純情さを見せてほろりとさせることも。第24話「女が命を燃やすとき」では、かつて命を助けてくれた恩人を訪ねたお竜に、悪人たちが襲いかかる。男のひとりにほれたお巻の運命は…悲しい少女の存在や、親兄弟の愛憎など、裏街道に生きる人間たちの生きざまが心に残る。「生まれは肥前長崎です。不知火燃える荒海育ち、親鳥子鳥はぐれ鳥たった一羽の涙鳥…」お竜の名調子の仁義と、都はるみの主題歌「三味線剣法」「おんな一人旅」も聴きもの。

掲載2012年09月14日

「鬼平犯科帳スペシャル 盗賊婚礼」
本格派盗賊二代目の婚礼が招く大捕物。
松平健がきっちり筋を通す元盗賊役で登場!

(おにへいはんかちょうすぺしゃる とうぞくこんれい ) 出演者:中村吉右衛門/多岐川裕美/勝野洋/尾美としのり/梶芽衣子/蟹江敬三/綿引勝彦/三浦浩一 ほか 2011

掲載2012年09月14日

 かつて関東一円を荒らし回った傘山の弥兵衛一味の仕業と見られる事件が発生。七百八十両もの大金を盗まれながら、商家の家人は誰ひとり朝まで気づかず、引き込み役の下女は四年もまじめに勤めていたという徹底ぶりに、さすがの盗賊改方長官・長谷川平蔵(中村吉右衛門)も驚く。そんな折、グルメ同心の猫殿に案内されて出かけた料理屋「瓢箪屋」で、平蔵は、ただものではない雰囲気の男とすれ違う。その男こそ、傘山の二代目弥太郎(市川染五郎)と、名古屋の盗賊鳴海の繁蔵(布施博)の娘お糸(黒川智花)との婚儀の仲立ちをする長嶋の久五郎(松平健)だった。親同士の約束だから婚儀は受けるが、荒い盗みをする鳴海の二代目と仕事は組まないという弥太郎だが、繁蔵は恐ろしい企みを持っていた。

 かつて受けた恩義のために命をかけて筋を通す久五郎と、彼を慕う女房のお津世(白石美帆)。二人を救いたいと密偵の伊三次(三浦浩一)は苦悩する。その伊三次の心情を思う鬼平、大滝の五郎蔵(綿引勝彦)、おまさ(梶芽衣子)、小房の粂八(蟹江敬三)の存在感も大きい。スペシャルだけに、人間ドラマが奥深く描かれるのがうれしいところ。松平健は、水中からの潜入シーン、怒りを込めた立ち回りなど、派手ではないが見応えある演技を披露。傘山一味の参謀役勘助の中村歌六の渋い味も素晴らしい。豪華キャストのSP。 

掲載2012年08月31日

「お耳役秘帳」
おもしろ俳優?伊吹吾郎がモテモテ侍に!
鋭い勘と剣で悪を探り出す「お耳役」の活躍

(おみみやくひちょう ) 出演者:伊吹吾郎/有島一郎/御木本伸介/高沢順子/砂塚英夫 ほか 1976

掲載2012年08月31日

 伊吹吾郎といえば、近年、バラエティ番組でナイスな発言が多く、幅広い世代に人気を得ている。石塚英彦と組んだCMでは、揃いのオーバーオール姿でクイズ番組風のセットで、問題を「うんうんうなって考える」だけの演技でおおいに笑わせてくれた。出身地北海道の観光大使も務めるなど、すっかり明るいキャラクターとして知られているが、デビュー当時は、「無用ノ介」などハードな時代劇出演が多かった。この「お耳役秘帳」は、島田一男の硬派作品が原作だが、伊吹吾郎は明るい顔も見せ、彼らしい作品となっている。

 秋田二十万石佐竹藩目付役の檜十三郎(伊吹)は、上司である江戸藩邸留守居役の田の内伊織(有島一郎)の意向で、“お耳役”としての活動を始める。町でぶらぶらしているように見えて、実は藩に不利益が起こらないよう、密かに探索、事件解決をしていく。眉毛くっきりの二枚目十三郎は、髪結いのお春(高沢順子)やお千(磯野洋子)からもモテモテ。隠密活動の割にこんなに目立っていいのかというくらいに、存在感があるのであった。十三郎に関わるのは、女子だけだなく、北町奉行所同心の志波(御木本伸介)、幇間のちょん平(砂塚英夫)らベテランも顔を揃えて頼もしい。。

 伊吹吾郎が歌う主題歌「陽かげり」は、山口洋子・作詞、中村泰士・作曲。裏の顔を持つ男の心情を吾郎が低音で歌い、印象的。

掲載2012年07月27日

「篤姫」
宮﨑あおい主演幕末大河ドラマのヒット作!
薩摩の姫から大奥の中心へ。波乱人生を描く

(あつひめ) 出演者:宮崎あおい/瑛太/堺雅人/高橋英樹/堀北真希/松坂慶子/小澤征悦/原田泰造 ほか 2008年

掲載2012年07月27日

 薩摩島津家の分家の姫・於一(おかつ、後の篤姫)の誕生直前、実母(樋口可南子)は、謎の行者の幻から「姫を江戸へ」とメッセージを受け取る。利発で活発(すぎる?)ほどに育った於一は、やがて島津斉彬(高橋英樹)に見込まれ、将軍・家定(堺雅人)に嫁ぐことに。しかし、その裏には、次期将軍を一橋慶喜(平岳大)に決めさせよという斉彬の密命があった…。

 史上最年少の大河主役、宮﨑あおいは、波乱に満ちた篤姫の人生を堂々と演じ、高視聴率を獲得。人気の秘密は、そのキャラクター。幼いころは天真爛漫。一方で、勉強熱心。フェアな精神の持ち主で、公武合体政策で嫁いできた和宮(堀北真希)に対して無礼があったと知れば、すぐに下座で頭を下げる。悪いと思えば、即行動なのだ。お騒がせの姑・本寿院様(高畑淳子)や御所風を貫く和宮一派(中村メイコ)との対立も物語のよいスパイス。彼女たちでさえ、「故郷薩摩と対決しても、徳川を守る」という篤姫の筋の通った生き方に共鳴し、大奥が「チーム篤姫」のごとくまとまるのだ。ペリーは現場取材した際、時代背景などをコツコツ学び、共演者にも気を配る宮﨑と篤姫の性格は共通している!と実感した。

 政略結婚だった家定とも、心を通わせ、彼の孤独を理解しようとした篤姫。和宮と家茂の仲の良い夫婦の姿も含め、家族や夫婦、仲間との「愛」が胸にしみる大河ドラマ。

掲載2012年06月29日

「沖田総司-華麗なる暗殺者-」
郷ひろみが、新選組のイケメン沖田総司に
柴俊夫の土方、荻島真一の山南も味を見せる

(おきたそうじ-かれいなるあんさつしゃ-) 出演者:郷ひろみ/名取裕子/柴俊夫/荻島真一/東てる美/左とん平 ほか 1982年

掲載2012年06月29日

 幕末の京都。壬生浪、人斬り集団と恐れられながらも、新選組の隊士は、京の治安を守り、武士としての誇りを保とうとしていた。しかし、内部の対立も激しく、芹沢鴨(待田京介)は、局長の立場でありながら、傍若無人にふるまう。ある夜、茶屋で暴れる芹沢にからまれた芸者明里(結城しのぶ)と小浪(名取裕子)は、若い剣士に助けられる。それは、新選組の沖田総司(郷ひろみ)だった。ついに土方歳三(柴俊夫)らは、芹沢の暗殺を決行。その後、池田屋襲撃騒動の最中、沖田は喀血する。

 デビュー10周年、「お嫁サンバ」でヒットを飛ばし、この作品が放送された82年当時は「哀愁のカサブランカ」「哀しみの黒い瞳」など洋楽っぽいイメージだった郷ひろみが、きりりとした沖田に扮し、見事な殺陣を見せる。V字状の剃りが入った沖田総司定番のヘアスタイルを、ちょっと崩したあたりは、ヒロミ・ゴーのこだわりか。ひょうひょうとした甘さと厳しさを併せ持つ沖田の表情を郷らしく見せている。

 見逃せないのが、隊を脱走する山南敬介(荻島真一)と明里の物語。元祖薄幸の美女女優結城しのぶは、本領を発揮。静かな中に女の哀しさをのぞかせ、うまい。土方に山南の追跡を命じられた沖田の苦悩。脚本は「キイハンター」「仮面ライダー」「必殺仕事人」で知られる石森史郎、監督は名匠・山下耕作。

掲載2012年06月01日

「天晴れ 夜十郎」
現代人阿部寛が、江戸にタイムスリップ!
汚い権力者に、河内山宗俊らと戦いを挑む

(あっぱれやじゅうろう) 出演者:阿部寛/黒木瞳/石坂浩二/蟹江敬三/若村麻由美/永作博美/勝野洋/平泉成/沖田浩之 ほか 1996

掲載2012年06月01日

 時は天保。深夜の江戸の町に妖しい閃光が走った。暗闇の中に素っ裸の大男が身を横たえていた。その男の頭には…ちょんまげがない!! 現代からタイムスリップしてきた大男は、記憶をなくしていた。彼を助けた造花作りの女元締めお絹(黒木瞳)は、実は盗賊の頭。大男に一目ぼれをしたお絹は、彼を「碑夜十郎」と名付け、長屋に住まわせる。やがて、夜十郎は、強請名人のお数寄屋坊主・河内山宗俊(石坂浩二)、豪商森田屋清蔵(岡本富士太)らとともに、庶民を苦しめる権力者たちに立ち向かう。夜十郎を囲む曲者の中でもいい味を出すのが、浪人・波風(蟹江敬三)。どくろの紋をつけた黒い着流しで、荒くれ侍だが、お絹に片思いする純情ぶりはまるで少年。他にも花魁三千歳に若村麻由美など豪華な配役。

 映画「テルマエロマエ」でなぜか現代日本の風呂にタイムスリップするローマ人を演じる阿部寛は本作が初の連続時代劇主演作。ペリーは放送当時インタビューした際、大河ドラマの殺陣師としても知られる林邦四郎に師事し、本格的な殺陣を勉強中と語っていた。

原作は半村良の「講談 碑夜十郎」。登場人物が講談でも人気の登場人物が多く、その気風のよさをナレーターの小沢昭一が名調子で盛り上げる。「黙っちゃいられねえと立ち上がる夜十郎の戦いは、果てしなく続きますようで…」最終回の意外な結末もお見逃しなく!

掲載2012年05月25日

「右門捕物帖(主演:中村吉右衛門)」
若き中村吉右衛門が個性的"右門"に
得意のポーズと異色の同心ルックにも注目

(うもんとりものちょう) 出演者:中村吉右衛門/入江若葉/三波伸介/左とん平 ほか 1969

掲載2012年05月25日

 近藤右門といえば、口数が少ないことから“むっつり右門”とあだなされる南町奉行所の同心。年は若いが、推理力・観察力は抜群で、静かにあごをなでる「沈思黙考のポーズ」がトレードマークの江戸の名探偵だ。佐々木味津三の原作は、「銭形平次捕物控」「半七捕物帖」「人形佐七捕物帳」「若さま侍捕物帳」と並ぶ、江戸の五大捕物帳とも称される人気作。本作は現在「鬼平犯科帳」で堂々の存在感を示す人間国宝・中村吉右衛門25歳のときの主演作。共演は、ライバル“あばたの敬四郎”に三波伸介、右門の子分おしゃべり伝六に左とん平、女すりお由に入江若葉。映画で35本、舞台で二千回右門を演じた嵐寛寿郎が、右門のよき理解者・松平伊豆守役で出演しているところも心憎い配役といえる。

 ストーリーは、単純に見える事件の裏に潜む何かを手繰り寄せるところが見物。貧しい人々に金をばらまく義賊の首領が意外な人物だったり、その義賊集団にさらに裏があったりと、一筋縄ではいかない(ちなみにその回の脚本は『3年B組金八先生』の小山内美江子)。そんなとき、右門のだんなは、例のポーズを決めている!通常、同心の羽織は黒だが、このドラマの同心はみな個性的で派出。江戸中の女子の目をくぎ付けにしたという右門のファッションセンスにも注目。三波春夫の主題歌「御存知右門ここにいる」も天晴れ。

掲載2012年03月23日

「忠臣蔵異聞 生きていた吉良上野介」
川谷拓三が愛と忠義に苦悩する毛利小平太に。
丹波哲郎の大石内蔵助の存在感も光る佳作。

(ちゅうしんぐらいぶん いきていたきらこうずけのすけ ) 出演者:川谷拓三/丹波哲郎/浅茅陽子/小澤栄太郎/黒崎輝 ほか 1987年

掲載2012年03月23日

 赤穂浪士は、肝心の吉良上野介(小澤栄太郎)の顔がわからない。確認の使命を受けたのが毛利小平太(川谷拓三)だが、なかなかその機会がなかった。大石内蔵助(丹波哲郎)は、同士の集まりで小平太を「能無し奴!」と罵倒し、同士からの追放を言い渡す。しかし、それは万が一自分たちが上野介を取り逃がした際に、小平太を「第二の刺客」にするための、大石の秘策。ひとり秘密を抱える彼の苦しさを助けたのは、居酒屋の女将・お栄(浅茅陽子)だった。そして、討ち入りを果たし、華々しい赤穂浪士の凱旋を見た小平太は、武士を捨てて生きようと決意する。そこに寺坂吉右衛門(黒崎輝)が訪ねてくる。寺坂は、上野介生存の事実を伝えた。小平太の選んだ道は…。人間臭い小平太と寺坂のぶつかり合いは見所。

 脚本・野上龍雄、監督・田中徳三。時代劇のベテランによる異色の「忠臣蔵」サイドストーリー。東映の大部屋俳優から、ピラニア軍団で注目された川谷は、制作当時、五社英雄監督の「薄化粧」や朝ドラマ「チョッちゃん」などで高く評価され、脂が乗り切ったころ。「大石様、あなたはひどいお方だ」と苦悩する小平太を熱演している。また、「男と女って、どうしてこうも大事にしてるもんが違うんだろ」と、おとなの女の愛情を見せる浅茅もうまい。芸能界のボス丹波の大石の貫禄はさすが。味わい深い佳作。

ペリー荻野プロフィール
ペリー荻野

1962年愛知県生まれ。大学在学中よりラジオのパーソナリティ兼原稿書きを始める。 「週刊ポスト」「月刊サーカス」「中日新聞」「時事通信」などでテレビコラム、「ナンクロ」「時代劇マガジン」では時代劇コラムを連載中。さらに史上初の時代劇主題歌CD「ちょんまげ天国」シリーズ全三作(ソニーミュージックダイレクト)をプロデュース。時代劇ブームの仕掛け人となる。

映像のほか、舞台の時代劇も毎月チェック。時代劇を愛する女子で結成した「チョンマゲ愛好女子部」の活動を展開しつつ、劇評・書評もてがける。中身は"ペリーテイスト"を効かせた、笑える内容。ほかに、著書「チョンマゲ天国」(ベネッセ)、「コモチのキモチ」(ベネッセ)、「みんなのテレビ時代劇」(共著・アスペクト)。「ペリーが来りてほら貝を吹く」(朝日ソノラマ)。ちょんまげ八百八町」(玄光社MOOK)「ナゴヤ帝国の逆襲」(洋泉社)「チョンマゲ江戸むらさ記」(辰己出版)当チャンネルのインタビュアーとしても活躍中。