ペリーのちょんまげ ペリーのちょんまげ

掲載2012年02月10日

「鬼平外伝 熊五郎の顔」
チャンネルオリジナル本格時代劇第二弾
愛した男は夫の仇!?寺島しのぶの熱演に感動

(おにへいがいでん くまごろうのかお) 出演者:寺島しのぶ/小澤征悦/星野真里/山田純大/中本賢/平泉成ほか 2011年

掲載2012年02月10日

 チャンネル史上最高視聴率を獲得するなど、多方面で大きな反響を呼んだ「鬼平外伝 夜兎の角右衛門」に続くチャンネルオリジナル本格時代劇第二弾「鬼平外伝 熊五郎の顔」。

 主人公お延には、池波正太郎原作「剣客商売」でもおなじみの寺島しのぶが登場する。

物語の発端は、火付盗賊改方の大捕物。お延の夫・岡っ引きの政蔵(田中隆三)は凶賊洲走の熊五郎の手にかかって命を落とす。熊五郎は逃走。四年後、お延は、江戸を引き払い、故郷で小さな茶店を営みながら、ひとり息子の由松を育てていた。あるとき、急病で倒れた旅の商人・信太郎(小澤征悦)を助けたお延は、介抱するうちに彼の人柄に惹かれ、やがて二人は夫婦約束をする仲に。しかし、再び熊五郎を追い詰めた盗賊改方に、熊五郎の人相書を見せられたお延は、大きな衝撃を受けた。熊五郎と信太郎はうり二つ。自分は、夫の仇と情を通じてしまったのか…。

 前作に続き「鬼平外伝」の演出をしたベテラン井上昭監督は「これは幸せ求める女の物語。情念を描く」と宣言。寺島も「ここまでラブシーンにこだわる監督だったとは。予想の10倍くらい熱い」と驚く、熱烈な場面を作りだした。前作の主役だった中村梅雀も「ワンシーンでいいから」と自ら出演を懇願。お延の茶店の名物うどんは「鬼平」の近藤文夫が料理指導。その場面もお楽しみ。 

掲載2012年01月27日

『悪党狩り』
藤沢周平原作の捕物帳に尾上菊五郎が挑む
鶴田浩二共演の隠れた名作がついに登場!

(あくとうがり) 出演者:尾上菊五郎/鶴田浩二/池玲子/玉川良一/品川隆二/待田京介 ほか 1980年

掲載2012年01月27日

歌舞伎界の重鎮・尾上菊五郎が、正義感を秘めながら、ちょっと斜に構えた雰囲気の同心に扮した捕物帖。神谷玄次郎(菊五郎)は、北町奉行所の定町廻り同心だが、ふだんは恋人のお津世(池玲子)が営む小料理屋に居続けて、奉行所にも顔を出さない変人系。だが、目明しの銀蔵(玉川良一)から事件を報告されると、鋭い推理力で事件の真相を暴く。 一見能天気に見える神谷にも、母と妹が何者かに殺されたという辛い過去があることがわかってくる。人生の痛み、武家社会の不条理を描く作家・藤沢周平原作だけに、その暗い一面が神谷の独特なキャラクターを作り出している。一方で、神谷は、「悪党狩りよ!てめえらのような悪党は生かしておくわけにゃあいかねえ!」と口調はべらんめえで、剣が強い。原作に加えて、大胆な活劇的要素を多く盛り込んだのは、70年代から80年代にかけてテレビ東京で放送された歌舞伎系時代劇の特長のひとつだ。 相手役の池玲子は東映セクシー系女優として「女番長シリーズ」「仁義なき戦い」などに出演。また、玄次郎の理解者である上役の金子役に品川隆二、ともに助け合う医師・新村出に鶴田浩二と東映の人気者が多数出演している点にも注目。ゲストに石橋蓮司、藤山寛美、火野正平、南原宏治など時代劇のベテランたちが登場するのも見どころのひとつ。隠れた名作といえるシリーズ。お見逃しなく。

掲載2011年11月04日

『女殺油地獄(主演:松田優作)】 』
松田優作が狂気に走る若者を熱演。
和田勉の強烈演出×近松の濃厚世界

(おんなごろしあぶらのじごく) 1984年

掲載2011年11月04日

仕事もせず、遊女に入れあげ、借金まみれになった大坂の油屋河内屋の次男坊与兵衛(松田優作)は、とうとう両親から勘当を言い渡される。金に詰まった与兵衛は、自分に親切にしてくれた隣家の女房お吉(小川知子)を訪ねた。与兵衛を諭し、まっとうにと願うお吉の心など、与兵衛には通じない。口論となった末に、与兵衛は、お吉を殺してしまう。
 印象的な場面は多いが、まず、田舎のお大尽(坂上二郎)と遊女小菊の野崎参り。嫉妬する与兵衛は、お大尽と大ゲンカになって泥まみれ。それをそっと助けたのがお吉だった。このあたりも年上美女の色香と悲劇をにおわせる。お吉を心配する亭主を山崎努が渋く演じている。ガハハ笑いとスピーディーな演出で知られる和田勉の作る濃厚な近松門左衛門の世界。ダメ青年から狂気の男に変貌する松田優作の目の怖さ。しかし、この物語の骨格を形作っているのは、富岡多恵子による緻密なセリフだ。「親の愁嘆聞いて涙しておりました…」などと殊勝な言葉を柔らかい上方のイントネーションで語る松田優作は、今まで見たことのないキャラ。だからこそ、恐ろしい。
 江戸時代、実際に起こった出来事を、近松門左衛門が劇化したと伝えられる名作だが、油地獄の名前の通り、床に油がこぼれ、どろどろに油まみれになれながらの凶行は、当時も今もショッキングな場面として強烈に残る。

掲載2011年10月07日

『おんな浮世絵 紅之介参る!』
昼は蘭法女医、夜は正義の紅之介。
24時間世のため人のため小川真由美が奔走

(おんなうきよえ べにのすけまいる) 1974年

掲載2011年10月07日

美人で腕がいいと評判の蘭方女医の奥山千絵(小川真由美)は、貧乏人にも手厚い治療を施すため、診療所はいつも火の車。しかし、千絵には、もうひとつの顔があった。許せない悪に対して、自ら潜入捜査をし、正義の剣のふるう男装の麗人・紅之介だ! 
 第14話では、上方の女殺し屋・七化けのお蝶(宮園純子)が、岡っ引きの夜太郎(あおい輝彦)に捕らえられ、誰を殺すために江戸に入ったのか尋問されるが、口を割らない。その様子を見た千絵は、お蝶が思い病と気づく。源八(井川比佐志)秘蔵の自白薬を飲ませて、お蝶の背景を知った千絵は、自らお蝶に化けて、香具師の元締めで高利貸しの今戸の多十(浜田晃)のもとに入り込み、悪事を探ろうとする。どうやらそこには、大奥がらみの悪徳商人の影が…。千絵が悲しい生い立ちのお蝶としみじみ語り合うシーンと、インチキ関西弁で多十に身元がバレそうになるシーンは、見物。
 江戸のERのような診療所でただでさえ多忙な千絵が、殺し屋のほか、芸者、巫女などさまざまに七変化。夜には、紫の振袖に若衆髷の紅之介となって華麗な立ち回りまで披露する。24時間ノンストップの正義の味方なのだ。熱血・小川真由美は、自ら紅之介のイメージを発案、主題歌まで熱唱し、「真由美ワールド」を展開する。

掲載2011年09月09日

『大奥 華の乱』
五代将軍綱吉の寵愛をめぐるバトル勃発!
人妻なのに召しだされた女(内山理名)の葛藤

(おおおく はなのらん) 2005年

掲載2011年09月09日

世は五代将軍徳川綱吉(谷原章介)の時代。側用人柳沢吉保(北村一輝)の画策で、牧野成貞(平泉成)の屋敷に出向いた綱吉は、あろうことか成貞の妻・亜久里(萬田久子)をわがものにした上に、夫ある身の娘の安子(内山理名)を召しだすように命じる。亜久里は自害し安子の夫・成住(田辺誠一)も切腹しようとするが、安子は夫を押しとどめ、「復讐する」と心に決めて大奥に乗り込んだ。しかし、そこは気位の高い正室・信子(藤原紀香)、ふたりの子を授かり天下をとったつもりの側室お伝(小池栄子)らが、綱吉の寵愛をめぐって憎みあう怖い世界。綱吉の心をとらえただけでも苦悩する安子は、当然のごとく激しい嫉妬の対象となり、命まで危険に…。
 平成の「大奥」ブームをつくった脚本・浅野妙子・尾崎将也、演出・林徹のチームが、またまた恐ろしい女の愛憎劇を展開。中でも、八百屋の娘から将軍生母になりあがった綱吉の母・桂昌院の江波杏子の目つきの鋭さと、眉毛を塗りつぶしてキーッ!!と安子につかみかかる小池栄子の怪演はすごい。
 ペリーは撮影当時、谷原・北村(過去の『大奥』で将軍家定役で出演)の上様同士対談をしたが、ふたりが「将軍は孤独。この撮影現場も女性ばかりで僕らは孤独」と語っていたのが印象的であった。太秦東映の撮影所に特設されたセットで上様は孤独だったのね…。

掲載2011年09月02日

『お祭り銀次捕物帳』
“江戸のヤングパワー”“紅白捕物帖”
キャッチフレーズも面白いユニーク事件帖

(おまつりぎんじとりものちょう) 1972年

掲載2011年09月02日

お祭り大好き、太鼓名人の若者・祭りとんびの銀次(あおい輝彦)は、堅物の名岡っ引き・棒銀の親分こと棒の銀平(進藤英太郎)に反抗してばかり。挙句は同じく反抗期の仲間と集っては、事件を追いかける。その仲間とは、大店の娘おみつ(中山麻里)、風呂屋の三助安五郎(田辺靖雄)、浪人のせがれで絵師の藤五郎、そば屋のみみずく小次郎(内田喜郎)らだ。銀平の上司で変わり者の与力・田村兵庫(山口崇)は、そんな彼らを見てみぬふりしながらも、事件解決のため、さりげなく見守っている。父と子、ふたりが別方向から下手人を追い詰めるのもみどころのひとつ。72年の製作当時のキャッチフレーズは「江戸のヤングパワーの、男女入り乱れての紅白捕物帖」、ヒッピー役で萩原健一が顔を見せるのも時代を表していて面白い。
「幽霊大泥棒」の回は、河内屋のおみつの父が病となり、看病していると人魂や女の幽霊など奇怪が現象が起きる。金箱を蔵から出したその夜、盗難騒ぎが。事情を知っていそうな女中のおよし(鷲尾真知子)は口を閉ざしていたが…。幽霊の仕掛けの謎解きをする銀次は、さすが名親分の息子。振袖姿で大暴れする中山麻里、太鼓のバチをクロス!!させて戦うあおい輝彦の立ち回りにも注目。そして、仕上げは♪青春を打ち鳴らせ〜という主題歌。まさにお祭り、太鼓尽くしの異色捕物帖。

掲載2011年08月19日

『家光と彦左と一心太助』
仲村トオルが家光と太助の二役で大暴れ
若山富三郎の彦左、千葉真一十兵衛も当り役

(いえみつとひこざといっしんたすけ) 1989年

掲載2011年08月19日

一心太助(仲村トオル)は、二の腕に「一心如鏡」の彫り物を入れ、一直線な魚屋。勢い余ってトラブルに巻き込まれることもしばしばだが「天下のご意見番」旗本大久保彦左衛門(若山富三郎)の一の子分として、江戸の町を走り回っていた。一方、太助のうりふたつの徳川家光(仲村二役)は、三代将軍の座を忠長(倉田てつを)と争いの最中。忠長の背後には、筆頭老中本多正純(佐藤慶)が。暗殺未遂事件をきっかけに、家光派の老中松平信綱(若林豪)は、家光と太助を入れ替える。そして、江戸では旗本と町奴の対立が勃発。播随院長兵衛が乗り出してくる。
 学園もの、刑事ドラマで人気を博した仲村トオルは、ここでは威勢のいい太助と気品とパワーあふれる家光を熱演。89年のこのドラマの後、大型時代劇「戦国乱世の暴れん坊斉藤道三」(91年)で織田信長、大河ドラマ「信長〜KING OF ZIPANG」(92年)では羽柴秀吉と、時代劇出演が続く。近年は医療ミステリー「チーム・バチスタ」シリーズで口の悪い厚生官僚を演じているが、早口で相手にまくしたてる口調は、この太助役が始まりともいえる。
 ドラマのみどころは、とぼけた味わいが光る若山富三郎の彦左と、柳生十兵衛といえばこの人!の千葉真一など、当り役の出演。たっぷり楽しめる長編に仕上がっている。

掲載2011年08月05日

『いただき勘兵衛旅を行く』
近衛十四郎&目黒祐樹&江夏夕子の世直し旅
松方弘樹もゲストに登場。遊び心満載痛快編

(いただきかんべえたびをいく) 1973年

掲載2011年08月05日

元は直参・大番組頭でありながら、大酒のみの月田勘兵衛・通称はみだし勘兵衛(近衛十四郎)は、大目付(山形勳)から、隠密諸国巡察を命じられ、旅に出る。その供となったのは、経理係の町娘お紺(江夏夕子)と与力・有賀透三(←アリガトーサンというふざけた名もこのシリーズらしい・目黒祐樹)。有賀は、遊び人仙太に扮して、勘兵衛の深酒監視をする係だが、なぜか、その三人の監視にボロボロの格好をした“貧乏神”(吉田義男)がくっついてきたのだった。
 「月影兵庫」「花山大吉」「天下太平」に続く近衛十四郎の素浪人シリーズ第四弾。当時、近衛ご本人は、糖尿病に苦しんでいたとも伝えられ、若干登場シーンが少なめなような気もするが、そこは息子の目黒祐樹がしっかりフォロー。主題歌も歌う。後に目黒の妻となる江夏夕子も、「お紺、酒はどうした!」などと言い放つ勘兵衛に「どうだろ、あの態度!」などと文句を言いつつも、お茶目な役どころをしっかり演じて、ドラマを支える。
 第10話「埋蔵金は夢だとさ」は、一万両もの御用金が強奪された宿場で、その秘密を握る書付を入れた財布がすられ、事件が拡大。悪人に「世の中にはお前たちのような者をあの世に送る役割の者もちゃんといるんだ!」と豪快に言い放つ、近衛節は健在だ。スカッと楽しめる痛快時代劇の真髄がここにある。第12話には松方弘樹も登場し、親子共演。

掲載2011年06月03日

『大江戸を駈ける!』
人気者根岸求馬(原田龍二)が隠密同心に!
タイトル通り江戸を駆け巡り事件を追う。

(おおえどをかける!) 2000年

掲載2011年06月03日

名奉行根岸肥前守(田村高廣)の孫・求馬(原田龍二)は、祖父から直々に「隠密廻り同心」に任命された。それまでフリーターのごとく、自由な立場で事件を追った求馬だが、これからは責任が大きい。張り切った矢先、なんと、肥前守の好物の大福に毒が入れられるという事件が発生。求馬は、岡っ引きの為吉(湯原昌幸)らと、町を駈ける。
 前シリーズ「怒れ!求馬」「怒れ!求馬�U」で、若さあふれる青年探偵として人気者となった求馬が、職務としての事件探索。剣の師匠役の夏八木勳、ライバルのルー大柴など、新メンバーも加わっての新シリーズとなった。そのキャッチフレーズは「花のお江戸のサスペンス」。求馬は、祖父や師匠、さらに江戸の知識人蜀山人(植木等)らの教えを受けながら、難事件に立ち向かう。第9話「秘剣!闇の太刀」では、求馬が恐ろしい遣い手と戦うことに。悲恋に泣く芦川よしみが美しい。また、最終話では再び肥前守に危機が。幕府中枢部も巻き込んだ陰謀に、求馬がどう挑むか。
 ペリーは、原田龍二ご本人にインタビューした際、肥前守はじめ、多くの大ベテランがあたたかく見守り、応援してくれた素晴らしい現場だったとの話を聞いた。故・田村高廣からは手紙がとどいたこともあったという。大先輩の教えを直に受け、時代劇の未来を担うひとりとしての原田龍二の存在は大きい。

掲載2011年05月27日

『御宿かわせみ1(主演:真野響子)』
江戸情緒と推理劇の面白さで人気のシリーズ
原作者・平岩先生の作品への思いがあふれる。

(おんやどかわせみ1) 1980年

掲載2011年05月27日

江戸の後期。大川端の小さな宿屋「かわせみ」の女主人るい(真野響子)は、おさななじみで、与力神林家の次男・東吾(小野寺昭)とは相思相愛の仲だが、身分違いの上、しかるべき家から嫁とりをすることを期待される東吾とは、正式に夫婦になることは難しい。真剣なふたりの恋模様と、宿屋にからんだ事件を軸に、江戸の情緒がたっぷり描かれる。
 80年、NHKで放送が始まり、人気を博した理由の第一は、真野響子の清潔な美しさと恋する女の愛らしさ、小野寺昭のおっとりした坊ちゃんぶりの絶妙なバランス。また、東吾の親友で同心の畝源三郎(山口崇)のまじめな人柄、軽妙な岡っ引き長助(大村崑)、かわせみの番頭嘉助(花沢徳衛)らベテランの安定した演技も大きい。さらに事件も、怪談調の「江戸の怪猫」や父子の情愛を描いた「湯の宿」、さらにアリバイ崩しや嫁姑の確執からくる殺人など、本格的な推理劇も多く、ドラマファンを楽しませる。
 ペリーは、代々木八幡のお嬢様として育った作者の平岩弓枝先生にインタビューした経験が。るいは、「理想の女性」であり、だからこそ、つらい恋で成長していく姿を描いたと語られた。「るいは、せっかちな私には似てない」と笑顔の先生だが、恩師長谷川伸先生の志を受け継ぎ、江戸の人の心を伝え続ける。和やかで、爽やかな先生であった。

ペリー荻野プロフィール
ペリー荻野

1962年愛知県生まれ。大学在学中よりラジオのパーソナリティ兼原稿書きを始める。 「週刊ポスト」「月刊サーカス」「中日新聞」「時事通信」などでテレビコラム、「ナンクロ」「時代劇マガジン」では時代劇コラムを連載中。さらに史上初の時代劇主題歌CD「ちょんまげ天国」シリーズ全三作(ソニーミュージックダイレクト)をプロデュース。時代劇ブームの仕掛け人となる。

映像のほか、舞台の時代劇も毎月チェック。時代劇を愛する女子で結成した「チョンマゲ愛好女子部」の活動を展開しつつ、劇評・書評もてがける。中身は"ペリーテイスト"を効かせた、笑える内容。ほかに、著書「チョンマゲ天国」(ベネッセ)、「コモチのキモチ」(ベネッセ)、「みんなのテレビ時代劇」(共著・アスペクト)。「ペリーが来りてほら貝を吹く」(朝日ソノラマ)。ちょんまげ八百八町」(玄光社MOOK)「ナゴヤ帝国の逆襲」(洋泉社)「チョンマゲ江戸むらさ記」(辰己出版)当チャンネルのインタビュアーとしても活躍中。